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「君と出会えた奇蹟」
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君に会うまで本当は心の何処かでいつも寂しさを感じていたんだ。
「よし! 可愛く飾れた!」
日曜日の昼過ぎに俺が1人暮らしをしているマンションで俺の恋人である里香がそう言った。
里香はさっきここに来たばかりだった。
今日は夕飯をつくってくれるらしい。
「何がよしなの?」
俺はそう言いながら座っていたソファーから立ち上がり里香の傍に行った。
俺達2人は今リビングルームにいた。
「ん? 今日、買ってきたお花を花瓶にバランスよく入れれたなって思って」
里香はにこにこしながらそう言った。
そう。里香は今日、ピンク色と黄色と白色の花を束にして持ってやって来たのだった。
里香はたまにこうして俺の家に来る時に花を持ってやってくる。
里香いわく、俺の部屋はモノクロトーンで殺伐としてるから、こういう可愛くて綺麗なものを飾った方がいいからということらしい。
まあ、でも、確かに飾られた花を見て悪い気はしない。
むしろ、何かこう優しい気持ちにもなる。
そして、花を見て、無邪気な笑顔を見せる里香も見ることができるから、花を飾ることはやっぱりいいことだなって、たった今、里香の笑顔を見てそう思った。
俺と里香は俺が転職した会社で知り合った。
前にいた会社がどうも性に合わなくて、2年で辞めて、今の会社に転職して、俺が転職した当時、既にそこで里香が事務職員として働いていた。
新しく入ったばかりの俺に里香は凄く優しく色々と教えてくれて、また、人としても本当に優しい人だった。
俺が転職した当時、俺は25歳で、里香は23歳と2つ年下であったけど、精神的には多分、里香の方がうんと大人だったと思う。
そして、多分、今もそれは変わってないと思う。
俺はそんな里香と接しているうちに里香にどうしようもなく惹かれて、知り合って1年後に気持ちが溢れだすのを抑えられなくて、里香を食事に誘った時に告白した。
すると里香は私も好きなんだと言ってくれて、俺達は恋人同士になった。
今は恋人同士になって2年目に入ろうとしているところだった。
里香はどれだけ一緒にいるようになっても全然変わらない。
とても優しい心の持ち主でいつも俺のことを優しく包み込んでくれる。
だけど、今みたいに少女みたいなところもあって、そんなところは可愛くて堪らない。
俺は里香と恋人同士になってからは凄く心が満たされるようになった。
それまでは幾つか恋もしたけれど、そんなにお世辞とかも上手くない俺は恋人が言ってほしいこととか上手く言えなかったりして、よく喧嘩になって、最後には疲れて別れるというパターンばっかりだったから。
でも、里香といる時は凄く自然な自分でいられて、何より本当に里香のことが愛しいって心から感じる。
だから、里香といると凄く心が満たされるんだと思う。
寂しがり屋ではない方だとは思っていたけど、里香に出会って、恋人同士になってからは本当はこういう存在を心の奥底で求めていたんだと凄く実感した。
そう今、思い返して、俺は何だかもの凄く里香のことが愛しくなって堪らなくなり、俺は里香のことを抱きしめた。
「淳?」
「里香、愛してる。俺、里香に出会えたことは奇蹟だって思う程に本当に嬉しく思ってる。だから、これからもずっと俺の傍にいてくれよな。普段はあまりこんなこと言えない俺だけど、いつも里香のこと本当に想ってるから」
俺がそう言うと里香は一瞬だけ目を見開いて、でも、すぐに笑顔になって、
「私も淳に出会って、恋人同士になれて、こうして2人一緒にいられることが奇蹟が起きた時みたいに嬉しいと思ってるよ。だから、勿論、ずっと傍にいるよ。だから、淳もずっとずっと私のこと好きでいてね。そして、私を傍に置いてね」
そう言い俺の背中に手を回してぎゅっと力を籠めた。
END
「よし! 可愛く飾れた!」
日曜日の昼過ぎに俺が1人暮らしをしているマンションで俺の恋人である里香がそう言った。
里香はさっきここに来たばかりだった。
今日は夕飯をつくってくれるらしい。
「何がよしなの?」
俺はそう言いながら座っていたソファーから立ち上がり里香の傍に行った。
俺達2人は今リビングルームにいた。
「ん? 今日、買ってきたお花を花瓶にバランスよく入れれたなって思って」
里香はにこにこしながらそう言った。
そう。里香は今日、ピンク色と黄色と白色の花を束にして持ってやって来たのだった。
里香はたまにこうして俺の家に来る時に花を持ってやってくる。
里香いわく、俺の部屋はモノクロトーンで殺伐としてるから、こういう可愛くて綺麗なものを飾った方がいいからということらしい。
まあ、でも、確かに飾られた花を見て悪い気はしない。
むしろ、何かこう優しい気持ちにもなる。
そして、花を見て、無邪気な笑顔を見せる里香も見ることができるから、花を飾ることはやっぱりいいことだなって、たった今、里香の笑顔を見てそう思った。
俺と里香は俺が転職した会社で知り合った。
前にいた会社がどうも性に合わなくて、2年で辞めて、今の会社に転職して、俺が転職した当時、既にそこで里香が事務職員として働いていた。
新しく入ったばかりの俺に里香は凄く優しく色々と教えてくれて、また、人としても本当に優しい人だった。
俺が転職した当時、俺は25歳で、里香は23歳と2つ年下であったけど、精神的には多分、里香の方がうんと大人だったと思う。
そして、多分、今もそれは変わってないと思う。
俺はそんな里香と接しているうちに里香にどうしようもなく惹かれて、知り合って1年後に気持ちが溢れだすのを抑えられなくて、里香を食事に誘った時に告白した。
すると里香は私も好きなんだと言ってくれて、俺達は恋人同士になった。
今は恋人同士になって2年目に入ろうとしているところだった。
里香はどれだけ一緒にいるようになっても全然変わらない。
とても優しい心の持ち主でいつも俺のことを優しく包み込んでくれる。
だけど、今みたいに少女みたいなところもあって、そんなところは可愛くて堪らない。
俺は里香と恋人同士になってからは凄く心が満たされるようになった。
それまでは幾つか恋もしたけれど、そんなにお世辞とかも上手くない俺は恋人が言ってほしいこととか上手く言えなかったりして、よく喧嘩になって、最後には疲れて別れるというパターンばっかりだったから。
でも、里香といる時は凄く自然な自分でいられて、何より本当に里香のことが愛しいって心から感じる。
だから、里香といると凄く心が満たされるんだと思う。
寂しがり屋ではない方だとは思っていたけど、里香に出会って、恋人同士になってからは本当はこういう存在を心の奥底で求めていたんだと凄く実感した。
そう今、思い返して、俺は何だかもの凄く里香のことが愛しくなって堪らなくなり、俺は里香のことを抱きしめた。
「淳?」
「里香、愛してる。俺、里香に出会えたことは奇蹟だって思う程に本当に嬉しく思ってる。だから、これからもずっと俺の傍にいてくれよな。普段はあまりこんなこと言えない俺だけど、いつも里香のこと本当に想ってるから」
俺がそう言うと里香は一瞬だけ目を見開いて、でも、すぐに笑顔になって、
「私も淳に出会って、恋人同士になれて、こうして2人一緒にいられることが奇蹟が起きた時みたいに嬉しいと思ってるよ。だから、勿論、ずっと傍にいるよ。だから、淳もずっとずっと私のこと好きでいてね。そして、私を傍に置いてね」
そう言い俺の背中に手を回してぎゅっと力を籠めた。
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