異世界探訪記

Luckstyle

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六十四日目。エルフ族の集落にて

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六十四日目。
 結論。すぐの増産はムリ。まぁ、当たり前だよな。
 バヤット君やハヌラット君の様に成人する子供も増えてきているからそう言った者達の考えを聞いてから増産し始める。そう言う回答を持って行く事になった。

 元はギルビットさんが趣味で始めた家庭菜園。それが集落内で話題になり、木の実を収穫して居た者の中からギルビットさんに教えを請い、それが大規模な畑になったのが五年前位らしい。「家庭菜園ももう十五年になるのか」と、昔を懐かしむように噛み締めるギルビットさん。
 ん?ギルビットさん、お幾つ?

 今日の仕事は水路に水を流して流れるかテストしながら表面の凸凹を削り取る事だった。これは昔、砂場で山を作って水を流す事をやったがそれを思い出す作業だった。
 池に比べて結構雑に水路を作るんだなぁとは思ったが、今日の作業をやってみた感じ、これをやるために雑な仕事だったのが良くわかる。
 水路を一本完成させたとき、水底になるコンクリートがギリギリ残っていたのを見てギルビットさんが珍しく喜色満面だったのをこれを書いている今でも思い出せる。
 「計画通り」
そんな言葉が聞こえそうだった。
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