「愛って何ですか」

愛理

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第7話「会いたい」 

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    映画の撮影は、何だかんだと悟が思っていたより順調に進み、無事に終了した。
 しずくとは撮影が終わった日の打上げパーティ以来、悟は会っていない。
 パーティの日から、もう既に2週間が経っていた。
 悟は何故か何をしていても、しずくのことばかり思い出していた。
 あんなに最初は苦手だと思っていたはずなのに。
 こんなにしずくのことを思い出すのは、やはり自分はしずくに恋をしてしまったのだろうか。
 悟はそんなことを思う。
 あんなに愛想良くて、いつも笑顔のしずく。
 でも、しずくの過去は、きっと悟よりも辛いもので。
 やっぱり、しずくなら、自分に真実の愛を教えてくれるかもしれない。
 そして、自分も愛というものに目覚められるかもしれない。
 映画で演じた主人公のように。
 ……しずくに会いたい……
 悟はそんな気持ちが次第に強くなっていた。
 だけど、悟はしずくの連絡先も住んでいる場所も知らない。
 ただ知っているのは、映画の原作となった本の作者ということだけだった。
 だから、悟は駄目もとで、その本を出している出版社に尋ねてみた。
 しずくの居場所を。
 出版社は悟本人だということが解るとびっくりするくらいに、あっさりとしずくの連絡先を教えてくれた。
 だから、悟は思い切って電話をかけてみた。
「はい。もしもし」
「あ、突然ごめん。俺、岡野ですけど」
「岡野さん? どうしたの?」
「……えっと、何かさ君に会いたくなってさ。打上げパーティ依頼、会ってないから」
「……私のこと嫌ってたんじゃなかったんだ?」
「そりゃ、最初は……とこの話は会ってしたい。会えないかな?」
「いいよ。何時に何処へ行けばいい?」
「……実は君のマンションまで聞き出して近くまで来てるんだ」
「驚いた。まあ、でも、私は知ってる人には連絡先を教えてくれていいって、仕事関係の人には言ってあるしね。じゃあ、今から、私のマンションまで来てくれる? 場所は解るよね?」
「ああ」
 そして、2人はしずくのマンションで落ち合うことになった。
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