箱庭の支配人──稀人は異世界で自由を満喫します?

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1章 稀代の商人

五十八、世界と魔道具の改良(2)

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「繊維まで木を分解し、それを結合…そして、最後に形を整えたら…よし、繊維ブロックが完成だ。
んじゃ、次はこれに魔力を通しながら、鑑定の魔道具の形に…いや、折角だから少しこのまま改良しようか。
空白の魔石を作りたいから…一旦、魔力で魔石を生成…その際に、ひたすら魔力を圧縮しまくって、大きすぎず小さすぎずの形を持って…ああ、折角だからこの際に形を整えて水晶の感じにしてと…
よし、あとは金属の装飾で水晶を支えて、土台はこの木で…この中には魔石の内蔵を吸収、保管する魔法陣を付与。
水晶の下にはそれを魔力に変換して送り込む管となる魔法陣…その際に魔素や魔力の漏れがないようにして…
木材の所には鑑定の魔法陣を付与…
これでとりあえずの試作品2号は完成だが…一応確認しておくか」

俺は一旦元の世界へ戻って、他に要望がないか聞いてみたが、何も無いことを確認すると完成品を複製して渡した。

「取り敢えず改良と改造を施してみた。
内蔵量を増やして、見た目もアップグレードした。
あと、耐久力と魔力浸透率とかを底上げした木材で耐久性もだいぶ上がってるから、数年は壊れることはないと思ってもらいたい」

「お、おお…なんかよく分からないがすごいな…」

「凄いなんてものじゃないですよ…国宝を軽く超えるような…まさに、聖剣や魔剣といった伝説と肩を並べられるほどのものです」

「取り敢えず、今あるのを回収して…これに変えといてくれ」

「い、いやいやいや!流石にそれは駄目だ!こんなもの払えるほど金は持ってねぇ!」

「…あれ?改良とかは金取らないって話しなかったっけか?
忘れてるだけか分からないが…試作品だからな。
取り敢えず完成するまでは金は取らんぞ。
まぁ、個数の追加に関しては金は取らせてもらうが…取り敢えずその鑑定魔道具は、本部用の奴だな」

「いや、だが…どっちみち、奪われちゃあ不味いからな…いや、そういったことは極力防ぐが…」

「ああ、そうか…んじゃ、これは1個にしてお前のところにだけ置かせてもらうか。
んで、この小サイズの方を普及品として扱おうか。
んじゃ、取り敢えず複製してたこいつらは削除!
さて…んじゃ、ラスト。もう1個全体に魔法陣を追加しよう」

「見学しても良いんですか?」

「良いぞ。どうせ見ても分からないだろうし」

「(フッフッフッ…解析スキルを持ってる私は──)」

俺は、隠蔽と帰属、結界、魔力を使用した自己修復、1度鑑定したものを記録および更新、閲覧出来る魔法陣を付与した。

「「???」」

「これで良しと。これでお前から盗める奴は居ないだろうから、安心して持っていけ。
とりあえず、鑑定魔道具の方は既に入れ替えておいたから、引き続き何かあれば言ってくれ」

「ちょ、ちょっと待て!お前が何重にも魔法陣を展開できるのは知っているが、今幾つ効果を付与した!?
この鑑定魔道具1つで!」

「え?数えるからちょっと待ってくれよ…
水晶に吸収、変換、保管、注入、土台に鑑定が2個
この2つを繋げている金属に固定、結合
全体に隠蔽、帰属、結界、自己修復、保存、閲覧、更新、耐久強化、反撃だから…17個?」

「増えてねぇか!?」

「ま、そんだけ俺の技術が凄くなっただけだ!
んじゃ、また何かあれば言ってくれ。
それで?次は要望の方だったな」

「あ、ああ…お前の相棒のガラハドを貸してくれないか?
それと、俺の武器を作って欲しいんだ」

「?…ああ、壁を越えたくなったのか」

「ああ…お前が何をしていたかは分からんが、昨日の件でなんも出来ないことに気付いてな」

「良いぜ、ついでに俺も稽古をつけてやろう。
だが、世界最強である俺達が教えるんだ。
生半可な覚悟じゃ死ぬぜ?」

「…ああ、覚悟は出来ている!」

「それじゃあ…そうだな。3日後、3日後に冒険者ギルドにて待っていろ」

「わ、わかった」

「あ、あの!私もお願いがあって…和食の定期購入、それと私も武器と訓練をお願いします!」

「和食の方はできるが…訓練に関してはお前はダメだ。
こいつの場合、俺の部下だから鍛えるが…お前はあくまで顧客だからな」

「…なら、私も部下にしてください」

「良いのか?俺に逆らえなくなるが」

「…はい!」

「いいだろう、ならお前も訓練に参加させてやる。
それじゃ、お前も3日後に来い」
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