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「君がいればどんな時でも」
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君がいるから俺はどんなことがあっても、
前を向いて生きていこうって思えるんだよ。
会社が休みの日曜日、俺が1人暮らししているマンションの寝室のベッドの上で目を覚ますと、昨日、この家に泊まって、一緒のベッドに寝ていたはずの俺の彼女の由衣菜がいなかったので、もう起きてるのかなと思い、リビングルームへ行った。
するとリビングルームに置いてあるテーブルの上に美味しそうな和食のご飯が並んでいた。
そして、この朝食をつくってくれた由衣菜はリビングルームの閉まったままの窓から空を見上げていた。
だから、俺はそっと近づき後ろから由衣菜を抱きしめ、
「おはよう、由衣菜」
とそう言った。
すると由衣菜は俺の方を驚いた表情で見た。
「びっくりした、智弘、起きたんだ。でも、良かった。朝ご飯できたから、もう起こしにいこうかなと思ってたとこだったから」
「そのわりには窓から空を見てたけど?」
「だって、智弘が住んでるこのマンションって10階でしょ。私が今住んでるのは実家で2階建てだから、ここからは空が近いなあと思って」
「はは、何か由衣菜らしいな」
「でも、今日の空、澄んでいて、まさにスカイブルーって感じで凄く綺麗なんだよ」
由衣菜はそう言いまた窓から空を見上げたので、今度は俺も由衣菜の隣に並んで一緒に空を見上げた。
「ホント、綺麗だな」
「でしょ? 智弘も共感してくれて嬉しい」
由衣菜は嬉しそうにそう言い、また窓から空を見上げた。
俺はそんな由衣菜を見ながら、でも、由衣菜、俺が今、由衣菜と一緒に空が綺麗だって共感できるのは、由衣菜のおかげだよ。
だって、由衣菜と出会う前の俺は空を見て綺麗だとか全然、思わなかった。
それに他人のこともイマイチ信じられなかった。
だけど、由衣菜と出会って、今時、珍しいんじゃないかって思えるほどの純粋で心が綺麗な由衣菜と一緒にいるようになって、俺は日常の大切さや、こうした自然を見て感動できるようになった。
まあ、それは由衣菜と今、一緒にずっとこうして生きていられるっていうのも大きいんだけど。
俺は改めてそんなことを思い、今度は由衣菜を自分の方に向かせて前から抱きしめた。
「智弘?」
「俺、由衣菜に出会えて本当に良かった。今、改めてそう思ったし、これからもずっとずっと由衣菜と一緒に生きていきたい。だから、突然すぎるし、まだ、何も用意はしてないけど、由衣菜が良かったら、近いうちに俺の奥さんになってくれるかな? 俺、由衣菜が一緒に生きていってくれたら、これから先もどんなことがあっても乗り越えられると思うから」
俺がそう言うと由衣菜はさっき後ろから抱きしめた時よりも、数倍、驚いた表情をして、
だけど、とても嬉しそうに、
「嬉しい、私も智弘と一緒にずっと生きていきたい。だけど、本当に突然すぎるけど」
そう言った。
俺達はその後、由衣菜がつくってくれた朝食を食べて、その後は時間が許す限り、2人でまったりとした幸せな時間を過ごした。
そして、俺達はこの1年後、お互い、26歳になった年に結婚することになる。
END
前を向いて生きていこうって思えるんだよ。
会社が休みの日曜日、俺が1人暮らししているマンションの寝室のベッドの上で目を覚ますと、昨日、この家に泊まって、一緒のベッドに寝ていたはずの俺の彼女の由衣菜がいなかったので、もう起きてるのかなと思い、リビングルームへ行った。
するとリビングルームに置いてあるテーブルの上に美味しそうな和食のご飯が並んでいた。
そして、この朝食をつくってくれた由衣菜はリビングルームの閉まったままの窓から空を見上げていた。
だから、俺はそっと近づき後ろから由衣菜を抱きしめ、
「おはよう、由衣菜」
とそう言った。
すると由衣菜は俺の方を驚いた表情で見た。
「びっくりした、智弘、起きたんだ。でも、良かった。朝ご飯できたから、もう起こしにいこうかなと思ってたとこだったから」
「そのわりには窓から空を見てたけど?」
「だって、智弘が住んでるこのマンションって10階でしょ。私が今住んでるのは実家で2階建てだから、ここからは空が近いなあと思って」
「はは、何か由衣菜らしいな」
「でも、今日の空、澄んでいて、まさにスカイブルーって感じで凄く綺麗なんだよ」
由衣菜はそう言いまた窓から空を見上げたので、今度は俺も由衣菜の隣に並んで一緒に空を見上げた。
「ホント、綺麗だな」
「でしょ? 智弘も共感してくれて嬉しい」
由衣菜は嬉しそうにそう言い、また窓から空を見上げた。
俺はそんな由衣菜を見ながら、でも、由衣菜、俺が今、由衣菜と一緒に空が綺麗だって共感できるのは、由衣菜のおかげだよ。
だって、由衣菜と出会う前の俺は空を見て綺麗だとか全然、思わなかった。
それに他人のこともイマイチ信じられなかった。
だけど、由衣菜と出会って、今時、珍しいんじゃないかって思えるほどの純粋で心が綺麗な由衣菜と一緒にいるようになって、俺は日常の大切さや、こうした自然を見て感動できるようになった。
まあ、それは由衣菜と今、一緒にずっとこうして生きていられるっていうのも大きいんだけど。
俺は改めてそんなことを思い、今度は由衣菜を自分の方に向かせて前から抱きしめた。
「智弘?」
「俺、由衣菜に出会えて本当に良かった。今、改めてそう思ったし、これからもずっとずっと由衣菜と一緒に生きていきたい。だから、突然すぎるし、まだ、何も用意はしてないけど、由衣菜が良かったら、近いうちに俺の奥さんになってくれるかな? 俺、由衣菜が一緒に生きていってくれたら、これから先もどんなことがあっても乗り越えられると思うから」
俺がそう言うと由衣菜はさっき後ろから抱きしめた時よりも、数倍、驚いた表情をして、
だけど、とても嬉しそうに、
「嬉しい、私も智弘と一緒にずっと生きていきたい。だけど、本当に突然すぎるけど」
そう言った。
俺達はその後、由衣菜がつくってくれた朝食を食べて、その後は時間が許す限り、2人でまったりとした幸せな時間を過ごした。
そして、俺達はこの1年後、お互い、26歳になった年に結婚することになる。
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