92 / 141
九十一日目。最果ての森の中、野営地にて
しおりを挟む
九十一日目。
昨日で約三ヶ月。今日か明日で丁度三ヶ月。時期的には向こうで言う6月位になるのか。今の時期は李が食べられる時期だろう。ラスティーに聞いたら出回ってないそうだ。
そう言えば竹の子の森近くで桃や栗を見かけていたんだった。と言うことを思い出して皆に告げると、「戻る!」とラスティーが暴れ出した。……成長してる所と退化しているところが無いか?
動けないように風魔法で浮かせて運ぶと、暫くして大人しくなったのは良いことだが、俺とラスティー以外が、これは使える。と魔法を練習し始めたのは如何なものか。
色々言い聞かせて地面に下ろしたラスティーからは真っ赤になっていて「昔のお兄を思い出した」とかなんとか。
確かに、妹が暴れたら持ち上げて肩に担いでいたっけか。ん?妹が高校生になっても脇に抱えて宥めた思い出があるぞ?
ふわっと持ち上げるのは存外難しいらしい。ミネルヴァさんがやろうとしたらダッシラーさんが横に吹っ飛ばされ、アズラータさんがやろうとしたらギルビットさんが垂直に飛び上がり、メヌエットさんがやろうとしたらハヌラット君が放物線を描いて錐揉みしていた。ファルムスさんは難しい顔をしながら慎重にマナフィさんを浮かせようとしていたが、そのおかげでスカートが捲り上がってしまい、マナフィさんに蹴り飛ばされていた。
さて、明日は漸くエルフ族の集落に到着だ。きっと前見たく宴会をやって終わるだろう。そうして英気を養った後は水車小屋の建設だ。忙しくなるだろう。
昨日で約三ヶ月。今日か明日で丁度三ヶ月。時期的には向こうで言う6月位になるのか。今の時期は李が食べられる時期だろう。ラスティーに聞いたら出回ってないそうだ。
そう言えば竹の子の森近くで桃や栗を見かけていたんだった。と言うことを思い出して皆に告げると、「戻る!」とラスティーが暴れ出した。……成長してる所と退化しているところが無いか?
動けないように風魔法で浮かせて運ぶと、暫くして大人しくなったのは良いことだが、俺とラスティー以外が、これは使える。と魔法を練習し始めたのは如何なものか。
色々言い聞かせて地面に下ろしたラスティーからは真っ赤になっていて「昔のお兄を思い出した」とかなんとか。
確かに、妹が暴れたら持ち上げて肩に担いでいたっけか。ん?妹が高校生になっても脇に抱えて宥めた思い出があるぞ?
ふわっと持ち上げるのは存外難しいらしい。ミネルヴァさんがやろうとしたらダッシラーさんが横に吹っ飛ばされ、アズラータさんがやろうとしたらギルビットさんが垂直に飛び上がり、メヌエットさんがやろうとしたらハヌラット君が放物線を描いて錐揉みしていた。ファルムスさんは難しい顔をしながら慎重にマナフィさんを浮かせようとしていたが、そのおかげでスカートが捲り上がってしまい、マナフィさんに蹴り飛ばされていた。
さて、明日は漸くエルフ族の集落に到着だ。きっと前見たく宴会をやって終わるだろう。そうして英気を養った後は水車小屋の建設だ。忙しくなるだろう。
0
あなたにおすすめの小説
自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
悪役皇子、ざまぁされたので反省する ~ 馬鹿は死ななきゃ治らないって… 一度、死んだからな、同じ轍(てつ)は踏まんよ ~
shiba
ファンタジー
魂だけの存在となり、邯鄲(かんたん)の夢にて
無名の英雄
愛を知らぬ商人
気狂いの賢者など
様々な英霊達の人生を追体験した凡愚な皇子は自身の無能さを痛感する。
それゆえに悪徳貴族の嫡男に生まれ変わった後、謎の強迫観念に背中を押されるまま
幼い頃から努力を積み上げていた彼は、図らずも超越者への道を歩み出す。
万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜
黒城白爵
ファンタジー
異次元から現れたモンスターが地球に侵攻してくるようになって早数十年。
魔力に目覚めた人類である覚醒者とモンスターの戦いによって、人類の生息圏は年々減少していた。
そんな中、瀕死の重体を負い、今にもモンスターに殺されようとしていた外神クロヤは、これまでの人生を悔いていた。
自らが持つ異能の真価を知るのが遅かったこと、異能を積極的に使おうとしなかったこと……そして、一部の高位覚醒者達の横暴を野放しにしてしまったことを。
後悔を胸に秘めたまま、モンスターの攻撃によってクロヤは死んだ。
そのはずだったが、目を覚ますとクロヤは自分が覚醒者となった日に戻ってきていた。
自らの異能が構築した新たな力〈システム〉と共に……。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる