箱庭の支配人──稀人は異世界で自由を満喫します?

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1章 稀代の商人

六十六、試運転(2)

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「──なるほど、どうやら…設定の相乗効果で変化したみたいだな。
ある程度の技術を識別して、規定以上になると森の奥への道が開かれ、直ぐに到達する。
だけど、その一定ラインまで上がらないなら、ずっと森の中でぐるぐると動くことになる…
まぁ、それなら別にいいか…結局は技術を身に付けないと意味がないしな。
 さて、2人はどれくらいで来るだろうな…」

「…お、朝陽。やっぱお前は早いな」

「…いや、ガラハドも充分早いだろ。
流石は世界最強だ」

「おいおい、やめてくれよ。最強はお前だろ?
…ああ、最凶ってか?」

「…まぁ、もうそれで良いか。
てか、魔王が思ったよりも遅いのが驚きだな。
仮にも魔族最強なんだろ?」

「ああ、だがまぁ俺よりも歳下だぞ?
生まれながらに最強…っつう感じだったしな」

「そうなのか?」

「まぁ、今は何歳かは分からないが…とりあえず、冒険時代の時は俺たちよりも歳下だったのは確かだ。
あいつの親父さんに鍛えてくれって渡されたのがあいつだったしな」

「うん?今は年齢が分からないってのは?」

「はぁ…はぁ…わ、我の話を勝手にするでない!
全く…それにしても、我とガラハドでさえ差が出てしまうとは…鍛錬がまだ足りないか」

「まぁ、ガラハドはどっちかというと一撃必殺型だからな。
一撃に対して致命傷を与えるのをメインに動いてるから、元々やってたことなんだろ」

「…して、我の歳だったか。我ら魔族は100年単位で歳を数えるから細かくは分からぬが…大体1500歳程だの」

「はぁ?歳とるの早過ぎないか?」

「魔界にいると時間の流れ違うのだ」

「ああ、世界軸の違いか…まぁ、それなら納得だ。
さて、それじゃあ話は変わるが、1個目の試練はどうだった?」

「直すところは特にはなさそうじゃねぇか?
確かにこれなら、戦闘時の感覚も研ぎ澄ませるし、弱点を探るのも早くなる。
それに、弱点のない相手でも相手の動きを観察することが重要視されるこの試練なら、ある程度対処することは可能だろうし」

「うむ、我も同意見だ。しかし…些か簡単過ぎではないかの?」

「そういう割には大分時間を食ってたけどな。
だがまぁ、密林はこれでようやく5分の1が終わった程度だから、難易度はここから更に上がっていくけどな」

「ああ、段階で分けているのだな。
ならば、これでよかろう」

「んじゃ、とりあえずここに休憩ポイントと中ボスを設置しよう。
休憩ポイントには何が必要だ?」

「んー、そうだな。仮眠スペースは必要だろうな。
ギルマスは分からないが、あの小娘程度だと何日かかるか分からないしな…
それと、飯だな。栄養のある食事をしねぇと。
あとは、休んでる間も武器を振りたいっていうかもしれねぇからそれ用の敵も欲しいな」

「なるほど…んじゃ、それに追加してここに結晶を増やして回復を早めよう。
魔王はなんか案はあるか?」

「ふぅむ…休憩、必要かの?」

「…ああ、そうか。魔族は魔素と体力の関係が比例してるから、魔素さえあれば休息は必要ないから必要ないんだったな」

「そうなのか?
うーん、まぁじゃあ取り敢えずこんな感じにして…欲しいものがあれば俺たちで否決を取って考えるか。
んじゃ、次。
中ボスに関しては、2つ案があるんだ。
1つは、5分の1であるこの試練…つまり、弱点攻撃を主軸としたボスを作る。
もう1つは、次の…5分の2のチュートリアルとしてボスを作る。
まぁ、どっちとも出しても良いかもな」

「次の試練は何にするんだ?」

「盲目だな。常に盲目の状態で進んで、同じように森を抜ける」

「…なるほど、ならチュートリアルも必要か…
なら、第一関門、第二関門と言った感じにしたらどうだ?」

「その間に先程お主らが話していた休憩ポイントを置いても良いかもしれぬな」

「なるほど…確かにそうだな。
じゃあ、そうするか。
さて、それじゃあまずは第一関門の、復習用の中ボスを考えていこう」
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