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商人、隣国に辿り着く
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隣国にはなんと三日で辿り着くことが出来た
中心部に城がある街で、周りは分厚い防壁に守られており
入るには兵士が見張る門をくぐらなければならなかった
門から数メートル先の場所でブレイブを降ろし、やりきったとばかりに伸びをするモンスターの頭を
ブレイブは優しくなでる
「お前、ありがとうな」
モンスターはぶるるぅ…と嬉しそうに鳴くと
流石に疲れたのかその場に座り、ウトウトと転寝をし始めた
隣国の門をくぐり、錬金術師がいる場所を目指す
住人に色々聞き込みをすると錬金術師は城に招かれているとの事で
ブレイブはダメもとで城へ入ってみることにした
城への門をくぐろうとすると、兵士に道を塞がれる
「城に何のようだ?」
「錬金術師に会いたくて」
「錬金術師のテリジェ様は王に招かれ、これから来るであろう勇者のために術を授ける準備をしている。お前のようなどこの馬の骨とも分からん輩に構っている暇などない。とっとと帰れ」
やたらと高圧的な兵士に突っかかられ
ブレイブは怒りを感じながらも渋々その場を後にした
会う方法は何かないか…そう思いながら街を再び歩いていると
何やら悲鳴のようなものが聞こえてくる
「モンスターだ!」
「城の外にモンスターが!!」
「城の兵が見つけたらしい!」
「暴れているぞ!」
まさか…!と思い、ブレイブは街の外へ走りだす
防壁の門を出ると
自分を運んでくれたモンスターが兵に取り囲まれていた
うううう…と威嚇しているモンスターの脚に兵士が投げた槍が突き刺さる
ぐるるぁあ!!と叫び、痛みに暴れるモンスターに止めを刺そうと他の兵が剣を振り上げた
「ま、まま、待ってくれ!」
間一髪、兵を掻き分けてモンスターの間に入り込むと
剣を下ろそうとする手がぴたりと止まる
「こいつを殺さないでくれ!」
「おい、何故このモンスターを庇う」
兵士たちが揃ってブレイブを睨む
その鋭い目つきにブレイブは冷や汗をかいたが
意識が痛みで朦朧として弱っているモンスターを死なせないように
恐怖に身を震わせながらもモンスターの身体を擦った
「怪しい奴だ。人間の癖にモンスターの味方をするなんて!切り捨ててやる!」
「待て、丁度錬金術師が実験台を探していた。罪人ならば誰も文句はないだろう。連れていけ」
兵たちに拘束されると、ブレイブは城の地下室に連れていかれる
湿っぽく、松明の灯りがぼんやりと周りを照らす不気味な場所で
錬金術師が何かしているのか薬品や金属が溶けたような匂いが辺りを包んでいた
「テリジェ様!実験台を連れてきました!」
兵士が声をかけた先を見てみると
そこには
幼い少女が大きな本を広げて机に向かっていた
中心部に城がある街で、周りは分厚い防壁に守られており
入るには兵士が見張る門をくぐらなければならなかった
門から数メートル先の場所でブレイブを降ろし、やりきったとばかりに伸びをするモンスターの頭を
ブレイブは優しくなでる
「お前、ありがとうな」
モンスターはぶるるぅ…と嬉しそうに鳴くと
流石に疲れたのかその場に座り、ウトウトと転寝をし始めた
隣国の門をくぐり、錬金術師がいる場所を目指す
住人に色々聞き込みをすると錬金術師は城に招かれているとの事で
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「城に何のようだ?」
「錬金術師に会いたくて」
「錬金術師のテリジェ様は王に招かれ、これから来るであろう勇者のために術を授ける準備をしている。お前のようなどこの馬の骨とも分からん輩に構っている暇などない。とっとと帰れ」
やたらと高圧的な兵士に突っかかられ
ブレイブは怒りを感じながらも渋々その場を後にした
会う方法は何かないか…そう思いながら街を再び歩いていると
何やら悲鳴のようなものが聞こえてくる
「モンスターだ!」
「城の外にモンスターが!!」
「城の兵が見つけたらしい!」
「暴れているぞ!」
まさか…!と思い、ブレイブは街の外へ走りだす
防壁の門を出ると
自分を運んでくれたモンスターが兵に取り囲まれていた
うううう…と威嚇しているモンスターの脚に兵士が投げた槍が突き刺さる
ぐるるぁあ!!と叫び、痛みに暴れるモンスターに止めを刺そうと他の兵が剣を振り上げた
「ま、まま、待ってくれ!」
間一髪、兵を掻き分けてモンスターの間に入り込むと
剣を下ろそうとする手がぴたりと止まる
「こいつを殺さないでくれ!」
「おい、何故このモンスターを庇う」
兵士たちが揃ってブレイブを睨む
その鋭い目つきにブレイブは冷や汗をかいたが
意識が痛みで朦朧として弱っているモンスターを死なせないように
恐怖に身を震わせながらもモンスターの身体を擦った
「怪しい奴だ。人間の癖にモンスターの味方をするなんて!切り捨ててやる!」
「待て、丁度錬金術師が実験台を探していた。罪人ならば誰も文句はないだろう。連れていけ」
兵たちに拘束されると、ブレイブは城の地下室に連れていかれる
湿っぽく、松明の灯りがぼんやりと周りを照らす不気味な場所で
錬金術師が何かしているのか薬品や金属が溶けたような匂いが辺りを包んでいた
「テリジェ様!実験台を連れてきました!」
兵士が声をかけた先を見てみると
そこには
幼い少女が大きな本を広げて机に向かっていた
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