「もう1度、澄んだ青空を見るために」

愛理

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第1章「異変」

第3話「謎の女の子」

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「神山勇気さん」
 勇気はいきなり自分の名前をフルネームで全然、見覚えのない自分くらいの年齢の女の子に呼ばれて驚いた。
「君、誰?」
「私は神木心です。いつかこんな風にあなたに会う日が来るかもしれないと思っていました」
「それってどういうこと? 俺のことを昔から知ってるってこと?」
「はい。勇気さんも、もう気づいていると思いますがこの世界に異変が起きました」
「異変?」
「はい。勇気さんも感じてるでしょう? 空が真っ暗なままで、そして、人々がおかしいことを」
 自分が今日、ここに来るまでに思ったことをそのままズバッと言われたので勇気はまた驚いた。
「君、一体、何者なの?」
 自分のことを昔から知ってると言い、今、勇気が感じていることをそのままズバッと言い当てた、この神木心という女の子が気になるものの、不信感も少し感じてしまっていた。
「すいません。突然すぎて怪しまれるのも当然ですね。何故、私が勇気さんのことを知っているのかをお話しますので、良かったら、私の家に来ませんか? ここから徒歩15分くらいのところに家があるので」
「え、でも、学校が……」
「多分、この高校に関わっている勇気さん以外の人達はもう通常ではありません」
「え?」
「それは勇気さんの身に危険が及ぶかもしれないということも意味しています。なので、私の家が嫌なら、別の場所でもいいので、ここからは離れた方がいいかとは思います」
「いや、何かよく解んないけど、君の家に行くよ。そこで話を聞くよ。君の言う通りだったら怖いし」
 勇気はこの神木心という人間を信用したわけではないけれど、今日の母親や電車の乗客のことを思うと本当にそうなることもあるかもしれないと思い、また、この神木心には嫌な感じはしないので、とりあえず神木心の家に行き話を聞くことにした。
「ありがとうございます。良かったです。後、私のことは心とでも呼んで下さい。多分、暫く一緒に行動することになると思いますので。では、行きましょうか」
 神木心は勇気がまた謎に思うことを言い、勇気に背中を向けて、ゆっくりと歩き始めた。
 だから、勇気も慌てて神木心の後について歩き始めた。
 そして、2人は神木心の家に着いた。
 その家はわりと大きくて真っ白で、そして、何処か神秘的に勇気は感じた。
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