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はじめての“おしおき”(みほ目線)
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「「みほ、お誕生日おめでとうっ♫」」
「わーいっ♫ありがとぉっ♫」
その日、みほは“5歳”の誕生日を迎えた。
ままとおねーちゃんがお祝いしてくれて、とっても嬉しい“最高の1日”だと思う。
「ほら、みほ、ロウソクの火を消して。」
「はーいっ♫」
みほが勢いよく息を吹きかけると、“ゆらゆら”と燃える炎が消えて、辺りが真っ暗になった。
“パチッ…パンッ、パンッ”
いきなり明かりがついて、大きな音が2つ鳴る。
色とりどりの、クラッカーの音色が、みほのことを“お祝い”してくれているんだと、実感した。
・
「みほも5歳になったことだし、今日からはお姉ちゃんと同じく、お仕置きをすることにしたわ。」
一段落して、みんなでケーキを食べていると、ままに、そう告げられた。
「えっ!?みほもおしおきっ!?」
「そうよ。みほはもともと生活態度が悪いし、より厳しいお仕置きになりそうね。」
「そ、そんな…。…あっ!」
“ビチャッ…ポタッ…ポタッ”
ショックから、みほは手が滑って、お洋服にブドウジュースをこぼしてしまう。
「いったそばからっ!?…シミになるから早くお洋服を脱ぎなさいっ!!」
みほがワンピースを脱いで、ままに渡すと、大急ぎで洗面所に持っていった。
…さっきまでの賑やかさが、ウソみたいな静かさだ。
そして、パンツのみ残されたみほは、泣きそうな顔でおねーちゃんの方を見る。
なぜか、笑顔に見えるおねーちゃんは、小さく「がんばって…。」とささやいた。
・
「みほっ!、パンツを脱いでママの膝の上にきなさい。お尻ペンペン100発よっ!」
「いやっ!」
みほはお尻を庇って、ままを睨んだ。
でも、ままの目はどんどん釣り上がっていった。
「“嫌”じゃないでしょ?…それに、その態度は何?……今回は、“初めて”だから優しくしてあげようと思ったけど、それじゃ足りないみたいね。」
「みほ、わるくないもんっ!」
変わらず、ままを睨むと、痺れを切らしたままが、みほのパンツを無理矢理脱がせて、床に捨てた。
そして、腕を“グイッと”引っ張られて、お膝の上に連れて行かれる。
「反抗的な罰として、お尻ペンペン“200発”よ。…泣いても許さないから、そのつもりでいなさいっ!」
「いやぁっ!ままのばかぁっ!!」
バッヂィィンッ!!
「いだぁぁぁぁっ!!」
「お仕置きを受ける時は、“お仕置きお願いします”でしょ?…ほら、言ってみなさい?」
「いわないもんっ!ままのばかっ!!」
バッヂィィンッ!!バッヂィィンッ!!
「いっだいっ!やだぁぁっ!!」
「言わない限り、お仕置きは始まらないわよ?…この“ペンペン”も、回数には入らないからね。」
「うぅ…。」
“初めての”痛みで、みほはそれどころじゃなかった。
中々、言葉が出てこず、時間が過ぎていく。
バッヂィィンッ!!
「ったいぃぃぃっ!!」
「…いい加減にしなさい。」
「おぢり、いだいっ!」
「お仕置きなんだから、痛くて当たり前でしょっ!!」
バッヂィィンッ!!バッヂィィンッ!!
「はうぅぅぅっ!!」
・
その後も、“ペンペン”は続いた。
ようやく、みほが“お願い”する頃には、お尻はすでに真っ赤に腫れ上がり、涙の水溜まりが、床にできている状態だった。
後から、ままに聞いた話だと、みほがお願いするまで、“86発”もかかったみたい。
「まったく…、お姉ちゃんでも“初めて”の時はもっと素直だったわよ?」
「うぅ…。」
「みほも早く“お姉ちゃんみたいに”、しっかりお仕置きを受けられるようにならないとダメよ?」
「………。」
ふくれ顔でおねーちゃんの方をみると、みほに笑顔をむけてくる。
その様子に、みほは涙目になってしまった。
バッヂィィンッ!!
「いや゛ぁぁぁぁっ!!」
「…聞いてるの?」
相変わらずの痛みに、みほの手がお尻へと伸びる。
涙目で、おねーちゃんの方を睨むと、“あのとき”のことを思い出してしまった。
「おねーちゃんだって、この前のおしおき、ちゃんと受けてなかったのにっ!!」
「………どういうこと?」
ままは、おねーちゃんのほうをみる。
「ちょっ!?みほ、それはっ!!」
「おねーちゃん、このまえ正座のとき、みほにお尻あげてっていってきたの。…だから、ちゃんと受けてないんだよっ!」
「こ…、このばかぁっ!?」
おねーちゃんの言葉にみほをムッとしてしまう。
「みほ、ばかじゃないもんっ!!」
おねーちゃんを睨んで、大声でいった。
…でも、おねーちゃんは顔を青くして、ある場所を見つめている。
みほもそちらを見ると、“鬼のような表情”になったままが、みほ達をにらんでいた。
「…つまり、あの時、みほはママに嘘をついたのね。…そして、お姉ちゃんは、ママが命じたお仕置きをズルして、ごまかしたと。……そういうことね?」
「マ、ママちがうの…。」
「何が違うの?」
「そ、それは…。」
おねーちゃんは何も話さず、うつむいてしまう。
ままは、その様子を見て、みほを膝から下ろし、おねーちゃんのそばに歩み寄った。
バッヂィィンッ!!
「…っ!?」
もの凄い音がして、おねーちゃんが椅子から落ちる。
そして、真っ赤な手形ができた“ほっぺた”を庇いながら、涙目でままのほうを見上げていた。
「一体何回ママに嘘をついたら気がすむの?…それに、“お仕置きをごまかす”なんて、……そんなことをする悪い子は、今日から1か月間、“毎日”お仕置きしますっ!」
「い、1か月っ!?…そんなぁ…。」
「…足りない?……なんなら、もっと期間を伸ばしてもいいのよ?…それに、お小遣いも今月分は抜きだからねっ?」
「うぅ…。」
「えっ!?みほのプリンはっ!?」
おねーちゃんのお小遣いが抜きと聞いて、黙っていることができなかった。
「…プリン?」
「みほ、おねーちゃんからお尻あげる代わりに、プリンを買ってもらう約束してたんだよっ!」
「み、みほぉ…。」
おねーちゃんが、涙目でみほを見る。
…そして、ままは、おねーちゃんの腕を掴んで“グッと”立たせると、手を後ろに組むように命じた。
「お姉ちゃん。ほっぺたにもう1発よ。…歯を食いしばりなさい。」
「ん…。」
バッヂィィンッ!!
再び、おねーちゃんのほっぺたを叩かれる音が響き渡る。
2つ重なった真っ赤な手形は、その威力をものがたっていた。
「嘘をつくだけじゃなくて、妹に“ワイロ”まで渡すなんて、あなた本当に何を考えてるのっ!!」
「ご、ごめんなざぁぁいぃぃっ!!」
大粒のなみだを流しながら、必死に謝るおねーちゃん。
みほは、その様子に“ガクガク”と震えていた。
「それにみほっ!あなたも同罪だからねっ!…罰として“ペンペン”を100発追加と、プリンを3か月間抜きよっ!!」
「み、みほ悪くないのにぃっ!!」
余りの内容に、みほも涙が溢れ出した。
その様子を見たままは、おねーちゃんとみほの腕を掴むと、椅子の前まで引きずるように連行した。
「おねーちゃん、下に着ているものを全て脱ぎなさい。」
「…はい。」
「脱いだら、ママの膝の上に乗りなさい。」
おねーちゃんは、“スルスル”と服を脱いで、ままの膝の上で、腹ばいになった。
「みほ、おねーちゃんの上に寝なさい。足は大きく開いて、お仕置きしやすくするの。」
ままに睨みつけられたみほは、怖くなって言われた通りの姿勢になった。
そして、ままが位置を調整して、“ガシッと”みほの背中を手で押された。
「罰として、それぞれ“300発ずつ”お尻ペンペンしますっ!」
「そ、そんなぁ…。」
バッヂィィンッ!!
「あ゛ぁぁぁぁぁっ!!」
「お姉ちゃん、何か文句があるの?」
「…グスッ…な、ないでずうぅ…。」
下の方で、“風が吹いた”様な感じがした後、おねーちゃんが叫んだ。
汗をかいているのか、背中に当たったみほのお腹は、とても暖かく感じる。
「じゃあ、お仕置きを始めるわよ?………返事はっ!?」
バッヂィィンッ!!バッヂィィンッ!!
「い゛ぃぃぃぃっ!!」
「おぢりいっだぁぁぁいっ!!」
「……もう一回叩かないとわからない?」
「「…お、おし(ぢ)おぎ、おねがいし(じ)ますっ!!」」
・
パァンッ!!パァンッ!!
「いっだぁいっ!」
バヂンッ!!バヂンッ!!
「いだぃぃぃっ!!ままもうやめてぇっ!!」
…あれから、もう何百回叩かれたんだろ。
ままから、いろいろな“理由”をつけられて、お仕置きの回数は、結局、倍くらいに膨れ上がった。
そして、みほとおねーちゃんのお尻から、鳴り止むことのない音が、変わらずに響いていた。
「本当に反省したの?」
「「し(ぢ)っ、し(ぢ)まじたぁっ!!」」
「…そう。」
バッヂィンッ!
「ああ゛っ!!」
バッヂィィンッ!!
「いい゛っ!!」
途中、何回か、ままに“これを”聞かれて、答えるたびにお尻が叩かれる。
『やっと終わるっ!?』
…と思ったお尻にくる一撃は、それまでよりも痛く感じられた。
「最後に、それぞれ3連発ずつよ。ちゃんと受けれたら、許してあげる。」
「「あ゛いっ!おねがいじまずっ!!」」
「まずは、お姉ちゃんからよっ!」
バヂッ!バヂンッ!バッヂィィンッ!!
「あ゛っ!ああ゛っ!あ゛んっ!!」
「ひ、ひいっ!?」
余りの威力に、みほは震えが止まらなかった。
『これを、いまからみほもされるっ!?』
恐る恐る、ままのほうを見ると、高く振り上げられた腕が、振り下ろされるところだった。
バヂンッ!バッヂィィンッ!!バッヂィィィンッ!!!
「あ゛ぁぁぁぁぁっ!!!」
焼きつく様な痛みがおしりに広がり、悲鳴が止まらない。
特に、最後の1発は、みほのおしりが壊れるんじゃないかと思えるほどだった。
「…これでお仕置きは終わりよ。」
「あっ、ありがどぉございまじたっ!」
「……みほは?」
バッヂィィィンッ!!
「んん゛っ!…おぢおぎっ!ありがどぉございまじだぁっ!!」
不意の1発が、すでに限界を迎えていたお尻に、襲いかかった。
もう、お尻全体から訴えられる痛みに、みほの汗が、おねーちゃんの服を濡らしていた。
「じゃあ、2人とも降りなさい。…みほは、お立たせ。お姉ちゃんは、正座の姿勢になりなさい。」
言われたとおりに、みほ達はなると、ままは靴べらを持って、おねーちゃんの所に行った。
「“みほは”終わりだけど、お姉ちゃんはこれからお説教よ。…その太ももをまた“いっぱい”叩きましょうね。」
「そ、そんなぁ…。」
ビッヂィィンッ!!
「だいぃぃぃっ!!!」
「大体、お仕置きをごまかして、そう簡単に許すわけないでしょっ!…みほっ!お仕置きをごまかすとどうなるのか、しっかりと見ておきなさいっ!!」
・
それから、お説教という名の“太もも叩き”は、おねーちゃんの太ももがでこぼこになるまで続いた。
“明日も”厳しいお仕置きを言い渡されたおねーちゃんは、いまは“みほの隣”で、泣きながらお立たせの姿勢になっている。
でも、みほも、これで終わりではない。
……むしろ、みほの“地獄の日々”は、この日から始まるのだった。
「完」
「わーいっ♫ありがとぉっ♫」
その日、みほは“5歳”の誕生日を迎えた。
ままとおねーちゃんがお祝いしてくれて、とっても嬉しい“最高の1日”だと思う。
「ほら、みほ、ロウソクの火を消して。」
「はーいっ♫」
みほが勢いよく息を吹きかけると、“ゆらゆら”と燃える炎が消えて、辺りが真っ暗になった。
“パチッ…パンッ、パンッ”
いきなり明かりがついて、大きな音が2つ鳴る。
色とりどりの、クラッカーの音色が、みほのことを“お祝い”してくれているんだと、実感した。
・
「みほも5歳になったことだし、今日からはお姉ちゃんと同じく、お仕置きをすることにしたわ。」
一段落して、みんなでケーキを食べていると、ままに、そう告げられた。
「えっ!?みほもおしおきっ!?」
「そうよ。みほはもともと生活態度が悪いし、より厳しいお仕置きになりそうね。」
「そ、そんな…。…あっ!」
“ビチャッ…ポタッ…ポタッ”
ショックから、みほは手が滑って、お洋服にブドウジュースをこぼしてしまう。
「いったそばからっ!?…シミになるから早くお洋服を脱ぎなさいっ!!」
みほがワンピースを脱いで、ままに渡すと、大急ぎで洗面所に持っていった。
…さっきまでの賑やかさが、ウソみたいな静かさだ。
そして、パンツのみ残されたみほは、泣きそうな顔でおねーちゃんの方を見る。
なぜか、笑顔に見えるおねーちゃんは、小さく「がんばって…。」とささやいた。
・
「みほっ!、パンツを脱いでママの膝の上にきなさい。お尻ペンペン100発よっ!」
「いやっ!」
みほはお尻を庇って、ままを睨んだ。
でも、ままの目はどんどん釣り上がっていった。
「“嫌”じゃないでしょ?…それに、その態度は何?……今回は、“初めて”だから優しくしてあげようと思ったけど、それじゃ足りないみたいね。」
「みほ、わるくないもんっ!」
変わらず、ままを睨むと、痺れを切らしたままが、みほのパンツを無理矢理脱がせて、床に捨てた。
そして、腕を“グイッと”引っ張られて、お膝の上に連れて行かれる。
「反抗的な罰として、お尻ペンペン“200発”よ。…泣いても許さないから、そのつもりでいなさいっ!」
「いやぁっ!ままのばかぁっ!!」
バッヂィィンッ!!
「いだぁぁぁぁっ!!」
「お仕置きを受ける時は、“お仕置きお願いします”でしょ?…ほら、言ってみなさい?」
「いわないもんっ!ままのばかっ!!」
バッヂィィンッ!!バッヂィィンッ!!
「いっだいっ!やだぁぁっ!!」
「言わない限り、お仕置きは始まらないわよ?…この“ペンペン”も、回数には入らないからね。」
「うぅ…。」
“初めての”痛みで、みほはそれどころじゃなかった。
中々、言葉が出てこず、時間が過ぎていく。
バッヂィィンッ!!
「ったいぃぃぃっ!!」
「…いい加減にしなさい。」
「おぢり、いだいっ!」
「お仕置きなんだから、痛くて当たり前でしょっ!!」
バッヂィィンッ!!バッヂィィンッ!!
「はうぅぅぅっ!!」
・
その後も、“ペンペン”は続いた。
ようやく、みほが“お願い”する頃には、お尻はすでに真っ赤に腫れ上がり、涙の水溜まりが、床にできている状態だった。
後から、ままに聞いた話だと、みほがお願いするまで、“86発”もかかったみたい。
「まったく…、お姉ちゃんでも“初めて”の時はもっと素直だったわよ?」
「うぅ…。」
「みほも早く“お姉ちゃんみたいに”、しっかりお仕置きを受けられるようにならないとダメよ?」
「………。」
ふくれ顔でおねーちゃんの方をみると、みほに笑顔をむけてくる。
その様子に、みほは涙目になってしまった。
バッヂィィンッ!!
「いや゛ぁぁぁぁっ!!」
「…聞いてるの?」
相変わらずの痛みに、みほの手がお尻へと伸びる。
涙目で、おねーちゃんの方を睨むと、“あのとき”のことを思い出してしまった。
「おねーちゃんだって、この前のおしおき、ちゃんと受けてなかったのにっ!!」
「………どういうこと?」
ままは、おねーちゃんのほうをみる。
「ちょっ!?みほ、それはっ!!」
「おねーちゃん、このまえ正座のとき、みほにお尻あげてっていってきたの。…だから、ちゃんと受けてないんだよっ!」
「こ…、このばかぁっ!?」
おねーちゃんの言葉にみほをムッとしてしまう。
「みほ、ばかじゃないもんっ!!」
おねーちゃんを睨んで、大声でいった。
…でも、おねーちゃんは顔を青くして、ある場所を見つめている。
みほもそちらを見ると、“鬼のような表情”になったままが、みほ達をにらんでいた。
「…つまり、あの時、みほはママに嘘をついたのね。…そして、お姉ちゃんは、ママが命じたお仕置きをズルして、ごまかしたと。……そういうことね?」
「マ、ママちがうの…。」
「何が違うの?」
「そ、それは…。」
おねーちゃんは何も話さず、うつむいてしまう。
ままは、その様子を見て、みほを膝から下ろし、おねーちゃんのそばに歩み寄った。
バッヂィィンッ!!
「…っ!?」
もの凄い音がして、おねーちゃんが椅子から落ちる。
そして、真っ赤な手形ができた“ほっぺた”を庇いながら、涙目でままのほうを見上げていた。
「一体何回ママに嘘をついたら気がすむの?…それに、“お仕置きをごまかす”なんて、……そんなことをする悪い子は、今日から1か月間、“毎日”お仕置きしますっ!」
「い、1か月っ!?…そんなぁ…。」
「…足りない?……なんなら、もっと期間を伸ばしてもいいのよ?…それに、お小遣いも今月分は抜きだからねっ?」
「うぅ…。」
「えっ!?みほのプリンはっ!?」
おねーちゃんのお小遣いが抜きと聞いて、黙っていることができなかった。
「…プリン?」
「みほ、おねーちゃんからお尻あげる代わりに、プリンを買ってもらう約束してたんだよっ!」
「み、みほぉ…。」
おねーちゃんが、涙目でみほを見る。
…そして、ままは、おねーちゃんの腕を掴んで“グッと”立たせると、手を後ろに組むように命じた。
「お姉ちゃん。ほっぺたにもう1発よ。…歯を食いしばりなさい。」
「ん…。」
バッヂィィンッ!!
再び、おねーちゃんのほっぺたを叩かれる音が響き渡る。
2つ重なった真っ赤な手形は、その威力をものがたっていた。
「嘘をつくだけじゃなくて、妹に“ワイロ”まで渡すなんて、あなた本当に何を考えてるのっ!!」
「ご、ごめんなざぁぁいぃぃっ!!」
大粒のなみだを流しながら、必死に謝るおねーちゃん。
みほは、その様子に“ガクガク”と震えていた。
「それにみほっ!あなたも同罪だからねっ!…罰として“ペンペン”を100発追加と、プリンを3か月間抜きよっ!!」
「み、みほ悪くないのにぃっ!!」
余りの内容に、みほも涙が溢れ出した。
その様子を見たままは、おねーちゃんとみほの腕を掴むと、椅子の前まで引きずるように連行した。
「おねーちゃん、下に着ているものを全て脱ぎなさい。」
「…はい。」
「脱いだら、ママの膝の上に乗りなさい。」
おねーちゃんは、“スルスル”と服を脱いで、ままの膝の上で、腹ばいになった。
「みほ、おねーちゃんの上に寝なさい。足は大きく開いて、お仕置きしやすくするの。」
ままに睨みつけられたみほは、怖くなって言われた通りの姿勢になった。
そして、ままが位置を調整して、“ガシッと”みほの背中を手で押された。
「罰として、それぞれ“300発ずつ”お尻ペンペンしますっ!」
「そ、そんなぁ…。」
バッヂィィンッ!!
「あ゛ぁぁぁぁぁっ!!」
「お姉ちゃん、何か文句があるの?」
「…グスッ…な、ないでずうぅ…。」
下の方で、“風が吹いた”様な感じがした後、おねーちゃんが叫んだ。
汗をかいているのか、背中に当たったみほのお腹は、とても暖かく感じる。
「じゃあ、お仕置きを始めるわよ?………返事はっ!?」
バッヂィィンッ!!バッヂィィンッ!!
「い゛ぃぃぃぃっ!!」
「おぢりいっだぁぁぁいっ!!」
「……もう一回叩かないとわからない?」
「「…お、おし(ぢ)おぎ、おねがいし(じ)ますっ!!」」
・
パァンッ!!パァンッ!!
「いっだぁいっ!」
バヂンッ!!バヂンッ!!
「いだぃぃぃっ!!ままもうやめてぇっ!!」
…あれから、もう何百回叩かれたんだろ。
ままから、いろいろな“理由”をつけられて、お仕置きの回数は、結局、倍くらいに膨れ上がった。
そして、みほとおねーちゃんのお尻から、鳴り止むことのない音が、変わらずに響いていた。
「本当に反省したの?」
「「し(ぢ)っ、し(ぢ)まじたぁっ!!」」
「…そう。」
バッヂィンッ!
「ああ゛っ!!」
バッヂィィンッ!!
「いい゛っ!!」
途中、何回か、ままに“これを”聞かれて、答えるたびにお尻が叩かれる。
『やっと終わるっ!?』
…と思ったお尻にくる一撃は、それまでよりも痛く感じられた。
「最後に、それぞれ3連発ずつよ。ちゃんと受けれたら、許してあげる。」
「「あ゛いっ!おねがいじまずっ!!」」
「まずは、お姉ちゃんからよっ!」
バヂッ!バヂンッ!バッヂィィンッ!!
「あ゛っ!ああ゛っ!あ゛んっ!!」
「ひ、ひいっ!?」
余りの威力に、みほは震えが止まらなかった。
『これを、いまからみほもされるっ!?』
恐る恐る、ままのほうを見ると、高く振り上げられた腕が、振り下ろされるところだった。
バヂンッ!バッヂィィンッ!!バッヂィィィンッ!!!
「あ゛ぁぁぁぁぁっ!!!」
焼きつく様な痛みがおしりに広がり、悲鳴が止まらない。
特に、最後の1発は、みほのおしりが壊れるんじゃないかと思えるほどだった。
「…これでお仕置きは終わりよ。」
「あっ、ありがどぉございまじたっ!」
「……みほは?」
バッヂィィィンッ!!
「んん゛っ!…おぢおぎっ!ありがどぉございまじだぁっ!!」
不意の1発が、すでに限界を迎えていたお尻に、襲いかかった。
もう、お尻全体から訴えられる痛みに、みほの汗が、おねーちゃんの服を濡らしていた。
「じゃあ、2人とも降りなさい。…みほは、お立たせ。お姉ちゃんは、正座の姿勢になりなさい。」
言われたとおりに、みほ達はなると、ままは靴べらを持って、おねーちゃんの所に行った。
「“みほは”終わりだけど、お姉ちゃんはこれからお説教よ。…その太ももをまた“いっぱい”叩きましょうね。」
「そ、そんなぁ…。」
ビッヂィィンッ!!
「だいぃぃぃっ!!!」
「大体、お仕置きをごまかして、そう簡単に許すわけないでしょっ!…みほっ!お仕置きをごまかすとどうなるのか、しっかりと見ておきなさいっ!!」
・
それから、お説教という名の“太もも叩き”は、おねーちゃんの太ももがでこぼこになるまで続いた。
“明日も”厳しいお仕置きを言い渡されたおねーちゃんは、いまは“みほの隣”で、泣きながらお立たせの姿勢になっている。
でも、みほも、これで終わりではない。
……むしろ、みほの“地獄の日々”は、この日から始まるのだった。
「完」
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