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「全ての感情をあなたと」
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昔から、恋に冷めてるね。
何度も友達に言われた言葉。
なのに今は、どうしたの? 急に恋に熱くなったね。
そんな風に言われるようになった。
あなたと恋人同士になってから。
会社が休みの日曜日の午後2時くらいに私は彼氏の陸人が1人暮らしをしているマンションに行った。
チャイムを鳴らすと、まだパジャマ姿の陸人が私を出迎えてくれた。
私はそんな陸人を見て思わず、くすっと笑った。
「思ってたとおり、今まで寝てたかな? だから、なるべく遅く来ようと思ってこの時間に来たんだけど」
私は今度の日曜日に陸人に家に行くねとは言っていたけど、陸人は何時に来てもいいと言ったので、休みの日は殆ど遅くまで寝ているっぽい陸人のことを考えて、こういう時間に陸人の所に来たんだった。
「うん、昨日、休日出勤だったんだけど、休日出勤なのに夜11時まで仕事でさあ」
「それは大変だったね。そりゃ今まで寝ちゃうわけだ」
私達は話がらリビングルームへと向かった。
そして、今、私達はリビングルームにいる。
「うん、そうなんだよなあ。だから、昨日、寝るのホントに遅くなっちゃって。でも、まあ、休みの日はそうでなくてもわりと寝てるけど」
「うん、そうだね」
私がそう言った後、私達はお互いの顔を見て、くすっと笑いあった。
「ところで、今、起きたとこなら、お腹空いてる? パンでも焼こうか? 後、ハムエッグとコーヒーと」
「うん、サンキュ」
そして、私は陸人の朝食兼、昼食を作る。
私はそんなに料理は得意ではないけれど、陸人につくることは凄く嬉しくて、どんなに簡単につくれるものでも、うんと美味しくつくりたいと思う。
陸人と私は去年、共通の友達を通じて知り合った。
その友達と私達は同じ歳で今26歳だった。
陸人と出会った時は25歳だったから、勿論、陸人以外の人とも恋のおつきあいをした。
だけど、何処かいつも私が冷めていたらしく誰とも長く続かなかった。
でも、陸人と出会い、お互いに好きになり、恋人同士になると陸人は今までの人とは私にとっては違っていた。
陸人と出会うまではつきあっている人とは時々会うだけでいいと思っていた私が陸人とはできるだけ会いたいと思ってしまう。
そして、できればこれから先もずっと、会えない時の寂しさだったり、切なさだったり、一緒にいる時の甘さだったりする全ての感情を陸人と共有していきたいと思っている。
陸人は小柄な私をすぽっと包み込める体格のいい人で中身も男前。
顔は少し怖そうだねなんて言われる時もあるけど、私にとっては本当に最高の人。
そして、私が初めて心から失いたくないと思った愛しい人。
たまにこうして午後2時だというのにまだパジャマ姿なんてところもあるけれど、そこもひっくるめて愛しい人。
「よしっ! できた。はい、食べてね」
私はそう言いながらキッチンのテーブルに陸人の食事を並べた。
「うん、ありがとう。美味しそう」
「そりゃ美味しいよ。私の愛情たーっぷり入ってるんだから」
私がそう言うと陸人は笑って、私の所に来て私を抱きしめた。
そして、
「うん、ありがとう。本当に菜々美の愛情をいつもたっぷり食べさせてもらってて贅沢なくらいだよ」
そう言って私にキスをした。
そして、その後、私達はとても楽しくて幸せな時間を過ごした。
ねぇ、陸人、本当にこれからもずっと色んな感情を共有させてね。
END
何度も友達に言われた言葉。
なのに今は、どうしたの? 急に恋に熱くなったね。
そんな風に言われるようになった。
あなたと恋人同士になってから。
会社が休みの日曜日の午後2時くらいに私は彼氏の陸人が1人暮らしをしているマンションに行った。
チャイムを鳴らすと、まだパジャマ姿の陸人が私を出迎えてくれた。
私はそんな陸人を見て思わず、くすっと笑った。
「思ってたとおり、今まで寝てたかな? だから、なるべく遅く来ようと思ってこの時間に来たんだけど」
私は今度の日曜日に陸人に家に行くねとは言っていたけど、陸人は何時に来てもいいと言ったので、休みの日は殆ど遅くまで寝ているっぽい陸人のことを考えて、こういう時間に陸人の所に来たんだった。
「うん、昨日、休日出勤だったんだけど、休日出勤なのに夜11時まで仕事でさあ」
「それは大変だったね。そりゃ今まで寝ちゃうわけだ」
私達は話がらリビングルームへと向かった。
そして、今、私達はリビングルームにいる。
「うん、そうなんだよなあ。だから、昨日、寝るのホントに遅くなっちゃって。でも、まあ、休みの日はそうでなくてもわりと寝てるけど」
「うん、そうだね」
私がそう言った後、私達はお互いの顔を見て、くすっと笑いあった。
「ところで、今、起きたとこなら、お腹空いてる? パンでも焼こうか? 後、ハムエッグとコーヒーと」
「うん、サンキュ」
そして、私は陸人の朝食兼、昼食を作る。
私はそんなに料理は得意ではないけれど、陸人につくることは凄く嬉しくて、どんなに簡単につくれるものでも、うんと美味しくつくりたいと思う。
陸人と私は去年、共通の友達を通じて知り合った。
その友達と私達は同じ歳で今26歳だった。
陸人と出会った時は25歳だったから、勿論、陸人以外の人とも恋のおつきあいをした。
だけど、何処かいつも私が冷めていたらしく誰とも長く続かなかった。
でも、陸人と出会い、お互いに好きになり、恋人同士になると陸人は今までの人とは私にとっては違っていた。
陸人と出会うまではつきあっている人とは時々会うだけでいいと思っていた私が陸人とはできるだけ会いたいと思ってしまう。
そして、できればこれから先もずっと、会えない時の寂しさだったり、切なさだったり、一緒にいる時の甘さだったりする全ての感情を陸人と共有していきたいと思っている。
陸人は小柄な私をすぽっと包み込める体格のいい人で中身も男前。
顔は少し怖そうだねなんて言われる時もあるけど、私にとっては本当に最高の人。
そして、私が初めて心から失いたくないと思った愛しい人。
たまにこうして午後2時だというのにまだパジャマ姿なんてところもあるけれど、そこもひっくるめて愛しい人。
「よしっ! できた。はい、食べてね」
私はそう言いながらキッチンのテーブルに陸人の食事を並べた。
「うん、ありがとう。美味しそう」
「そりゃ美味しいよ。私の愛情たーっぷり入ってるんだから」
私がそう言うと陸人は笑って、私の所に来て私を抱きしめた。
そして、
「うん、ありがとう。本当に菜々美の愛情をいつもたっぷり食べさせてもらってて贅沢なくらいだよ」
そう言って私にキスをした。
そして、その後、私達はとても楽しくて幸せな時間を過ごした。
ねぇ、陸人、本当にこれからもずっと色んな感情を共有させてね。
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