【 宇宙人Kと少女Q 】

八御伽遊楽

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第2話:「○」「●」「○」は「白」に引っ繰り返しの繰り返し

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「○」「V」「☆」の最初はグー。
 チョキ「V」は「チ」「ヨ」「コ」。パー「☆」は「パ」「イ」「ン」。グー「○」は「グ」「レ」「イ」「プ」。じゃんけんアプリ。階段を上る。スマホは午前7時10分をお報せします。急がないと。最初はグー。

 歩道橋を渡る。
「ルビー」「ビール」「ルーレット」「トナカイ」「イヌ」 ……ヌ? 「ヌリエ」「エビス」「スイカ」「カメ」「メダカ」「カエル」「ルビー」。よし、ループ完成。1文字1歩ルールしりとり。歩道橋を踏破。階段を下る。

 駅に到着。周囲にご注意。
 改札口は国境。駅員は自動拳銃を持った警備隊員。定期はパスポート。トラップドアを閉じられたら蜂の巣です。蜂の巣を回避して階段を上る。最初はグー。歩きスマホは禁止だよ?

 午前7時18分。スマホを確認。メモ帳も確認。「今日の朝ご飯は納豆オムレツです」。うん、いつもの感じ。歯磨きは大丈夫なのかな?
 2番車両の列に並ぶ。前から5番目。5はラッキーナンバー「☆」。いいことあるかも。例えば、五つ葉クローバーを見つけたり?

「緑」の少ない街。「緑」の少ない学校。電車にはグリーン車あるのに「緑」を見つける機会はなかなかない。
 そんなときは水道の蛇口を全開にする。運動場には七色の虹。そこに「緑」は見つかるはず。

 でも、五つ葉クローバーは教科書のどこかにあったような。押し花の栞にして挟んだから、ふっと見つかる可能性あり。
 今日の時間割は「数A」「家基」「国総」「歴史」「芸術」「華道」の6時限。7時間経ったら頭の時限爆弾爆発しそう。「歴史」辺りに五つ葉あるかな? 爆発前に見つけなきゃ。金運UPさせて夕ご飯一品追加を期待しよう。

『黄色い線の内側まで──』

 押し競まんじゅうの満員電車。扉と優先席の間──角をキープ。自動拳銃を持った駅員さんは、力任せに乗客を押し込む。ぬいぐるみに入れる綿よりもたくさん。おまんじゅうに入れるあんこよりもたくさん。『閉まる扉に──』ホロコーストを思う。「歴史」繋がり。

 ガタンガタンと電車の音。お父さんは通勤中。一般世間の話。一般教養では、誰でも共通して必要とされる教養を身につける。地球の共通言語とか? 誰でも共通して必要なものってなに? そんな共通認識あったっけ? わたしにはないかも。思うことは教養を強要。日常の強要。「○」「●」「○」は、「白」に引っ繰り返しの繰り返し。「歴史」繋がり。「戦争」とかの。

 黒人「●」と白人「○」は戦うのです。愛し合うオセロとデスデモーナのように。わたしは沈黙します、電車の片隅に背を向けて。そして思うのです。

 お尻触られてる?
 痴漢かも?

「この電車は満員ですよね?」多数決を取っても満場一致の満員電車。みんな手を上げてる。つり革持ってるだけだけど。

「電車に定員数はありますか?」乗せられるだけ乗せます。「適正定員数は?」今日もいい天気ですね。「そうですね」適正定員数とかないそうです。満員電車に乗るのは力技ですし。
 だから仕方ないのかも。押し潰されるようにぎゅうぎゅう詰めでも。手の甲お尻に触れてても。後ろの人は手の甲だし。痴漢だったら手のひらだと思うし。お尻だけじゃないし。身体ごとだし。

 こういう自意識過剰って恥ずかしい……。

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