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4章 結社同盟
7話 ゆえに彼氏に抱きしめられたいです
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「家臣くん、光学迷彩貰えたんだね」
由良穂香は嬉しそうに、何も見えない空間に向かって話しかけた。
「うん、あるじの信用度の高さのお蔭です」
そして、何も見えない空間から、その家臣の声が聞こえた。
しかし光学迷彩状態で話をするとは!
光学迷彩は極秘事項なはずだ。
それは委託先の【ガラパゴス公国の逆襲】のわたしですら知っていた。
姫巫女候補生とは言え、16歳の少女。
そう言うところが甘い。
レベル1で、能力値も低く護衛も少ない。
姫巫女候補生が欲しい組織なら、まさに狙い目だ。
「とりあえず車に戻りましょう」
わたしは、そんな2人に声を掛け、歩こうとすると、何かにぶつかった。
「すいません」
何も見えない空間から声がした。
よ~く見ても、何も見えない。
さすが【武者倶楽部】の技術力。
でも何気に少年の匂いがした。
なんとなく安心する匂い。
由良穂香が信頼するはずだ。
秘密結社の人間は、一概に匂いに敏感だ。
一瞬で敵か味方を判断する必要があるためだろうか?
ゆえに大抵の結社員は、香水で自らの匂いを消している。
「家臣くんは、わたしと後ろだよ」
スバル360の後部座席に、2人は仲良く乗ったぽい。
後部座席に座った家臣くんは、光学迷彩を脱いだ。
レインコートの様なモノで、内側からはその存在を確認できた。
家臣くんと呼ばれる少年は、まるで兄妹の様に、由良穂香と雰囲気が似ていた。
凛々しい由良穂香と並ぶと、若干愚兄感が出てしまうが、まあ良い感じの少年だ。
「わあ凄い!これ、ちゃんと見るのは初めて!」
由良穂香は光学迷彩を見て、はしゃいだ。
お前らはデート中か!
デート中な2人をよそに、わたしはタブレットで、この池で起きたスワンボートの件を探した。
ぶつかった奴の写真があれば良いんだけど・・・
ニュース記事にはなっているが、写真は見つからなかった。
「ぶつかった奴の写真はないわね」
「あっそれだったら、ちょっとタブレット借りても良いですか?」
由良穂香の問いに、わたしはちょっと考えた。
一応、秘密結社【ガラパゴス公国の逆襲】専用のタブレットだ。
「大丈夫ですって、わたしは口が堅い系女子ですし、それに何かあったら、この家臣くんが切腹してわびますから」
「えええええええ、そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「大丈夫、わたしがバサって介錯してあげるから、苦しめたりはしないよ」
「いやいやいや、そういう事じゃなくてですね!」
由良穂香と家臣くんはわちゃわちゃして、楽しそうだが。
「【ガラパゴス公国の逆襲】さんも、人工知能忍者苺環とリンクしていた方がいいでしょう。【武者倶楽部】からは許可貰ってるから大丈夫ですよ」
人工知能忍者苺環か!
噂では聞いたことがある。
そりゃ凄い奴だって噂だ。
人工知能忍者苺環があれば、ある程度の極秘情報なら筒抜けだ。
同盟盟主の【武者倶楽部】が、良いというのであれば、悪くはない。
【ガラパゴス公国の逆襲】に関する情報は、ちゃんとロックしてあるし、問題はないだろう。
わたしはタブレットを、由良穂香に渡した。
人工知能忍者苺環のアプリのダウンロードには、かなりの時間を要した。
「出来た」
由良穂香が小さく呟いた後、タブレットから声かした。
『アプリのダウンロードありがとうございます』
人工知能忍者苺環の声か?
ぎこちなさはなく自然なしゃべりかただ。
「喋る系?」
「喋る系だよ」
『わたくしは人工知能忍者苺環です。ゆえに彼氏に抱きしめられたいです』
えっ何言ってんだ、こいつ?
『彼氏の○○○が見たいです』
「下ネタ系AIですか?」
「えーと・・作ったプログラマーが、かなりの欲求不満状態だったらしくて、発情系AIだよ」
AIが性的に発情したのであれば、それはそれで凄い技術だが、まあ疑似的なものだろう。
人工知能忍者苺環は、さらに暴走し始めた。
『○○○見たい!○○○見たい!○○○見たい!そこにいるのは人間の少年!』
「わたしの家臣くんです、家臣くんのだったら見せてあげるよ」
『本当ですか!すとろべりー嬉しい!』
人工知能忍者苺環は、熱狂&発情した。
でも家臣くんの
「嫌です」
でその熱狂&発情は冷めてしまった。
つづく
由良穂香は嬉しそうに、何も見えない空間に向かって話しかけた。
「うん、あるじの信用度の高さのお蔭です」
そして、何も見えない空間から、その家臣の声が聞こえた。
しかし光学迷彩状態で話をするとは!
光学迷彩は極秘事項なはずだ。
それは委託先の【ガラパゴス公国の逆襲】のわたしですら知っていた。
姫巫女候補生とは言え、16歳の少女。
そう言うところが甘い。
レベル1で、能力値も低く護衛も少ない。
姫巫女候補生が欲しい組織なら、まさに狙い目だ。
「とりあえず車に戻りましょう」
わたしは、そんな2人に声を掛け、歩こうとすると、何かにぶつかった。
「すいません」
何も見えない空間から声がした。
よ~く見ても、何も見えない。
さすが【武者倶楽部】の技術力。
でも何気に少年の匂いがした。
なんとなく安心する匂い。
由良穂香が信頼するはずだ。
秘密結社の人間は、一概に匂いに敏感だ。
一瞬で敵か味方を判断する必要があるためだろうか?
ゆえに大抵の結社員は、香水で自らの匂いを消している。
「家臣くんは、わたしと後ろだよ」
スバル360の後部座席に、2人は仲良く乗ったぽい。
後部座席に座った家臣くんは、光学迷彩を脱いだ。
レインコートの様なモノで、内側からはその存在を確認できた。
家臣くんと呼ばれる少年は、まるで兄妹の様に、由良穂香と雰囲気が似ていた。
凛々しい由良穂香と並ぶと、若干愚兄感が出てしまうが、まあ良い感じの少年だ。
「わあ凄い!これ、ちゃんと見るのは初めて!」
由良穂香は光学迷彩を見て、はしゃいだ。
お前らはデート中か!
デート中な2人をよそに、わたしはタブレットで、この池で起きたスワンボートの件を探した。
ぶつかった奴の写真があれば良いんだけど・・・
ニュース記事にはなっているが、写真は見つからなかった。
「ぶつかった奴の写真はないわね」
「あっそれだったら、ちょっとタブレット借りても良いですか?」
由良穂香の問いに、わたしはちょっと考えた。
一応、秘密結社【ガラパゴス公国の逆襲】専用のタブレットだ。
「大丈夫ですって、わたしは口が堅い系女子ですし、それに何かあったら、この家臣くんが切腹してわびますから」
「えええええええ、そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「大丈夫、わたしがバサって介錯してあげるから、苦しめたりはしないよ」
「いやいやいや、そういう事じゃなくてですね!」
由良穂香と家臣くんはわちゃわちゃして、楽しそうだが。
「【ガラパゴス公国の逆襲】さんも、人工知能忍者苺環とリンクしていた方がいいでしょう。【武者倶楽部】からは許可貰ってるから大丈夫ですよ」
人工知能忍者苺環か!
噂では聞いたことがある。
そりゃ凄い奴だって噂だ。
人工知能忍者苺環があれば、ある程度の極秘情報なら筒抜けだ。
同盟盟主の【武者倶楽部】が、良いというのであれば、悪くはない。
【ガラパゴス公国の逆襲】に関する情報は、ちゃんとロックしてあるし、問題はないだろう。
わたしはタブレットを、由良穂香に渡した。
人工知能忍者苺環のアプリのダウンロードには、かなりの時間を要した。
「出来た」
由良穂香が小さく呟いた後、タブレットから声かした。
『アプリのダウンロードありがとうございます』
人工知能忍者苺環の声か?
ぎこちなさはなく自然なしゃべりかただ。
「喋る系?」
「喋る系だよ」
『わたくしは人工知能忍者苺環です。ゆえに彼氏に抱きしめられたいです』
えっ何言ってんだ、こいつ?
『彼氏の○○○が見たいです』
「下ネタ系AIですか?」
「えーと・・作ったプログラマーが、かなりの欲求不満状態だったらしくて、発情系AIだよ」
AIが性的に発情したのであれば、それはそれで凄い技術だが、まあ疑似的なものだろう。
人工知能忍者苺環は、さらに暴走し始めた。
『○○○見たい!○○○見たい!○○○見たい!そこにいるのは人間の少年!』
「わたしの家臣くんです、家臣くんのだったら見せてあげるよ」
『本当ですか!すとろべりー嬉しい!』
人工知能忍者苺環は、熱狂&発情した。
でも家臣くんの
「嫌です」
でその熱狂&発情は冷めてしまった。
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