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「何でもない日常をこれからも君と」
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日曜日の午後3時。
俺と俺の彼女の瑠里菜(るりな)は俺が1人暮らしをしているマンションのリビングルームで、テーブルを挟んでお互い向き合ってソファーに座り、瑠里菜が用意してくれた、俺の分はブラックコーヒーで、瑠里菜の分は砂糖とミルクが入ったコーヒー、そして、瑠里菜が昨日、ここに泊まりに来た時に持ってきてくれた、瑠里菜が自分で焼いたというクッキーで、2人だけのお茶会をしていた。
ちなみに瑠里菜がさっき、“お茶会しよう”と言っていたので、俺もお茶会ということにした。
「恭介、クッキーの味はどう?」
瑠里菜が焼いてきてくれたクッキーを俺が口にした途端に瑠里菜が少し不安そうに聞いてきた。
「ん? 美味しいよ。あまり甘くなくて、俺好みの味」
俺がそう言うと瑠里菜は本当に嬉しそうに笑って、
「本当? 良かったあ」
そう言った。
そして、俺達2人は暫く、他愛もない会話をしながら、コーヒーを飲んだり、クッキーを食べたりしていた。
だけど、突然、瑠里菜が、
「何かこういうのもたまにはいいよね」
そう言ったので、俺は思わず、
「え?」
と聞き返した。
「別に何処かに行かなくても、こうして、どちらかの家でまったりするのもいいなって」
瑠里菜は俺が聞き返したことにそう答えた。
そんな瑠里菜の言葉を聞いた俺は、確かにそうだなと思った。
俺と瑠里菜は大学を卒業して、同じ会社の同期入社で、俺は営業の仕事をしていて、瑠里菜は俺が所属している営業課の営業アシスタントの仕事をしていて、俺も瑠里菜には営業の仕事をサポートしてもらっているから、同期ということもあって、話す機会が増えて、俺はいつの間にか瑠里菜を好きになっていて、瑠里菜と知り合って、1年後に告白して、瑠里菜も俺を好きだと言ってくれて、恋人同士になり、現時点で、恋人同士になって、2年目なわけだけど、俺の仕事がかなり忙しくて、休み返上で、仕事をしたりするから、毎週、瑠里菜と会えるわけでもないから、今まではデートとなると今までは何処かに絶対に一緒に出かけていた。
そして、今回は最近、俺の仕事が忙しすぎたからと瑠里菜が気を遣って、俺がデートに誘った時に、それなら、お家デートをしようと言ってくれて、昨日から瑠里菜が俺のマンションに泊まってくれてるわけなんだけど。
でも、さっき瑠里菜が言ったようにこういうデートもたまにはいいなと本当に思った。
別に刺激とかはないけど、こうして、瑠里菜とまったりと過ごしていると何だか心はとてもリフレッシュできているように感じて。
だけど、そんな風に俺が感じるのは―。
「うん、確かにいいよな。こんな風に家で2人でまったりすのも。でも、俺はそれは瑠里菜とだからと思うんだ」
そう。瑠里菜以外の人とこんな風にまったりしても、きっとこんなに心はリフレッシュできない。
「え?」
少しきょとんとした顔をした瑠里菜が座っている1人掛けのソファーの後ろに行き、俺は後ろから、ぎゅっと瑠里菜を抱きしめた。
そして、瑠里菜とはこんな風に数えきれないくらい、これから先もまったりとした時間を一緒に過ごせていけたらと思う」
「恭介」
「だから、必ず近いうちにずっと一緒にいてくださいって、改めて言うから。さすがにその時はロマンチックに演出して」
そう。
俺は今、瑠里菜とこんな風にまったりと過ごしながら、こんな時間を瑠里菜とずっとずっと過ごしていきたいと強く思った。
だから―。
俺と瑠里菜がもっともっと歳を重ねても、こんな風に必ず一緒にいられる仲になれるように近いうちにプロポーズするよ。
そして、何でもない日常を2人で幸せだねって、言えるような夫婦になろう。
END
俺と俺の彼女の瑠里菜(るりな)は俺が1人暮らしをしているマンションのリビングルームで、テーブルを挟んでお互い向き合ってソファーに座り、瑠里菜が用意してくれた、俺の分はブラックコーヒーで、瑠里菜の分は砂糖とミルクが入ったコーヒー、そして、瑠里菜が昨日、ここに泊まりに来た時に持ってきてくれた、瑠里菜が自分で焼いたというクッキーで、2人だけのお茶会をしていた。
ちなみに瑠里菜がさっき、“お茶会しよう”と言っていたので、俺もお茶会ということにした。
「恭介、クッキーの味はどう?」
瑠里菜が焼いてきてくれたクッキーを俺が口にした途端に瑠里菜が少し不安そうに聞いてきた。
「ん? 美味しいよ。あまり甘くなくて、俺好みの味」
俺がそう言うと瑠里菜は本当に嬉しそうに笑って、
「本当? 良かったあ」
そう言った。
そして、俺達2人は暫く、他愛もない会話をしながら、コーヒーを飲んだり、クッキーを食べたりしていた。
だけど、突然、瑠里菜が、
「何かこういうのもたまにはいいよね」
そう言ったので、俺は思わず、
「え?」
と聞き返した。
「別に何処かに行かなくても、こうして、どちらかの家でまったりするのもいいなって」
瑠里菜は俺が聞き返したことにそう答えた。
そんな瑠里菜の言葉を聞いた俺は、確かにそうだなと思った。
俺と瑠里菜は大学を卒業して、同じ会社の同期入社で、俺は営業の仕事をしていて、瑠里菜は俺が所属している営業課の営業アシスタントの仕事をしていて、俺も瑠里菜には営業の仕事をサポートしてもらっているから、同期ということもあって、話す機会が増えて、俺はいつの間にか瑠里菜を好きになっていて、瑠里菜と知り合って、1年後に告白して、瑠里菜も俺を好きだと言ってくれて、恋人同士になり、現時点で、恋人同士になって、2年目なわけだけど、俺の仕事がかなり忙しくて、休み返上で、仕事をしたりするから、毎週、瑠里菜と会えるわけでもないから、今まではデートとなると今までは何処かに絶対に一緒に出かけていた。
そして、今回は最近、俺の仕事が忙しすぎたからと瑠里菜が気を遣って、俺がデートに誘った時に、それなら、お家デートをしようと言ってくれて、昨日から瑠里菜が俺のマンションに泊まってくれてるわけなんだけど。
でも、さっき瑠里菜が言ったようにこういうデートもたまにはいいなと本当に思った。
別に刺激とかはないけど、こうして、瑠里菜とまったりと過ごしていると何だか心はとてもリフレッシュできているように感じて。
だけど、そんな風に俺が感じるのは―。
「うん、確かにいいよな。こんな風に家で2人でまったりすのも。でも、俺はそれは瑠里菜とだからと思うんだ」
そう。瑠里菜以外の人とこんな風にまったりしても、きっとこんなに心はリフレッシュできない。
「え?」
少しきょとんとした顔をした瑠里菜が座っている1人掛けのソファーの後ろに行き、俺は後ろから、ぎゅっと瑠里菜を抱きしめた。
そして、瑠里菜とはこんな風に数えきれないくらい、これから先もまったりとした時間を一緒に過ごせていけたらと思う」
「恭介」
「だから、必ず近いうちにずっと一緒にいてくださいって、改めて言うから。さすがにその時はロマンチックに演出して」
そう。
俺は今、瑠里菜とこんな風にまったりと過ごしながら、こんな時間を瑠里菜とずっとずっと過ごしていきたいと強く思った。
だから―。
俺と瑠里菜がもっともっと歳を重ねても、こんな風に必ず一緒にいられる仲になれるように近いうちにプロポーズするよ。
そして、何でもない日常を2人で幸せだねって、言えるような夫婦になろう。
END
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