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第一章[ミリゴ編]
異常な周期
しおりを挟む「それにしてもまさか一緒に行動するのが、戦い前に話したお前だとは思わなかったぜ。」
俺は村長の指示により一緒に行動する事になったハチマキを巻いた冒険者にそう言う。
「確かにな。」
俺のセリフにハチマキを巻いた冒険者は走りながらそう返した。
それにしてもこのタイミングで死の道が起こるとはな。今日は楽しもうと思ってたのに......嫌な奴らだなゴブリン共は。
あ、そう言えば、死の道ってどれくらいの周期で来るんだったっけ?
たしかセリヤは5~10年に一度って言ってたよな。
「ちなみに前起こった死の道はいつなんだ?」
俺はそう一緒に行動しているみんなに問い掛けるように言った。
俺は別世界から転生したから知らないが、他のみんなは知っていると思ったからだ。
すると、その俺の質問に対して、後ろを走っていたセリヤが、
「一年前よ。」
そう言った――ってえぇぇぇぇ!?
一年前だって!?
周期めちゃくちゃ縮まってるじゃねぇか!
ん?待てよ?って事はまさかセリヤの両親は一年前に......?
俺は直ぐに、
「って事はセリヤ、両親は一年前に亡くなったのか?」
そう聞いた。
いや、確かに失礼かもしれないが、一年前に死の道が起こっていたという事に驚き過ぎて細かい所まで考えられなかったんだよ。
すると、俺の質問に対してセリヤは、
「いや、違うわ。私の両親が殺されたのは、それのもう一つ前に怒った六年前の死の道」
そう言い、否定した。
ん?どういう事だ?
もう一つの死の道《デスロード》?……だめだ、よくわかんねぇ。
すると、俺が理解出来ていないことに気付いたのか、ハチマキを巻いた冒険者が、
「一年前に規模は小さかったが、死の道が起こったんだ。」
そう、言った。
なるほど……死の道にも規模があるのか......ダメだ、やっぱりよく分からんな。
まぁだが一つ分かることがあるとすれば、
「規模は小さいにしろ、こんなに周期が縮まってるのはやばいんじゃないか?」
俺はそう返す。
規模関係無くそんな連続して死の道が起きるのはおかしいからな。
すると俺の返しに対してハチマキを巻いた冒険者は、
「あぁ、過去にこういう事が無かったから、これが100パーセント悪いかは正直わからん。
だが、ゴブリン共が活発になって来ているのは確かだ。」
そう言った。
まぁだから要するに――
「もっと活発化して危なくなる前にぶっ飛ばせば良いんだな?」
こういう事だろ?
「そういう事だ。」「そういう事ね。」
セリヤとハチマキを巻いた冒険者は、そう俺のセリフを肯定した。
ふっ……決まったぜ今のセリフ……
俺がそう一人でドヤ顔をしていると、
「ゴブリンを発見した!」道の左側からそう声が聞こえ、直ぐに交戦しているのであろう音が聞こえて来た。
うお、もうやり合ってるのか。
その声を聞いたハチマキを巻いた冒険者は、
「くそ......思ったより、ゴブリンの動きが早いな......よし、急ぐぞ!」
そう俺たちに言った。
「了解。」「えぇ!」「走るぞ~!」
そう返事をする俺とセリヤとローズオーラ。
こうして俺たちは会話するのを辞め、足を早めた。
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