異世界探訪記

Luckstyle

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百三十六日目。ミルボルスにて

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百三十六日目。
 夕方になってミルボルスに到着した。

 それまでに昨日の続きで熱の事を話した。温度が高くなると光る事とか、温度が高くなると色が変わるだとか。
 温度が高くなると光るのは、ギルビットさんは知っていた。しかしながら原理までは解らず、光属性の魔法が発動していると考えていたようだ。
 その他は・・・・・・燃やす物によって火の色が変わる事も話したかな?具体例は答えられなかったが。後、完全燃焼と不完全燃焼の違いか。

 午後になるとギルビットさんが植物に関して質問してきた。今より美味しい収穫物が出来るか否か。
 話が午前と全く違うが、まぁ、多少は話せる。
 答えは出来る筈。収穫した実の中で美味しいと思える物と同じ苗から取れた種を集めて増やしていけば良い。
 これはギルビットさんも長年の研究からたどり着いた答えだったらしいが、あっちの世界でも同じ考えなのか気になったようだ。
 ただし、ギルビットさんはそこで考えが止まっていた様なのであっちの世界では更に進んだ考えとして、病気に強い苗や収穫に適した苗、沢山実を実らせる苗も一緒に植えている事を教えた。そうしたら二人とも何をやろうとしているのかをすぐに理解して感心しきっていた。

 ミルボルスに到着したらギルビットさんがオススメした宿で部屋を取った。いつ頃ここの宿を取ったのか代替わりしていて、ギルビットさんが呆然としていたのはちょっと笑ってしまったが、ギルビットさんの年齢不詳疑惑が更に深まってしまった。

 夕食に出されたのはポトフに近い野菜スープ、今朝焼きあがったフランスパンっぽい全粒粉のパン、俺だけ角ウサギのソテーと香草を少量混ぜた野菜炒めだった。
 
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