47 / 147
第三章
44 一つの復讐の終わり
しおりを挟む
「やめっ、あぐっ、痛っ!! やめろっ、やめろっ、やめろやめろやめろっ、あががががあああああああああああああああああ!!!!」
「「「「「きゃはっ、きゃははははははは、きゃははははははははははははははははは、あはははははははははははは!!!!」」」」」
少女達は、ただ只管にディランの体へと短剣を振るう。ディランの絶叫と少女達の嗤い声、ディランの体に短剣が突き刺さる音だけがこの地下室に響き渡る。だが、今の状況はディランのプライドを大きく傷付けていた。
(くそっ、くそっ、子爵位を持つ私に平民のお前達がこんな事をするなど!!)
ディランは自分の中にある、私は貴族なのだ、というプライド故に頭の中でそんな傲慢な思考をしていた。そのプライド故に、平民である少女達が自分に剣を振るう事は、彼にとって到底耐えられない事だった。だが、鎖で縛られている彼には碌な抵抗は出来ない。やがて、そんな傲慢な思考も身体に走る痛みですぐに掻き消える。
そして、少女達はディランがそんな事を考えているなど知る由もなく、只々短剣を振り下していった。彼女達は、復讐を少しでも長く続けられるように致命傷となる部位を避けて、短剣を振るうが、ディランの体に増えていく刺し傷から流れ出る血はやがて彼を失血死へと導いていく。
「あ、ああ……」
そして、ディランの口からそんな呆然とした様な言葉が零れ、瞳から光が消えかけたその瞬間だった。
――――パチンッ!!
指を鳴らす様な音が聞こえたかと思うと、少女達の目の前にいたディランの体にあった筈の刺し傷は全てが消え去り、彼女達が短剣を振るう前の姿に戻っていたのだ。
「「「「「なっ……」」」」」
突如、ディランの体が元に戻った事に少女達とディラン本人が驚きの声を上げた。そうなると、彼の体が元に戻った原因は残る一人の仕業だろう。少女達が後ろを向くと、そこにいるアメリアは不敵な笑みを浮かべていた。
「この程度で終わらせませんよ。この子達が満足するまで貴方には死なれては困るのです」
そう、ディランを回復させたのは、少女達の後ろにいるアメリアだった。彼を回復させたのも全ては今短剣を振るう少女達の為だった。
人間の体は脆い。それこそ、心臓を刺されれば呆気なく死ぬだろうし、脳を刺されたとしてもそれは同様だ。或いは、人体に流れる血液が一定以上減っただけでも失血死をしてしまう。
だが、少女達はそんなものでは満足できないだろう。今迄、ディランが少女達に与えてきた痛苦の全てを合わせたならば、一度の死に至る程度の痛苦では到底足りないのだ。だからこそ、アメリアは少女達が満足するまで、ディランを回復させ続けるつもりだった。
「その男が死にかけたら、私が回復させるわ。だから、貴女達が満足するまで、その男に復讐なさい」
「「「「「……はいっ」」」」」
そして、少女達は完全に回復したディランに対して、再び何度も何度も短剣を振り下す。そのせいで、彼女達の体は血塗れだが、そんな些細な事など彼女達は最早気にしていない。
彼女達は自らの過去を拭い去る様に、或いは目の前の男の支配からの本当の意味での解放を希う様に、只々ディランに短剣を振り下し続けるのだった。
あれから、少女達は何度も何度も、それこそ数え切れない位に短剣を振り下していた。アメリアは、ディランの命が尽きかける直前で、彼を完全に回復させる。そして、回復したディランに少女達は再び短剣を振り下す。そんな事をもう数十回は行ってきた。
「た、頼む……。もう、もう殺してくれ……」
何度も何度も、それこそ十数回は死んでもおかしく無い様な刺殺の連続で、ディランの精神は完全に屈服し、途中からは自ら死を望む様に懇願をする様になっていた。だが、アメリアは容赦なく、死ぬ直前でディランを回復させるという事を続けている。彼女は、少女達が満足するまでこれを繰り返すつもりだった。
今も、ディランの体には無数の刺し傷があり、出血も酷い。このまま放っておけば間違いなく命を落とすだろうという所までの傷を負っている。これも何度目かは分からない位には行ってきた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
そして、そんなボロボロの状態のディランに短剣を振り下している、彼の周りにいる少女達の息は切れ切れになっていた。それも当然だ、あれから何度も何度も短剣を振り下していたのだ。体力に限界がきても、何もおかしくは無いだろう。
体力に限界が来た少女達は一人、また一人と最後に一度短剣を振り下して、短剣を手放して、ディランの元から離れてアメリアの元まで向かっていく。
「貴女達、もうこれで十分なのね?」
「は、はい……。もう十分、です」
「これで、満足です」
「そう、分かったわ」
そう告げる少女達の顔には復讐を遂げた復讐者特有の笑みが浮かんでいた。
そして、最後の一人が短剣を手放して、ディランの元から離れるのを確認したアメリアは少女達に向けて口を開いた。
「貴女達、ここから出た後は屋敷の外で待っていて頂戴。私はこの男にもう少しだけ用があるの。屋敷の中には今は誰もいないわ。見つかって再び捕まる事も無いから安心して」
「「「「「はいっ!!」」」」」
そして、少女達はアメリアの言葉に従い次々と地下室から出ていく。地下室に残ったのは体中がボロボロになったディランとアメリアだけだ。二人が残ってしばらくすると、アメリアがディランの元まで歩み寄っていく。
「さて、最後の仕上げと行きましょうか。ここからは私が貴方に罰を与えましょう」
「何を、何をするつもりだ……?」
「いえ、ね。この地下室は貴方の集大成なのですよね? ですので、貴方にはそれに相応しい最後を用意しました。貴方の集大成、その全てを壊しましょう!!」
アメリアはそう言うと一度指をパチンと鳴らした。
「では、ディラン・マルチーノ子爵。永遠に、永遠に、さようなら。あははははは、あはははははははっ!!」
そして、アメリアは嗤い声を上げながら、転移魔術を使って、地下室から脱出してしまった。
「……何だ!?」
その直後の事だった。ディランは地下室全体に大きな揺れを感じ取った。なにが起こっているのか、彼には分からず思わず困惑した様子で地下室を見渡した。
「一体何が起きているというのだ!?」
それはアメリアの起こした地震だ。彼女はこの屋敷に限定して巨大な地震を起こしたのだ。
その地震によって、石で出来た地下室の床や側壁に大きな罅が入っていく。この地下室ではアメリアの起こした地震には耐えられなかったのだ。
――――ピキッ、ピキピキッ!!
その音はこの地下室の崩壊する音、即ちディランの集大成であるこの場所が崩壊する音でもあった。
側壁だけにとどまらず天井の石壁に罅が入っていく。だが、鎖で縛られたままのディランでは逃げる事もままならない。ディランが思わず天井を見上げると天井に出来ていたその罅はやがて大きくなり、その直後、頭上にあった石壁が崩壊する。崩壊した石壁の欠片はディラン目掛けて一気に落下していった。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
――――ブチッ!!
そして、傷だらけでボロボロのディランの体は天井から降ってきた大きな石壁の欠片に押し潰され、やがては彼の集大成たるこの地下室諸共全てが崩壊し消え去るのだった。
「「「「「きゃはっ、きゃははははははは、きゃははははははははははははははははは、あはははははははははははは!!!!」」」」」
少女達は、ただ只管にディランの体へと短剣を振るう。ディランの絶叫と少女達の嗤い声、ディランの体に短剣が突き刺さる音だけがこの地下室に響き渡る。だが、今の状況はディランのプライドを大きく傷付けていた。
(くそっ、くそっ、子爵位を持つ私に平民のお前達がこんな事をするなど!!)
ディランは自分の中にある、私は貴族なのだ、というプライド故に頭の中でそんな傲慢な思考をしていた。そのプライド故に、平民である少女達が自分に剣を振るう事は、彼にとって到底耐えられない事だった。だが、鎖で縛られている彼には碌な抵抗は出来ない。やがて、そんな傲慢な思考も身体に走る痛みですぐに掻き消える。
そして、少女達はディランがそんな事を考えているなど知る由もなく、只々短剣を振り下していった。彼女達は、復讐を少しでも長く続けられるように致命傷となる部位を避けて、短剣を振るうが、ディランの体に増えていく刺し傷から流れ出る血はやがて彼を失血死へと導いていく。
「あ、ああ……」
そして、ディランの口からそんな呆然とした様な言葉が零れ、瞳から光が消えかけたその瞬間だった。
――――パチンッ!!
指を鳴らす様な音が聞こえたかと思うと、少女達の目の前にいたディランの体にあった筈の刺し傷は全てが消え去り、彼女達が短剣を振るう前の姿に戻っていたのだ。
「「「「「なっ……」」」」」
突如、ディランの体が元に戻った事に少女達とディラン本人が驚きの声を上げた。そうなると、彼の体が元に戻った原因は残る一人の仕業だろう。少女達が後ろを向くと、そこにいるアメリアは不敵な笑みを浮かべていた。
「この程度で終わらせませんよ。この子達が満足するまで貴方には死なれては困るのです」
そう、ディランを回復させたのは、少女達の後ろにいるアメリアだった。彼を回復させたのも全ては今短剣を振るう少女達の為だった。
人間の体は脆い。それこそ、心臓を刺されれば呆気なく死ぬだろうし、脳を刺されたとしてもそれは同様だ。或いは、人体に流れる血液が一定以上減っただけでも失血死をしてしまう。
だが、少女達はそんなものでは満足できないだろう。今迄、ディランが少女達に与えてきた痛苦の全てを合わせたならば、一度の死に至る程度の痛苦では到底足りないのだ。だからこそ、アメリアは少女達が満足するまで、ディランを回復させ続けるつもりだった。
「その男が死にかけたら、私が回復させるわ。だから、貴女達が満足するまで、その男に復讐なさい」
「「「「「……はいっ」」」」」
そして、少女達は完全に回復したディランに対して、再び何度も何度も短剣を振り下す。そのせいで、彼女達の体は血塗れだが、そんな些細な事など彼女達は最早気にしていない。
彼女達は自らの過去を拭い去る様に、或いは目の前の男の支配からの本当の意味での解放を希う様に、只々ディランに短剣を振り下し続けるのだった。
あれから、少女達は何度も何度も、それこそ数え切れない位に短剣を振り下していた。アメリアは、ディランの命が尽きかける直前で、彼を完全に回復させる。そして、回復したディランに少女達は再び短剣を振り下す。そんな事をもう数十回は行ってきた。
「た、頼む……。もう、もう殺してくれ……」
何度も何度も、それこそ十数回は死んでもおかしく無い様な刺殺の連続で、ディランの精神は完全に屈服し、途中からは自ら死を望む様に懇願をする様になっていた。だが、アメリアは容赦なく、死ぬ直前でディランを回復させるという事を続けている。彼女は、少女達が満足するまでこれを繰り返すつもりだった。
今も、ディランの体には無数の刺し傷があり、出血も酷い。このまま放っておけば間違いなく命を落とすだろうという所までの傷を負っている。これも何度目かは分からない位には行ってきた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
そして、そんなボロボロの状態のディランに短剣を振り下している、彼の周りにいる少女達の息は切れ切れになっていた。それも当然だ、あれから何度も何度も短剣を振り下していたのだ。体力に限界がきても、何もおかしくは無いだろう。
体力に限界が来た少女達は一人、また一人と最後に一度短剣を振り下して、短剣を手放して、ディランの元から離れてアメリアの元まで向かっていく。
「貴女達、もうこれで十分なのね?」
「は、はい……。もう十分、です」
「これで、満足です」
「そう、分かったわ」
そう告げる少女達の顔には復讐を遂げた復讐者特有の笑みが浮かんでいた。
そして、最後の一人が短剣を手放して、ディランの元から離れるのを確認したアメリアは少女達に向けて口を開いた。
「貴女達、ここから出た後は屋敷の外で待っていて頂戴。私はこの男にもう少しだけ用があるの。屋敷の中には今は誰もいないわ。見つかって再び捕まる事も無いから安心して」
「「「「「はいっ!!」」」」」
そして、少女達はアメリアの言葉に従い次々と地下室から出ていく。地下室に残ったのは体中がボロボロになったディランとアメリアだけだ。二人が残ってしばらくすると、アメリアがディランの元まで歩み寄っていく。
「さて、最後の仕上げと行きましょうか。ここからは私が貴方に罰を与えましょう」
「何を、何をするつもりだ……?」
「いえ、ね。この地下室は貴方の集大成なのですよね? ですので、貴方にはそれに相応しい最後を用意しました。貴方の集大成、その全てを壊しましょう!!」
アメリアはそう言うと一度指をパチンと鳴らした。
「では、ディラン・マルチーノ子爵。永遠に、永遠に、さようなら。あははははは、あはははははははっ!!」
そして、アメリアは嗤い声を上げながら、転移魔術を使って、地下室から脱出してしまった。
「……何だ!?」
その直後の事だった。ディランは地下室全体に大きな揺れを感じ取った。なにが起こっているのか、彼には分からず思わず困惑した様子で地下室を見渡した。
「一体何が起きているというのだ!?」
それはアメリアの起こした地震だ。彼女はこの屋敷に限定して巨大な地震を起こしたのだ。
その地震によって、石で出来た地下室の床や側壁に大きな罅が入っていく。この地下室ではアメリアの起こした地震には耐えられなかったのだ。
――――ピキッ、ピキピキッ!!
その音はこの地下室の崩壊する音、即ちディランの集大成であるこの場所が崩壊する音でもあった。
側壁だけにとどまらず天井の石壁に罅が入っていく。だが、鎖で縛られたままのディランでは逃げる事もままならない。ディランが思わず天井を見上げると天井に出来ていたその罅はやがて大きくなり、その直後、頭上にあった石壁が崩壊する。崩壊した石壁の欠片はディラン目掛けて一気に落下していった。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
――――ブチッ!!
そして、傷だらけでボロボロのディランの体は天井から降ってきた大きな石壁の欠片に押し潰され、やがては彼の集大成たるこの地下室諸共全てが崩壊し消え去るのだった。
4
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】婚約破棄され毒杯処分された悪役令嬢は影から王子の愛と後悔を見届ける
堀 和三盆
恋愛
「クアリフィカ・アートルム公爵令嬢! 貴様との婚約は破棄する」
王太子との結婚を半年後に控え、卒業パーティーで婚約を破棄されてしまったクアリフィカ。目の前でクアリフィカの婚約者に寄り添い、歪んだ嗤いを浮かべているのは異母妹のルシクラージュだ。
クアリフィカは既に王妃教育を終えているため、このタイミングでの婚約破棄は未来を奪われるも同然。こうなるとクアリフィカにとれる選択肢は多くない。
せめてこれまで努力してきた王妃教育の成果を見てもらいたくて。
キレイな姿を婚約者の記憶にとどめてほしくて。
クアリフィカは荒れ狂う感情をしっかりと覆い隠し、この場で最後の公務に臨む。
卒業パーティー会場に響き渡る悲鳴。
目にした惨状にバタバタと倒れるパーティー参加者達。
淑女の鑑とまで言われたクアリフィカの最期の姿は、良くも悪くも多くの者の記憶に刻まれることになる。
そうして――王太子とルシクラージュの、後悔と懺悔の日々が始まった。
久しぶりに会った婚約者は「明日、婚約破棄するから」と私に言った
五珠 izumi
恋愛
「明日、婚約破棄するから」
8年もの婚約者、マリス王子にそう言われた私は泣き出しそうになるのを堪えてその場を後にした。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
悪役令嬢の父は売られた喧嘩は徹底的に買うことにした
まるまる⭐️
ファンタジー
【第5回ファンタジーカップにおきまして痛快大逆転賞を頂戴いたしました。応援頂き、本当にありがとうございました】「アルテミス! 其方の様な性根の腐った女はこの私に相応しくない!! よって其方との婚約は、今、この場を持って破棄する!!」
王立学園の卒業生達を祝うための祝賀パーティー。娘の晴れ姿を1目見ようと久しぶりに王都に赴いたワシは、公衆の面前で王太子に婚約破棄される愛する娘の姿を見て愕然とした。
大事な娘を守ろうと飛び出したワシは、王太子と対峙するうちに、この婚約破棄の裏に隠れた黒幕の存在に気が付く。
おのれ。ワシの可愛いアルテミスちゃんの今までの血の滲む様な努力を台無しにしおって……。
ワシの怒りに火がついた。
ところが反撃しようとその黒幕を探るうち、その奥には陰謀と更なる黒幕の存在が……。
乗り掛かった船。ここでやめては男が廃る。売られた喧嘩は徹底的に買おうではないか!!
※※ ファンタジーカップ、折角のお祭りです。遅ればせながら参加してみます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる