異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

文字の大きさ
55 / 427
魔法学校の臨時講師

学校の外2

しおりを挟む
店を出てがむしゃらに走る、道に迷っても学校の建物が高くて目立つので、街から大きく外れなければ迷子になることは無いだろう。

「なんで走ったんだろうね」
「でもおもっきり走ってなんだかきもちいいね」
自分だけ肩で息をしながらサヨと笑い合う、いつの間にか街の外れまで来てしまったようだ。
「さすがにお腹すいたしどっかで食べて帰ろうか」
「はい」

土地勘はもちろんないが学校の高い建物を目指していれば問題ないだろう、太陽もまだ高いのでまだ慌てる時間でもないのでのんびり進んでいこう。


「そういえば何を食べたい?」
この世界の文字が何故か読めるので店の看板からおおよそのメニューが予想できる。
「ん、なんでもいいよ?」
とても困る反応がきた、日本ならファストフードを提案すれば大体の人が嫌がってその時本当に食べたい物を言ってくれるのでファストフードを提案するがそれでもサヨの場合本当に何でもよさそうなんだよなぁ。
「うーんとりあえず希望が欲しいなぁ」
「うーんと…じゃあ魚かなぁ…」
「魚かぁ」
学校の立地は海から割と遠くにあるらしく、この辺で魚料理を食べられるとなると川魚系か少しお高い店になるだろう、もっともこの世界の貨幣価値が分からないので最悪手持ちで足りればいいのだが…。
あればいいなー程度の気持ちで学校を目指すついでに店を探す。



「なかなか無いねー魚」
「ないねー」
サヨは自分と一緒に歩いているのが楽しいのか店を探しているようには見えない。
「お、みっけ」
魚の看板に魚の焼けるようないい匂いがする、中を覗くとそこまでお金を持っている人がいないのでおそらく手持ちのお金でいけそうだ。
店の中に入って席につく、メニューを眺めるが値段的に手持ちで足りそうである。
「なんでもいいや」
適当に頼むとサヨも同じものを頼んでいた。
数分待つと料理が出てきた。
切り身になっているので元の魚の見た目を気にする事がなく食事ができる。
よく分からないタレがかかっているが味が独特で鯛に似ているようなきがする。
おいしい事はおいしいが日本の魚料理を知っているせいで違和感が大きかったなれればいけると思う、サヨも同じような気持ちのようで先ほどの串焼きのような笑顔になっていない。

「ごちそうさまです」
淡々と食べ終えて代金を支払い店を出る、そして日本に帰ったら寿司を食べようと心に誓った。
欲求不満な気がしたので串焼きを注文して食べながら帰る。

太陽が沈みかける頃に学校にたどり着ついた、今日はいい休日が過ごせた気がする。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

処理中です...