22 / 39
スレイヤー武道会⑪
しおりを挟むかんたとみずき、少し後ろにいるライト全員の顔に焦りがあった。その焦りの原因はもちろん、目の前にいる雷と突如として現れた月宮・グングニルだ。
「すいませんが、今回はこれで終わりです。」
月宮・グングニルは自身の武器である酷龍丸を下に下げ、そう言う。
しかしかんたはそう言い、引いて行きそうな月宮・グングニルと雷に対して、
「どこに帰るのかは知らないが、お前らを帰らせる事は出来ないな。」
と言った、当たり前だ。こんな危険な2人を野放しにする事なんて出来ない。
「そうよ!」
かんたのセリフに乗っかる様にみずきも月宮・グングニルと雷に、自身の武器である王刃剣を向けながらそう言った。
その言葉を聞いた月宮・グングニルは、小さくため息をつき、
「はぁ、では仕方ありません。ではプレゼントをあげましょう。」
そう言った、そして、
「悪魔の軍団」
月宮・グングニルは自身が持っている、分身の加護を使った。
その途端、月宮・グングニルの横に5人の月宮・グングニルが現れた。合計6人だ。
「くッ...」
その光景を見たかんたは、そう歯を食いしばる。
「やるしか、ないのね...」
みずきもそう言い、ゴクリと唾を飲んだ。
そして月宮・グングニルはその2人に向かって、
「お2人とも準備は大丈夫ですか?では始めましょう。じっくりと味わって下さい。これから貴方達を襲う絶望感を。」
そう言い、分身する前から居た月宮・グングニルは前に手を伸ばし、2人を襲う様に合図をした。
その瞬間、5人の月宮・グングニルの分身が、2人を襲った。
月宮・グングニルの分身は3人と2人に分かれて、3人でかんたを、2人でみずきを襲う。
「クッ!」
かんたは3人の猛攻撃を防ぎながら、攻撃のチャンスを伺っていた。
(コイツら、俺が前に吹き飛ばした分身達より強くなってるな...)
そう、今回の月宮・グングニルの分身は、前に戦って倒した2人の月宮・グングニルの分身よりも力が何倍にも膨れ上がっていた。そのせいで、
「火の奥義 火竜の咆哮!」
かんたの攻撃はさっきから当たりはするが、寸前で身体をずらされ、致命傷には持って行けなかった。
「クソ...!」
そして、致命傷を逃れた月宮・グングニルの分身は、自身の能力である砂の剣豪により、負った怪我はすぐに砂の力で無くなり、無傷の状態になる。そう、この厄介な能力は粉々にならない限りは体力関係無しで何度も使う事ができる。この厄介な能力のせいで、さっきからずっとこの繰り返しだった。
もちろん無理やり攻めれば、1人は粉々にする事が出来るだろう。そう、1人は。だが、厄介な事にかんたの目の前には3人の月宮・グングニルの分身がいる。
そのせいで無理やり攻める事が出来ないのだ。
だが、この展開はかんたにとっては辛い展開では無かった。何故なら、かんたは自身が受けた神の加護により体力が無限に等しい程あるからだ。しかも、最初からかんたはこんな展開になるだろうと予想していた。
しかし、かんたは予想していたはずの展開に焦りを見せていた。かんたは3人と斬り合いをしながらある方向をチラッと見る。その方向を見て、かんたはあからさまに顔に焦りを出した。そう、それがかんたが焦っている原因だった。
そこには肩で息をしながら、王刃剣を構える、ボロボロになったみずきの姿があった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる