“5分”で読めるお仕置きストーリー

ロアケーキ

文字の大きさ
55 / 55

真っ赤な真っ赤なバレンタイン

しおりを挟む
「ゆうかちゃん、これ、この前のお礼、…よかったら食べてっ」

金曜日の放課後、ランドセルへ教科書を入れ、帰りの準備をしていたわたしは、突然、隣の席のねねちゃんから、おしゃれな紙袋を渡された。

「…え、お礼?」

「ほら、この前、教科書を忘れた時、机をくっつけて見せてくれたでしょ?…その時のお礼。ちょうど明日バレンタインだし作ってみたの」

「えっ、いいのにっ!……でもありがとう、手作りのチョコすっごく嬉しい!ずっと大切にするね!!」

「…え、いや、ちゃんと食べてね?」

若干引き気味のねねちゃんはそう言うと、同じ紙袋を自分のグループの子達にも渡していた。



ねねちゃんはクラスで1番の美少女だ。
明るく社交的な性格で、男子にも人気がある。

わたしは初めてねねちゃんを見た時、その外見に一目惚れしてしまった。

……でも内気なわたしは中々話しかけることができず、卒業を間近に迎えていた。

本当はもっと話したいのに…。

クラスの子達の話では、ねねちゃんは卒業したら、わたしとは違う学校に行くらしい。

…そんなねねちゃんから手作りのお菓子を貰える機会なんて、これで最後かもしれない。



ガチャッ

紙袋を大事に守りながら帰宅したわたしは、早速キッチンで中身を確認する。

「わぁ、ガトーショコラだぁっ!おいしそうっ!!」

チョコの生地に白い粉がまぶされたそれは、お店で買ったような綺麗な見た目だった。

「食べちゃうのはもったいないなぁ…、でもねねちゃんは“ちゃんと食べて”って言ってたし、……せめて写真撮ってから、少しづつ食べようかな」

戸棚からフォークを出してチョコの隣に置いておく。
そして、今のこの綺麗な見た目を残すため、スマホを撮りに自分の部屋へ向かった。

「あれ、机に置いてたドライヤーが無くなってる……こんな所にあった、また“お姉ちゃん”が勝手に使ったのかな。…スマホ、スマホ…うわっ、電池切れそう…、写真撮ったら充電しなきゃ」

スマホを手にキッチンへ戻る最中「美味しいっ♪」と言う声が聞こえてきた。

『…お姉ちゃんの声?……まさかっ!?』

小走りでキッチンへ入ると、制服のままフォークを手にした姉がいた。

……嫌な予感は当たり、テーブルにあったガトーショコラは、8割ほどが消え、無惨な姿となっていた。

「お、お姉ちゃんっ!?それ、わたしのチョコっ!!食べちゃったのっ!?」

「あ、ただいまゆうか、…うん、ちょうどお腹空いてたから食べちゃったっ♪これゆうかが買ってきたやつ?」

姉はニコニコと笑いながら、残りのチョコへフォークを近づけていく。

「……なんで、なんで勝手に食べたのっ!?それわたしがねねちゃんから貰った大切なものなのにっ!!」

「うわっ!?」

わたしは叫び、姉から無理矢理フォークを奪い取る。
同時に、先ほどまで無事だったチョコの姿を思い出しながら、視界が滲み、涙が流れてきた。

「ごめんごめん、ねねちゃんってゆうかが気になってる子だっけ?…まあ、また作って貰えばいいじゃん」

「“お姉ちゃんに食べられちゃったからまた作って”なんて、言えるわけないでしょっ!?自分から話しかけることもできないのにっ!なんでお姉ちゃんはいつもそうなのっ!!」

昔から姉はわたしの物を勝手に使ったり、買ってきたお菓子を食べる所がある。

いつもやめてって言ってるのに、……今回はいくらなんでも許せない。

「もうお姉ちゃんのバカッ!そんなんだから学校でも成績悪いんだよっ!!」

「……ゆうか、今なんて言った?」

「わっ!?」

ニコニコした表情から一転、睨みつける表情となった姉は、ガシッとわたしの腕を掴み、キッチンの椅子の方へ連行した。

そのまま姉は椅子に座り、わたしを膝の上に腹ばいになるように押し倒す。

「ちょっ!いきなり何するのっ!?」

「何って“お仕置き”に決まってるでしょ?お姉ちゃんに対してバカなんて言った罰」

「だって本当のことじゃんっ!なんでいっつも簡単なことで怒るのっ!?」

わたしに対しては好き勝手する癖に、姉は沸点が低く、事あるごとにすぐ“お仕置き”を与えてくるのだ。

歳が離れてるのもあり、力では叶わず、真っ赤になるまでお尻を叩かれるのが、いつもの流れだ。

ズリッ ズリッ ペロンッ

ズボンと下着を無理矢理ずり下げられ、膝まで肌が露出した。
その瞬間、普段はありえない場所がスースーする感覚に襲われるが、今日は恥ずかしさよりも“怒り”のほうが優っていた。

「や、やめてよっ!パンツ脱がさないでっ!」

「悪いお尻は、直接叩かないとわからないでしょ。…ほら、いくよ?」

「いや、離してっ!…このチョコ泥棒っ!!」

「……またそんな悪口言って、…あ、ちょうどいい所にリモコンがあるね、今日はこれ使おうかなっ」

ペンッ ペンッ

プラスチックの冷たさが、ほんのり暖かいお尻に当たる。

「ふざけないでっ!」

バッヂィィンッ!!

「いっだぁいっ!?」

お尻の真ん中を強く叩かれ、わたしの悲鳴がリビングに響き渡る。

バッヂィィンッ!!

「あ゛ぁっ!!」

息を整える間もなく、次の一発が同じ場所に当たった。
…そこ間にもわたしの“イライラ”は溜まり、足をバタつかせて抵抗する。

「いい加減にしてよっ!怒ってるのはわたしなのにっ!バカッ!!」

バッヂィィンッ!!

「いっだいっ!」

「…悪いお口のままだといつまでも終わらないよ?……ちゃんと反省できるまで叩くからね」

「うっさいっ!離してっ!!」

バッヂィィンッ!!



バッヂィィンッ!!

「…う゛ぅ」

バッヂィィンッ!!

「…ぃだい」

…あれからわたしが疲れ果て、反応が鈍くなる頃までお尻叩きは、続いていた。
床には散々泣いた末に流れた汗や涙が水溜りとなって広がっている。

「……そろそろいいかな。お尻も真っ赤に腫れあがったことだし」

姉はリモコンをテーブルに置くと、わたしの身体が持ち上げ、そのまま抱きしめた。

「チョコ食べちゃったことはごめんね、そんなに食べたかったなら、今からお店に買いに行かない?ゆうりが好きなの買ってあげるよ」

「…もういいよ」

「うん、お姉ちゃんもゆうかのこと許してあげる。じゃあ着替えたら行こっかっ♪」

声のトーンが明るくなった姉に対して、わたしの視線は、いまだに握ったままのフォークのみを凝視していた。

「……バイバイ、お姉ちゃん」


「完」
しおりを挟む
感想 3

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(3件)

おお
2022.09.16 おお

ショタへのお仕置き興奮しました!ありがとうございます!

あとはおちん○んへのお仕置きをしたら凄くハードになって面白そう…

2022.09.16 ロアケーキ

ショタくんへのお仕置き、気に入っていただけたようで嬉しいです!

もっと厳しいのも書いてみたいですね🌟

解除
ばってんがー森

お母様・・・・SMじゃないっすか・・・・僕も部屋を散らかして全裸で待機しますかねぇ・・・

それにしても読みやすく面白いお話でした!!

2022.01.10 ロアケーキ

読みやすいと言っていただけますと嬉しいです🌟

今後も手軽に読めるお仕置き小説を投稿していきたいと思いますので、よろしくお願いします!!

解除
おお
2021.10.29 おお

今回のお仕置きも楽しく読ませていただきました。大好きです。
もしよければ、より厳しいお仕置きをショタへ与えるSSを書いていただきたいです!

2022.01.10 ロアケーキ

嬉しいご感想をいただき、ありがとうございます!

遅くなりましたが、ショタへのお仕置きも追加いたしました🌟

今後ともぜひ、よろしくお願いします🍰

解除

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。