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長官の提案
しおりを挟む4人は長官室の前に着くと、れいらが一歩前に出て長官室の扉をノックし、開けた。そして4人は長官室に入った。そこには、
「お疲れ様です。壇ノ浦長官。2人を連れて来ました。」
「あぁ、すまないな」
ガタイの良い、中年の男が部屋の中にある大きな椅子に座っていた。
「貴方が、この国のスレイヤーをまとめる長官なの...?」
その男にみずきは恐る恐るそう聞いた。すると男は貫禄のある声で、
「あぁ、すまない。わざわざ来て貰っておきながら挨拶がまだだったな。俺はスレイヤー第一本部長官の壇ノ浦 玄武だ。」
そう軽い謝罪を入れながら自己紹介をした。その意外に謙虚な姿勢に戸惑いながらもみずきは、
「ご、ご丁寧にどうも...」
と返し、続けて、
「私の名前は」
と、みずきも玄武の様に軽く自己紹介をしようとすると、
「君たちの事はもう知っている。」
と、玄武は口を挟みこう続けた。
「君はA級スレイヤーのみずきくん、そして横にいるのはE級スレイヤーながらスレイヤー武道会テロ事件で相当な功績を上げたかんたくん。」
と、みずきとかんたの方を見ながらそう言った。それに対してかんたは、
「で、俺達にどんな様なんだ?」
と、今回ここにみずきとかんたが呼ばれた理由を玄武に聞いた。それに対して玄武は、
「あぁ、その事何だが、」
と、真剣な表情をして今回の要件を話し出した。
「簡単に言うと、2人には政府専属のスレイヤーになって貰いたいんだ。」
それを聞いたみずきは
「どう言う事?」
と、聞く。この時みずきもかんたも政府専属のスレイヤーと言うものをよく分かっていなかった。しかしその疑問が吹き飛ぶ程、次に言った玄武のセリフは2人にとって衝撃的だった。
「簡単に言うと、君たち2人にはスレイヤー育成学校を辞めてもらい学生スレイヤーでは無く、プロのスレイヤーとして政府に務めて貰いたいんだ」
それを聞いたみずきとかんたは途端に顔色を変え、みずきは、
「学校を辞めるなんて意味のわからない事を言わないで!」
と、声を荒らげた。だが、それに対して玄武は表情を変えずに冷静に、
「もちろん強制では無い。君たち2人が無理と言うなら政府に務めず、今まで通りスレイヤー育成学校に通ってくれても構わない。だが、」
と、この要件を断っても良い事を2人に認識させた上で玄武はこう続ける。
「第二スレイヤー育成学校の武くんはもう政府のスレイヤーになっている。」
それを聞いたかんたは、
(昨年のスレイヤー武道会の優勝者が学校を辞める程...か、
これはやはりただ事では無いんだな)
改めて事態の重大さを感じた。
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