箱庭の支配人──稀人は異世界で自由を満喫します?

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1章 稀代の商人

三十九、鑑定魔道具(1)

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「…さて、折角だからギルドマスターも魔道具の制作を見てみるか?」

「良いのか?魔法陣が俺を覚えてしまえば、こちらでも作れるようになるが…」

「出来るものならどうぞご自由に。
まず、魔道具には器となる土台、触媒となる魔石、最後に効果を付与する魔法陣が必要となる。
んで、これは俺が見つけたから、多分魔道具を作れる奴なら知ってると思うが…
魔法陣の効果がより強いもの程、土台の耐久性が削られやすく、完全に魔法陣を収められる土台が必要となるんだ」

「そうなのか!?大体は金属だから問題ないとおもっていたが…」

「ん、まぁ金属でも問題は無いが…少し壊れやすいだろ?」

「あ、ああ…だが、そういうものだと思っていたんだが…」

俺はその言葉を聞き、鑑定用の第一世界の木材とは別に、宝石を幾つか取り出した。

「金属は基本的には土属性だから、そういった属性の魔法陣ならなんら問題ないだろうが…
素材にも属性があるからな。
例えば、ルビー、サファイア、エメラルド。
この3つの宝石だと火、水、風となっている。
そして、宝石の場合の耐久性というのは、宝石の価値によるものだな。
カラットが1番わかりやすいが…まぁ、軽くそういうものがあると覚えとけば良い。
んじゃ、早速鑑定の魔道具を作っていこう」

そういうと同時に、周囲に展開していた箱庭の索敵にガラハドが来たのが確認できた。

「ガラハド、ありがとな」

「これくらいどうってことない」

「この土台は、魔力密度が非常に高く、今だと俺しか所持していないものだ。
そして、この木材に生物専用の鑑定と、素材専用の鑑定の魔法陣を立体化させ、それらを融合させてから付与する。
生物と素材がなぜ別れているかはわかっているな?」

「ああ、同じ鑑定スキルでも、魔法に属性があるように、鑑定にも種別があるからだろ?」

「その通り。
さて、これであとは魔法陣と魔石の間に魔力回路と、魔素を魔力に変換する魔法陣を設置すれば…これで、鑑定の魔道具は完成だ」

「…こりゃマジで真似出来ねぇな…」

「だろう?この世界じゃ魔法陣の融合はまだされてないみたいだし、そもそも鑑定というのは生と死に干渉する事象だ。
 そのため、普通の土台だと耐えきれずに崩壊してしまう。
そして最後に、魔石を効率よく使うために魔力へと変換する魔法陣。
これこそ、誰にも真似出来ないものだからだ」

「だろうな…魔道具といやぁ、魔力を持っているものなら、誰でも使えるが、それは魔法陣が魔力を肩代わりしているだけで、少なからず本人の魔力が必要となるからだ。
だが、魔石をそのまま魔力として使うことが出来れば…魔力の無いものでも魔道具を使うことができる」
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