「君に会ってから」

愛理

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第7話「日曜日になりました」

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 広ちゃんの提案で日曜日に俺の家で、俺が王子様役で、木崎さんがシンデレラ役で劇の練習をすることになり、練習だけど、シンデレラ役が木崎さんということで、正直、日曜日の今日が来るまで(いや、今もなんだけど)ドキドキしっぱなしだった。
 そして、今、俺の家の俺の部屋に広ちゃんと木崎さんが来ていた。
 木崎さんが俺の部屋に来ることはすでに解っていたから、もう、昨日まで、これでもかっていうくらい綺麗に掃除した。
 だから、いつもはわりとごちゃごちゃっとしている俺の部屋は今日はとってもスッキリしていて、綺麗だと思う。 
 今日は皆、それぞれお昼ご飯を食べてから集まろうということになっていたから、3人が集まると同時にわりとすぐに演劇の練習をすることになった。
 木崎さんは今日、シンデレラやるから、少しだけお洒落してみたんだと言ったけど、淡いピンク色のフリルが少しついたワンピースで、本当にお洒落で可愛かった。
 だから、俺は、
「うん、凄い可愛い。木崎さんに凄く似合ってるよ」
 そう言った。
 すると木崎さんは、少し照れたように笑った後、
「ありがとう、嬉しい」
 そう言った。
 そんな風に言われて、嬉しいけど、俺も照れてしまった。
 だけど、
「ほら、練習するんやろ」
 広ちゃんがそう言ったので、そういった会話はここで終わり、シンデレラの劇の練習が始まった。

 広ちゃんは俺のベッドに腰かけて、俺達2人をじっくり観察するらしかった。
 そんな広ちゃんを見て、いくらずっと一緒にいる広ちゃんでも、練習といえど、初めてする劇の役をするところを見られるのは緊張するなと思った。
 でも、その後、ん? でも、シンデレラの王子様とシンデレラの最初のシーンということは、確か社交ダンスを一緒に踊るんだよなと思い、え? それって、お互いの手を取って、身体もくっつけるってことだよな? と思い始め、広ちゃんのことよりも、そっちの方に意識がいき、急に心臓がバクバクし始めた。
 だけど、木崎さんがとても自然に演技をしてくれて、俺はそれに引っ張られるように変に意識をすることなく、王子様の役をこなすことができた。
 そして、一通りの劇の練習が終わると広ちゃんがパチパチと拍手しながら、
「なんや。谷原、めちゃ芝居うまいやん。それに章子も凄い良かったで」
 そう言ってくれた。
「ありがとう。でも、それは木崎さんのおかげだと思う」
 俺がそう言うと木崎さんが、
「ううん、私は谷原くんにつられて自然にお芝居できたから、谷原くんの実力だよ」
 そう言ってくれた。
 俺はそんなわけないけどと思いつつ、でも、この日を境に何だかお芝居への情熱をもてて、この練習を提案してくれた広ちゃんにも俺の練習役になってくれた木崎さんにも凄く感謝することになった。
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