最弱スレイヤーがその身に神を宿しました。〜神社で徳を積んでたら神の力使えるようになったんだが〜

カツラノエース

文字の大きさ
23 / 39

スレイヤー武道会⑫

しおりを挟む

「はぁはぁ」
みずきは先程から、一方的に月宮・グングニルの分身に押されていた。

みずきは肩で息をしながら目の前で無表情で立っている2人の月宮・グングニルの分身を見る。
「クソ...こんな所で負けられないッ!」
みずきはこれ以上、仲間に迷惑を掛けたりしたくは無かった。

数ヶ月前に月宮・グングニルが突如としてみずきを襲ったあの事件。あの時、みずきは月宮・グングニルの分身に負けた事をずっと根に持っていた。だからみずきにとってこの戦いは絶対に負けられ無かった。だからみずきは、
雷の波紋サンダーウェーブッ!!」
さっきからずっと全力で攻撃をしていた。
しかし、
「クソッ...」
何度攻撃しても2人の月宮・グングニルの分身は涼しい顔をしてみずきの攻撃を避けるのだ。

更にみずきに追い討ちを掛ける様に、2人の月宮・グングニルの分身はみずきに技を放つ。
「「砂塵一閃サンドフラッシュ」」
その瞬間、2人の月宮・グングニルの武器である酷龍丸こくりゅうまるの周りに砂が纏われる。そして2人はその砂が纏われた酷龍丸こくりゅうまるで空を切った。するとその刀身から勢いよく砂がみずきの方に飛んでくる。
「ッ!」
しかし、みずきは持ち前の反応速度を生かし、飛んでくる2つの砂の塊を避けた、そしてみずきは知っている。相手のこのような攻撃には必ず隙が出来る事を。
(チャンスはここよ!)
みずきは隙が出来たであろう2人の月宮・グングニルの方に焦点を合わせた。しかし、そこには、
「ッ!?」
2姿

そしてその瞬間、みずきは後ろから飛んでくる殺意を感じ取った。みずきは直ぐに後ろを振り向くと、そこには――
「ッ...!?」
さっきまで目の前にいた2人の月宮・グングニルの姿があった。更に2人はみずきに切りかかって来ており、もう刀身がみずきの身体を引き裂く寸前だった。
「クッ...!グハッ!?」
みずきは何とか王刃剣おうがとうで自分の身体を守ろうとする。しかし、1人の攻撃を防ぐ事は出来たが、もう1人の攻撃が、みずきの左肩を斬った。
しかしみずきもそのまま一方的にやられるスレイヤーでは無い。みずきは何とか斬られた左肩の痛みを押さえ、
雷の波紋サンダーウェーブ...!」
王刃剣おうがとうから稲妻の波動を放ち、2人の月宮・グングニルの分身の腹を同時に斬り裂いた。

それにより、ダメージを受けた2人の月宮・グングニルの分身は一度後ろに下がった。

「はぁ...はぁ...」
2人の月宮・グングニルの分身が一度後ろに下がった事を確認したみずきは肩の痛みを我慢しながら一度情報を整理した。
(私が今戦っている2人の月宮・グングニルの分身はどうせ直ぐに自己回復するから無傷として、かんたの方は...相変わらずずっと戦況は変わって居ないわね...それで元の月宮・グングニルとその仲間は...)
みずきがそう月宮・グングニルといかずちがいた方を見ると、なんともうそこには2人の姿は無かった。
「な...!?」
意味がわからず、混乱しているみずきに、傷を修復した2人の月宮・グングニルの分身の内1人が口を開きこう言った。

「あの2人はもうここにはいませんよ。」
「え...?どういう事...?」
それはみずきが受け入れたくない事実だった。更に月宮・グングニルの分身はこう続ける。
「貴方達と戦っている間に、2人は主様の方に帰りました。」
そこまで聞いたみずきは絶望した。あんなに危険な2人を野放しにだけはしたくなかったのだ。だからそれを聞いたみずきは完全に気力を失い、地面に膝を着いてしまう。

「ッ!?」
それに気づいたかんたは直ぐにみずきを助けに行こうとするが、
「クッ...!」
かんたが戦っている3人の月宮・グングニルの分身がそれを許さなかった。

(私はなんて事をしてしまったのよ...私がもっと早くコイツらを倒していれば...私がもっと強ければ...私はA級スレイヤーなのに...こんな事しか出来ないなら、もうスレイヤーなんて...)
みずきはそんな事を考えだし、もう戦える状態では無かった。

そんなみずきに対して、2人の月宮・グングニルの分身は、
「では、さようなら。」
そう言い放ち、みずきの頭に刀身を振り下ろした。
しかし、次の瞬間――
「!?」
突如、みずきの周りを光が纏った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜

沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。 数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます

黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...