短い恋のお話

「二人に何があってもずっと一緒に」

「美香」
　俺は彼女の美香の名前を呼んで、俺の方に引き寄せて抱きしめた。
　ここは俺が１人暮らしをしているマンションの部屋。
　今日は日曜日で、お互いに仕事が休みだから、部屋デートをしていた。
　俺が美香を抱きしめるまで、俺達は長ソファーに並んで座っていた。
「友哉、何？」
　優しい声で美香が言う。
　俺と美香は大学で知り合い、恋に落ちた。
　俺からの告白で、つきあうことになった。
　そして、俺達は別々の会社に就職したけど、ずっと今も変わらず、こうして恋人同士でいる。
　今、社会人になって、２年目だから、大学１年生の時に知り合った俺達は、もう、６年の付き合いだ。
　そして、俺は勿論、結婚のことも考えている。
　それは、もう少し先になるかもだけど……。
「好きだよ。美香」
「友哉」
　そう。
　本当に俺は美香が大好き。
　それまでも、別に人生が楽しくなかったわけじゃなかったけど、何か物足りなかった。
　でも、美香に出会えたことで、その物足りなさがなくなった。
「この先に二人に何があっても、俺は美香が好きだよ。ずっと、好きでいるし、絶対に離れたくない」
　俺がそう言うと、美香はとても嬉しそうに笑って、
「私もだよ。友哉」
　そう言い、俺に優しいキスをした。

　美香、本当にこの先二人に何があっても、俺達はずっと一緒にいような。
                                                             END