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百三十八日目。ミルボルスにて
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百三十八日目。
今日はバラックルを狩りに南門から町を出た。そこから南西へ向かうと森がある。
この森は直線的に進むと抜けるのに1日掛かるような森で、バラックルはその森の中心に近い所に生息している筈が、薬草取りに来ていた新人が浅いところで追いかけられたのでギルドから討伐依頼が出されたとの事だった。
話を聞いたギルド職員もここへ赴いてその姿を確認しているので確かな情報との事だ。
バラックルは黒い毛並みにガゼルの様に後ろへ伸びる角が特徴的な鹿・・・・・・鹿?まぁ、鹿だった。普通に思い浮かべる鹿の倍は大きかったけど。
奴の攻撃は突進。とてつもなく早く、ギルビットさんやメヌエットさんでは正面から完全に躱すのは無理と言っていた。
俺は躱さず角を掴んで押し止める事で防いだんだが、こっちも二人では無理と言っていた。
突進を抑えたんだがその状態で十メートル程後ろに生えていた木まで押し出され、それに足を着けることで漸くバラックルの突進が止まった。
で、バラックルの角が熱くなりだした。
火傷する前に手放すとバラックルは俺が足を着けていた木に頭突きをしたが、それによるダメージは無かったように思う。振り返ったバラックルの角は赤熱して陽炎を立ち上らせていた。
そこからバラックルの攻撃は踏みつけと首を振り回すくらいだったので何とかなった。
総括すると、バラックルは会敵した時が一番の危険性がある程度。肉の量と力強さはランゴバルドの方が上だが、素早さはバラックルの方が上だったと思う。
今日は四頭狩ったが、まだまだ居るそうだ。
今日はバラックルを狩りに南門から町を出た。そこから南西へ向かうと森がある。
この森は直線的に進むと抜けるのに1日掛かるような森で、バラックルはその森の中心に近い所に生息している筈が、薬草取りに来ていた新人が浅いところで追いかけられたのでギルドから討伐依頼が出されたとの事だった。
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突進を抑えたんだがその状態で十メートル程後ろに生えていた木まで押し出され、それに足を着けることで漸くバラックルの突進が止まった。
で、バラックルの角が熱くなりだした。
火傷する前に手放すとバラックルは俺が足を着けていた木に頭突きをしたが、それによるダメージは無かったように思う。振り返ったバラックルの角は赤熱して陽炎を立ち上らせていた。
そこからバラックルの攻撃は踏みつけと首を振り回すくらいだったので何とかなった。
総括すると、バラックルは会敵した時が一番の危険性がある程度。肉の量と力強さはランゴバルドの方が上だが、素早さはバラックルの方が上だったと思う。
今日は四頭狩ったが、まだまだ居るそうだ。
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