『姫君の秘め事』メモ小説集 2頁版

健野屋文乃(たけのやふみの)

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1章

5頁『七転八倒して、手にしたものは』 6頁『恋の魔法の有効期限』

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【5頁】→

『さあ、始めるよ』

「さあ、始めるよ」
と彼女は言い突然世界は、始まった。要するに突然その前の世界線は、終わったって事。


『七転八倒』

七転八倒して手にしたのは、
安っぽいプライド。
でも良いんだ。
その安っぽいプライドで、
楽に立ち上がれるからね。


『夏の恋』

「停電?」
青少年自然の家の体育館は、
暗闇に包まれた。
「行けよ!チャンスだ!」と囁く声の後に、気配を感じた。
好きな人の香りだ!


『夏の戦い』

「勝ちたい」
と願いを込めたその想いは、別の
「勝ちたい」
と願いを込めた想いによって、弾き飛ばされしまった夏の日。


『オーパーツの回収屋』

オーパーツの回収屋が
回収したのは、
1万2千年前の記憶媒体。
前文明の人々は皆スマホの様な機械を眺めていた。


『真夏の桜の木の下で』

真夏の桜の木の下で想い人が、
「わたしがいるから大丈夫だよ」
と。この言葉から、桜色の人生が始まった気がする。


『コーヒー豆に託した物語』

地球がコーヒー豆に託した物語を読むみたいに、アイスコーヒーを飲むの」
「とんな物語?」
『一瞬で蒸発してしまうほどの、熱さだから、アイスコーヒーがちょうどいいの」


『別人』

別人の様な容姿と、
別人の様な話し方をしていた君が、僕に気づいて、僕の知っている君の笑顔に戻った時は、ほっとした。


『お兄ちゃんがいるの?』

わたしのお兄ちゃんが、末っ子で甘えん坊体質で、困ってるの」
「お兄ちゃんがいるの?」
「そう」
「…」


『ジオラマの中の模型』

ジオラマの中の模型が、
油断すると勝手に動きだす。
部屋に始めての恋人を、
呼んだと言うのに。
僕が視線で威嚇したら、
奴は不適に笑った。


【6頁】→


『人形使いの能力を』

人形使いの能力を手に入れたけれども、今のところ制御不能で暴走中。ゆえにUFOキャッチャーコーコーナーはパニックだ。


『僕が見ている世界』

あなたが見ているのは、僕が見ている世界。あなたは僕の意識につながって、見てるだけの存在。
そして僕は、あなたに告白する。


『恋の魔法の有効期限』

昨日、恋の魔法の有効期限がきれた。なのに、大好きな人は、わたしを恋する者の目で見ている。これは、もしかして、本物の恋?


『目覚まし時計と妖精と』

夜中に目覚まし時計を、妖精が弄ってた。
結果、いつもより早く目覚め出掛けた。結果、早めの電車であなたに出会えた♬


『堕ちていく君』

別れた恋人が堕ちていく。
どんどん堕ちていく。
どうしよう。
まだ微妙に愛はあるけど。
でも堕ちていくのを、見ていたい気も。


『我に強い意志を』

「こんなにかわるんだ!」
ダイエットして、異性からの視線の質が変わった。
なのに、リバウンド。
我に強い意志を!


『世界の改変を行う組織が来て』

世界の改変を行う組織が来て、
「こちらが君の幼馴染みです」
と突然可愛い幼馴染みが出来た。
記憶も幸せに満ちた過去に。
その事実を、暗号化された日記で、僕は確認した。


『偽鬼』

偽りの仮面が剥がされる事なく、偽りの人は斬られた。
だから三途の川で鬼に紛れ込る事が、出来た。そして偽鬼になった。


『人間不信な目』

「人間不信な時にモテ期が来て、人恋しい時には、モテ期は去った。なんでやねん!?」
「君の人間不信な目が、可愛いから」


『邪鬼と甘味』

好きな人を想っていると、邪鬼に睨まれたので、嫌いな人を想うと、邪鬼は笑顔になった。
だから甘味処に行って清めるの。



    
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