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嫉妬
しおりを挟む23:00を回ると波多野が顔を出した
「マスターご迷惑おかけしてすいませんでした…」
どれが迷惑に該当するんだろう
色々作らされたこと?そんなのただの業務ですけどね
「いいや、いい子だったじゃん」
「…そうですか?」
「なんも迷惑じゃなかったよ、お前の株も上がると良いな」
あとで謝罪させてくださいって言ってたけど、それでひとこと言いに仕事の帰りに顔を出したのか…
そういうとこ律儀っていうか真面目っていうか可愛いな
「…なんか飲んでく?」
「セックスオンザビーチ!…が、美味しそうだったので…」
「…待ってな」
お坊ちゃんのお供たちは1杯をチビチビやってたもんな
まぁお供だから潰れるわけにはいかないか…
「ほらよ」
波多野はグラスを回して360度ぐるりと観察する
「はぁ…美しいですね~、赤とオレンジとフレッシュなグリーン!」
こいつ結構見た目重視なんだよな…
まぁせっかくデコってるから見てもらわないと寂しいわけだが
今度からなんにでも盛り盛りデコって出そうかな
カランコロン…
「いらっしゃいませ」
瀧が帰って来た…なぜ店に来る、部屋で寝ろよ
「お~波多野も今日はコッチなの?」
「まぁ色々あって、お疲れです」
俺は瀧にも波多野と同じものを出した
「わ~、なにこれ?すっごいじゃん」
「波多野、名前教えてやりなよ」
俺は瀧の顔を見てるから←
「瀧さん、これはセックスオンザビーチです」
「…………っ!!!!!」
んん~…可愛すぎて勃っちゃうなこれは…
30も過ぎた男がそんなワードを聞いただけでそんな恥ずかしそうな顔が出来るもんかね…
「愉しんでいただけましたか?マスター…」
波多野は俺に向かってチクリと言った
俺はとびっきりのウインクを投げた、波多野は「チッ…」と舌打ちした…
テーブル席の4名様に呼ばれオーダーを取りに行く
瀧は波多野とカウンターで喋ってるから放置でいいか
ジンバック2、モヒート1、ギムレット1
ちょっと手が忙しいが、順に片付けていく
「…お前よくそんな平気な顔して言えるね」
そんなことを言う瀧の声が聞こえた
まだカクテルの名前ひとつで恥ずかしがってんのか
「逆にどうしたらそんなに気に出来るんですか?分からないですよ」
いや、そうなんだよ波多野
もう名前なんだからしょうがねぇよな
「セックス」って単語が恥ずかしいのかな?
それとも「オンザビーチ」が?
分からないよな…
俺は2人の声を聞きながら出来たグラスをせっせと出す
カランコロン…
「いらっしゃいませ」
女性の2人連れが入ってきた
「こちらのお席にどうぞ」
瀧と波多野の座っているカウンターの逆端に通した
タイミングを見てオーダーを取る
「ベリーニを2つください」
「かしこまりました」
桃とシャンパンの用意をした
白桃をカットして少しのシロップとレモンと一緒にミキサーにかける
「えぇ?でもマスターって……!」
「波多野は……てるんだろうな~…」
肝心なところがミキサーのウィィィィで聞こえない…
コントかよ、気になるだろうが
フルートグラスに、今ミキサーにかけた桃のピュレとシャンパンを注ぐ
「ベリーニでございます」
いいか女ども、二度とミキサーにかけるもんを頼むんじゃねぇぞ…
それからしばらく、俺はおじさん4人と女子2人のオーダーに代わるがわる呼ばれることになった
瀧は波多野と楽しそうにお喋りしていた
「ではお先に失礼します」
0:00を過ぎると波多野は帰っていった
波多野が帰るとおじさん4人組も会計をした
はぁ、台風だったな…
瀧は話し相手が居なくなりスマホを眺めていた
すっかりグラスは空いていた
「おい、なにかリクエストは?」
「恥ずかしくない名前のやつで…」
「…」
ふ~ん、つまんないの…
ラム、コアントロー、レモンをシェーカーに注ぎ氷を入れて振る
冷えたショートのグラスに注いで出した
「XYZでございます」
「それって……何かの隠語?」
「…プッ!」
瀧が卑猥な言葉を言わされるんじゃないかという疑心暗鬼になっている…
最高だよ瀧
お前はほんと可愛いね…
1:00を過ぎると女性2人も帰っていった
俺は先に外の看板を落とした
ドアには「CLOSE」を出し片付けと明日の準備をする
「よし、終わり」
「ふぁ~い」
眠いんじゃねーか、帰れよなまったく…
瀧は風呂に直行する
俺は先に酒を飲みながらの煙草タイムだ
俺が部屋に戻ると、瀧も風呂から上がってきた
ソファーに横になった俺に珈琲を出してくれた
「サンキュ」
瀧は優しい
「瀧、思ったんだけど…」
「うん」
「お前の顔見たらやっぱ勃っちゃうわ…」
「……………!!!!!」
瀧はチラッと俺の股間に目をやって逸らした
「なんかさぁ、俺が忙しくしてる間に随分波多野といい雰囲気だったじゃん…まぁお前も、若い男のほうがいいよな…」
「なんで…そんなんじゃないって…」
「お前、俺にわざと見せつけてたの…?」
瀧の慌てる様を見ながら俺は自分の股間に手を伸ばした
「なぁ、えっちな目で見てないでベルト外してよ瀧…」
「そんなこと言われたら…二度と店に顔出せないじゃん…」
瀧はソファーの上で岩になって顔を隠した
毎日互いのモノを触りっこしてるのに、まだ恥ずかしがる瀧にゾワゾワした
瀧ほどの瞬発力は無いものの、今俺のソレは普段よりも瀧を求めている
「…じゃあ自分でするからね」
俺はベルトに手をかけてそれを外す
下着の中で瀧の指を待っていたソレを握ると、ゆっくり腰を上下した
「あぁ……んっ、瀧ぃ…」
「ちょっ…と、待って」
さっきまで岩になっていた瀧が俺の手を押さえた
「あの、さ…、絶対…引かないでね…」
…なにに?
そんなことより早く…
俺は返事もせずに腰を動かした
「ああっ、もう、せっかち…!!!」
瀧は俺の手をよけると俺のソレにキスをした
それから唇で、舌で撫でていく
「あっっ!…瀧、やだっ、それ…!」
瀧のアングルもエロいけど、最高に気持ちよくてすぐイキそう!
「…ん?嘘、嫌じゃないでしょ」
そう言って瀧は追い打ちをかけるようにソレを深く咥えた
瀧が雑に上下に動かす口内の粘膜が気持ちいい
「あぁぁっ…やだ、瀧やだぁっっ…!!!」
はぁ~~~…
秒で…瞬殺だったなぁ
てゆーか視覚情報が強すぎるだろ…
「もう…一条さん煽るのやめてよ」
はぁ?お前が可愛く恥ずかしがるから俺のナニがキュンとしちゃったんだろうが
「てゆーか今のなに?もう一回して?」
「…交代で、その…一条さんもしてくれる?」
「するするする!だからもう一回」
「…もう一回だけだよ?」
ーエンドレスー
俺たちは疲労した…
「顎が疲れた…」
と瀧が言った
俺も「もう勃たない」と思った
「もう寝ようよ…」
「うん…なんも出来ない…」
明日の予定はどうだったか…もう脳が麻痺してどうでもいい
2人でフラフラとベッドまでたどり着いて横になった
瀧はいつものポジションで俺を後ろからハグで体をくっ付ける
そして首筋にキスをして、俺はその唇の気持ち良さで眠りに落ちる
一緒にガキみたいにはしゃいで…
瀧は最高の恋人だよ
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