箱庭の支配人──稀人は異世界で自由を満喫します?

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1章 稀代の商人

三十、商会設立(1)

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「さてと…取り敢えず、魔道具の型は出来たな。
あとは、魔石に溜め込んだ魔力を運用してきちんと作動できるか…
まぁ、ひとまずは2人を待たないとな。
あと今することは…うん、特にはないな。
街にでも散歩しに行くか…ドイル達、ここに残っておくか?」

「私は寝たい…」

「わ、私も残っておきますね」

「ああ、分かった」

そういえば、魔法も少しづつ学んでいかないとな。
あの時のは、結局箱庭の能力だったし、折角なら剣以外の魔法も作っておきたいし、既存の魔法も学んでおかないと。

「うーん、誰か魔法使いでも探してみるか?とは言っても、立場上連れてくるのは難しいしな…まぁ、いずれどうにかなるか」

俺はそう呟きながら街へと再び飛んで向かった。

「──さて、街に着いたは良いが…市場を回りながら物価とかを調べていこう」

「…うん!?ゆ、ユーグ。何故ここに…」

「ああ、もう終わったのか。ならば話が早い…魔石はあるか?」

「ああ、ここに…」

俺はそれを受け取り、魔道具の基盤にその魔石を嵌め込んで起動した。

「…うん、動作に問題はなし。魔道具自身の劣化や負荷も今のところないな。
魔石の方は…やはり、Fランクの魔石だからか内蔵魔素が残り少ないな。
この魔石だと、使えても残り2回ほど…
まぁ、こんなものか。よし、2人とも。これを父上渡しに行ってくれ。俺はしばらく街を見学する」

「分かった」
「かしこまりました」

さてと…市場を見る限り、果物や野菜、肉などは普及しているからか比較的安く手に入るみたいだな。
肉は特に、魔物肉が多いからか豚や蛇の魔物が多い…もう少し強い敵の肉はやはり商会や生肉専門店の方で取り扱う様だな。

「調味料は…塩が殆どか…少しこちらの世界スパイスもあるようだが…店主、砂糖とかそういったものは売ってないのか?」

「うちじゃ取り扱っていないな。
そうだなぁ…大きい商会に行けば売ってるとは思うが…かなり高い筈だぞ?
砂糖や品質の高い塩とかはかなり貴重品だからな」

「なるほど、ありがとう」

高品質の塩や砂糖…なるほど、やはりこの世界は中世ヨーロッパ辺りの、まだ普及されていない前の世代だな。
となると、商会で取り扱うのは砂糖なんかの貴重品もありだな。
あとは何がいいだろうか…

「冒険者ギルド…武器や防具、ポーションなんかも良さそうだな。
だが、ポーションを作るには錬金術か調薬のスキルが必要だしなぁ…
うーん…錬金術は固有能力、調薬は通常能力だから…ひとまずは、一旦俺が覚えてみるか…城の図書館なら調薬の仕方書いている本でもあるだろう…
うーん、あと売るものとしては…何がいいんだ?魔石を売るというのも手ではあるな。
 薬草とかは、箱庭を改造して自生か栽培をできるようにすれば良いな。
となると、あちらの世界での住人も欲しくなる訳だが…」

魔導人形ゴーレム
核から体内へと流れる魔素、もしくは魔力を元に人間のように活動している人形の総称。
魔石でも製造が可能で、ゴーレムを戦闘の防御役として召喚する魔法使いも多々存在している。

人造人間ホムンクルス
賢者の石と呼ばれる物体を触媒とし人工的に製造された人間で、心臓の代わりに賢者の石が動力となっていること以外は人間となんら変わらない。

「うーん…今のところ、ゴーレムの方が良さそうか。
人間がそこに入って暮らせるかすら分からないしな」
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