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商人と錬金術師
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兵士が一礼をして地下室を出ていくと、少女は深くため息を吐く
「なんじゃあ。モンスターを連れてこいとは言ったが、人間まで一緒とは言っとらんぞ」
「え…この子供が錬金術師…?」
何とも年寄りのような話し方をする少女に、思わず驚きを言葉に出してしまう
「儂はこう見えて100は過ぎとるんじゃ。若返りの粉でな。錬金術を舐めるでないぞ」
「あ…そうなん、です…ね?」
敬語を使えばいいのか、子供相手に話す言葉で喋ればいいのか
脳みそが混乱して途切れながら話すブレイブに少女──錬金術師テリジェはもう一度ため息を吐いた
「畏まらんでよい。…そのモンスターを見せてみよ」
テリジェが近づくと、モンスターが弱々しく唸る
何か恐ろしいことをされるのではないかと思ったブレイブは、テリジェとモンスターの間に割って入った
「何じゃ。取って食いはせんわい。実験台にするにも傷を負っては意味がないからな」
「こいつは俺をここまで運んでくれた良い奴なんだ。酷いことはしないでくれ!」
必死になって訴えると、テリジェはキョトンと目を丸くする
「モンスターと仲間なのか。これはおもしろい。なるほど、そ奴もお前に身を寄せているな。儂が触れたら死ぬまで暴れそうじゃ。…お前、これを使え」
そういうと、テリジェは懐から小瓶を取り出しブレイブに渡した
「安心せい。ちょっとした傷薬じゃ。モンスターによく効く、な。脚のケガに使ってやれ」
無色透明の液体
恐る恐るモンスターの脚に塗ってみると
たちまち傷がふさがり、モンスターは元気を取り戻した
ぐるる…と喉を鳴らして擦り寄るモンスターをブレイブは撫でる
「えっと…何で助けてくれたんだ?自分で言うのも何だけど…モンスターとその味方する人間だぜ?」
「お前たちの様子を見て気が変わっただけじゃ。長生きすると気まぐれになってな」
そう言いながらテリジェは本のページをペラペラと捲り、長い文章を指でなぞる
「本来は魔物どもを寄せ付けない薬を勇者とやらに用意しろと国王に言われて準備していたが…もう一つくらい別の効能のものを作っても良いかもしれんのう」
「っていう事は…魔物を回復させるものが他にも出来るのか!?例えば魔力を回復させるものとか!!」
「ええい、近い近い。やたら食いつくのうお前。少し離れんかっ」
勢いあまってぐいぐいと近づいてしまったブレイブを、小さな足がゲシっと文字通り一蹴する
見事に鳩尾にクリーンヒットし、ゲホゲホと咳込み悶えるブレイブを尻目に
テリジェは近場の窯に得体の知れない材料をポコポコと放り込む
「お前、本来はどういった訳でここに来た」
「えっと…あんたに会いに」
「理由は?」
「ディア…恋人の魔力を回復する薬とか…ま、学べればなって…」
「その恋人は魔物か。ディア…と言ったが…名をディアボロスと言うのではなかろうな」
「え…なんでそれを…」
ブレイブの言葉に、テリジェの手が止まる
「まさか魔王と付き合っておるのか!?」
「ち、近い!近いって!!」
今度はテリジェがグイっと食いつく
口が滑った!とブレイブは己の言葉を後悔するが
すぐさまテリジェがガハハ!と子供らしからぬ笑い声で大笑いし始めた
「面白い!面白いぞ!かつて儂と賢者達が力を合わせ勇者と共に戦い、追い詰めた魔王と恋人になる人間がいるとは!」
「え…そんな凄い人なの!?」
国王に招かれ、実験場まで用意された旅の錬金術師が
賢者と力を合わせられるほど凄い人物であり
尚且つ自分の恋人と過去に対立したことがあるとは思わず
ブレイブは声が裏返る程驚いた
しかし、すぐに不安が襲った
対立していた人物だという事は、ディアボロスの魔力を回復させる方法を教えてくれないかもしれない、と
「気に入った!気に入ったぞ!お前、名は何と言う?」
「え…ブレイブ」
「ブレイブか。儂にディアボロスの魔力を回復させる術を学びたいのだな?奴ほどの強大な力を回復させるにはちと特殊な材料がなくてはならん。協力してはくれんか?」
「え…いいの?昔、ディアボロスと対立したんじゃ…」
「昔、勇者や賢者に頼まれたから力を貸したがな。過去は過去。儂は勇者ではなく錬金術師、人間を救うのではなく錬金が仕事。錬成のためには探求心や好奇心を持ち続けねばならん。儂はお前と魔王の関係に興味をもったんじゃ。儂の錬金術は凄いぞお!学ばせてやることを有難く思え」
生き生きと話し始めたテリジェにブレイブは拍子抜けしてしまう
そんな様子を気にしてかモンスターは首を傾げて口の先でブレイブの背を突いた
「む?そう言えばそのモンスターに名前はあるのか?」
「え…いや、多分ないかな?」
「大切にしているのなら名前くらいつけてやったらどうじゃ?」
「あー…じゃあ…えーっと」
「羊の容姿をしておるのう。伝説の植物から名をとって【バロメ】と言うのはどうじゃ?」
「いや、お前が付けるのかよ…あー…バロメ?」
ブレイブが名を呼んでみると、モンスターはぐるるぅ!と嬉しそうな声を上げた
どうやら名前を気に入ったらしい
「気に入った様じゃのう。流石、儂。…さて…強大な魔物の魔力を回復させるには、偉大な穢れが必要じゃ。それを取ってきて貰おうかの。城の兵士には私刑とでも伝えておくわい」
「何を取ってくればいいんだ?」
「過去人々を恐怖のどん底に突き落とした…疫病の塊じゃ。ほれ、この水晶を使え」
キレイな六角状の水晶を投げ渡され、慌てて手を伸ばして受け取る
「ちょ、疫病?」
「過去に魔王の配下が人間を死滅させるためにこの国周辺に放った物でな。儂が過去何とかして近場の洞窟奥深くに滞留させたんじゃよ」
「え、俺死なない?」
「バロメは平気じゃろうが、お前は死ぬなあ」
「軽く言うなよ」
あっさりと言われ、怒りを通り越して脱力してしまう
対策も無しにブレイブが突き進めば、たちまち疫病に身体を蝕まれ絶命してしまうだろう
かといって傷が癒えたばかりのモンスター──バロメに全てを任せる訳にもいかなかった
「死にたくないならこれを使え。この薬を飲めば三日程度なら疫病を防げる」
渡されたのはフラスコに入ったポーションのようなものだった
傷薬とは違う真緑の液体が入っている
「洞窟は奥深い。丸一日はかかるじゃろうな」
「でも、それがあれば…ディアボロスの魔力は戻るんだろ?なら、行くよ。バロメはもう少しここで休んでてくれ」
「一人で行くつもりか」
「ああ、その方が私刑に見えるだろ?バロメは実験台にしている真っ最中ってことでここに居た方が、怪しまれないと思ってさ」
「そうか。…気を付けて行けよ」
テリジェの言葉にブレイブは頷く
ディアボロスを救う事だけを心の糧にし
疫病眠る洞窟へと向かう事を決めた
「なんじゃあ。モンスターを連れてこいとは言ったが、人間まで一緒とは言っとらんぞ」
「え…この子供が錬金術師…?」
何とも年寄りのような話し方をする少女に、思わず驚きを言葉に出してしまう
「儂はこう見えて100は過ぎとるんじゃ。若返りの粉でな。錬金術を舐めるでないぞ」
「あ…そうなん、です…ね?」
敬語を使えばいいのか、子供相手に話す言葉で喋ればいいのか
脳みそが混乱して途切れながら話すブレイブに少女──錬金術師テリジェはもう一度ため息を吐いた
「畏まらんでよい。…そのモンスターを見せてみよ」
テリジェが近づくと、モンスターが弱々しく唸る
何か恐ろしいことをされるのではないかと思ったブレイブは、テリジェとモンスターの間に割って入った
「何じゃ。取って食いはせんわい。実験台にするにも傷を負っては意味がないからな」
「こいつは俺をここまで運んでくれた良い奴なんだ。酷いことはしないでくれ!」
必死になって訴えると、テリジェはキョトンと目を丸くする
「モンスターと仲間なのか。これはおもしろい。なるほど、そ奴もお前に身を寄せているな。儂が触れたら死ぬまで暴れそうじゃ。…お前、これを使え」
そういうと、テリジェは懐から小瓶を取り出しブレイブに渡した
「安心せい。ちょっとした傷薬じゃ。モンスターによく効く、な。脚のケガに使ってやれ」
無色透明の液体
恐る恐るモンスターの脚に塗ってみると
たちまち傷がふさがり、モンスターは元気を取り戻した
ぐるる…と喉を鳴らして擦り寄るモンスターをブレイブは撫でる
「えっと…何で助けてくれたんだ?自分で言うのも何だけど…モンスターとその味方する人間だぜ?」
「お前たちの様子を見て気が変わっただけじゃ。長生きすると気まぐれになってな」
そう言いながらテリジェは本のページをペラペラと捲り、長い文章を指でなぞる
「本来は魔物どもを寄せ付けない薬を勇者とやらに用意しろと国王に言われて準備していたが…もう一つくらい別の効能のものを作っても良いかもしれんのう」
「っていう事は…魔物を回復させるものが他にも出来るのか!?例えば魔力を回復させるものとか!!」
「ええい、近い近い。やたら食いつくのうお前。少し離れんかっ」
勢いあまってぐいぐいと近づいてしまったブレイブを、小さな足がゲシっと文字通り一蹴する
見事に鳩尾にクリーンヒットし、ゲホゲホと咳込み悶えるブレイブを尻目に
テリジェは近場の窯に得体の知れない材料をポコポコと放り込む
「お前、本来はどういった訳でここに来た」
「えっと…あんたに会いに」
「理由は?」
「ディア…恋人の魔力を回復する薬とか…ま、学べればなって…」
「その恋人は魔物か。ディア…と言ったが…名をディアボロスと言うのではなかろうな」
「え…なんでそれを…」
ブレイブの言葉に、テリジェの手が止まる
「まさか魔王と付き合っておるのか!?」
「ち、近い!近いって!!」
今度はテリジェがグイっと食いつく
口が滑った!とブレイブは己の言葉を後悔するが
すぐさまテリジェがガハハ!と子供らしからぬ笑い声で大笑いし始めた
「面白い!面白いぞ!かつて儂と賢者達が力を合わせ勇者と共に戦い、追い詰めた魔王と恋人になる人間がいるとは!」
「え…そんな凄い人なの!?」
国王に招かれ、実験場まで用意された旅の錬金術師が
賢者と力を合わせられるほど凄い人物であり
尚且つ自分の恋人と過去に対立したことがあるとは思わず
ブレイブは声が裏返る程驚いた
しかし、すぐに不安が襲った
対立していた人物だという事は、ディアボロスの魔力を回復させる方法を教えてくれないかもしれない、と
「気に入った!気に入ったぞ!お前、名は何と言う?」
「え…ブレイブ」
「ブレイブか。儂にディアボロスの魔力を回復させる術を学びたいのだな?奴ほどの強大な力を回復させるにはちと特殊な材料がなくてはならん。協力してはくれんか?」
「え…いいの?昔、ディアボロスと対立したんじゃ…」
「昔、勇者や賢者に頼まれたから力を貸したがな。過去は過去。儂は勇者ではなく錬金術師、人間を救うのではなく錬金が仕事。錬成のためには探求心や好奇心を持ち続けねばならん。儂はお前と魔王の関係に興味をもったんじゃ。儂の錬金術は凄いぞお!学ばせてやることを有難く思え」
生き生きと話し始めたテリジェにブレイブは拍子抜けしてしまう
そんな様子を気にしてかモンスターは首を傾げて口の先でブレイブの背を突いた
「む?そう言えばそのモンスターに名前はあるのか?」
「え…いや、多分ないかな?」
「大切にしているのなら名前くらいつけてやったらどうじゃ?」
「あー…じゃあ…えーっと」
「羊の容姿をしておるのう。伝説の植物から名をとって【バロメ】と言うのはどうじゃ?」
「いや、お前が付けるのかよ…あー…バロメ?」
ブレイブが名を呼んでみると、モンスターはぐるるぅ!と嬉しそうな声を上げた
どうやら名前を気に入ったらしい
「気に入った様じゃのう。流石、儂。…さて…強大な魔物の魔力を回復させるには、偉大な穢れが必要じゃ。それを取ってきて貰おうかの。城の兵士には私刑とでも伝えておくわい」
「何を取ってくればいいんだ?」
「過去人々を恐怖のどん底に突き落とした…疫病の塊じゃ。ほれ、この水晶を使え」
キレイな六角状の水晶を投げ渡され、慌てて手を伸ばして受け取る
「ちょ、疫病?」
「過去に魔王の配下が人間を死滅させるためにこの国周辺に放った物でな。儂が過去何とかして近場の洞窟奥深くに滞留させたんじゃよ」
「え、俺死なない?」
「バロメは平気じゃろうが、お前は死ぬなあ」
「軽く言うなよ」
あっさりと言われ、怒りを通り越して脱力してしまう
対策も無しにブレイブが突き進めば、たちまち疫病に身体を蝕まれ絶命してしまうだろう
かといって傷が癒えたばかりのモンスター──バロメに全てを任せる訳にもいかなかった
「死にたくないならこれを使え。この薬を飲めば三日程度なら疫病を防げる」
渡されたのはフラスコに入ったポーションのようなものだった
傷薬とは違う真緑の液体が入っている
「洞窟は奥深い。丸一日はかかるじゃろうな」
「でも、それがあれば…ディアボロスの魔力は戻るんだろ?なら、行くよ。バロメはもう少しここで休んでてくれ」
「一人で行くつもりか」
「ああ、その方が私刑に見えるだろ?バロメは実験台にしている真っ最中ってことでここに居た方が、怪しまれないと思ってさ」
「そうか。…気を付けて行けよ」
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