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“躾”発表会
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今日はママの“お姉さんの家”に向かう日。
…だが、これから“自分の身に起きること”を思うと、わたしはとても“憂鬱”な気持ちだった。
物心がつく頃からわたしに対する厳しい“躾”が始まり、身体が少し成長してきた今も“それ”は続いている。
今日お姉さんの家に向かっているのも、その“躾”の延長線上にあるものだ。
ママとお姉さんは双子で、お姉さんにはわたしと“同い年の娘”がいる。
“その子”とわたしは幼い頃から仲が良く、それぞれの家によく遊びに行っていた。
その子もわたしと同じく普段から厳しく躾けられており、遊びに行った時に“その様子”を目撃したことが何度もあった。
・
ピンポーン
お姉さんの家に付き、ママがチャイムを鳴らす。
少ししたところで、中からママに似た見た目のお姉さんが現れた。
「か、かな伯母さん、おはようございますっ!」
「おはよう、はづきちゃん。今日はよろしくね」
「は、はいっ!よろしくお願いしますっ!」
わたしが元気よく挨拶をすると、かな叔母さんは笑顔で答えてくれた。
こうしてきちんと挨拶をしないと、後で“恐ろしい目”に遭うため、気が抜けない。
わたしはそのまま気をつけの姿勢で待機していると、ママとかな伯母さんが話し出す。
「今日が“1回目”だけど、のんちゃんの様子はどう?」
「もちろん、今日のためにより“厳しく”躾けてきたわよ。負けるつもりはないから」
「うちのはづきだってそうよ。もし今日負けたらどうなるか…。しっかりと身体に教え込んでおいたから」
「…ひっ」
ママが横目でわたしを見ながら“警告”し、軽い挨拶が終わった。
・
ガチャッ
「ま、まな叔母さん、おはようございますっ!」
リビングのドアを開けると、床に正座している“のん”が、ママに向かって丁寧な座礼をした。
いつもわたしと遊ぶときは天真爛漫なのだが、今は緊張した面持ちで震えながらその姿勢を保っている。
「おはようのんちゃん。きちんと挨拶できて偉いわね」
「い、いえっ!いつも母に躾けていただいてるので」
「うちのはづきも見習わないとダメね。……ね、はづき?」
ギュッ
「い゛っ!」
横目でわたしを睨みつけながら、お尻の端を抓られる。
ズキッとする痛みに、わたしの身体がビクッと飛び跳ねた。
「明日からは挨拶の躾直しだからね」
ギュゥゥ
「んぎっ!は、はいぃっ!!」
更に抓られる強さが増し、わたしの目からはツゥッと涙が流れる。
本当は抓る手を払い除けたいが、そんなことをすれば“どうなるか”がわかっているため、必死に姿勢を保つことに意識を割いた。
パッ
「はぁ、はあ…」
ようやく抓られていた手が離れ、激しい痛みは無くなった。
だがお尻にはズキズキとした鈍い痛みが残り続け、痣が出来ていることが予想できた。
「じゃあ第1回目の“躾”発表会を始めましょうか」
そんな中で、今回この家に来た“目的”が告げられた。
「事前に話した通り、3項目性で娘達の発表を行うわ。それぞれの項目ごとに“悪かった子”へお仕置きを与えるから。」
「ひぃ…」
“お仕置き”という単語に、正座している“のん”の口から悲鳴が溢れた。
相変わらず身体はガクガクと震えており、普段受けている躾の厳しさが表れていた。
「そして総合的に悪かった子の“母”には、きついお仕置きが与えられるわ。そんなことになれば“今後の躾”がどうなるか……2人とも気を抜かないことね」
「はいっ!」
「は、はいぃっ!」
わたしが悪ければ、ママが“かな伯母さん”からお仕置きされる。
……ママがお仕置きされる姿は見たことがないので、少しだけ“好奇心”が沸いていた。
・
「1項目目はテストよ。今からくじ引きで教科を決めて、その教科の10問分の問題を多く解いた方が勝ちよ」
「じゃあ私がくじを引くわね」
事前に用意されたくじの箱にママが手を入れる。
取り出された紙には「英語」と書かれていた。
…よかった。英語はわたしの“得意教科”だ。
のんの方を見ると、この世の終わりのような表情で冷や汗を流している。
明らかに得意教科ではなさそうだ。
「じゃあ、悪い子が受けるお仕置きを決めるわ」
ママはそう言うと、先ほどとは別の箱を持ってきた。
その箱には「お仕置き用」と記載がある。
そしてくじを引かれ、その紙には「頬を平手で2発」と記載されていた。
「1番“軽い”罰を引いちゃったわね…」
ママが小言を呟き、かな伯母さんが頷いているのが見えた。
これで“軽い罰”なら、他の紙にはどんな“厳しい内容”が書かれているのだろうか…。
・
テストの結果は、やはりわたしの圧勝だった。
「え、英語じゃなかったら、絶対負けなかったのにぃっ!!」
バッヂィィンッ!!
「んぎぃぃっ!?」
「言い訳しないのっ!次左の頬っ!早く出しなさいっ!!」
バッヂィィンッ!!
両手を後ろで組み、両頬を打たれる音が部屋中に響き渡る。
その痛々しい音に、手加減を加えているような配慮は感じられなかった。
「う、うぅ…」
「次の項目で負けたら、わかってるんでしょうね?」
ギュッ
「いい゛っ!?」
打たれたばかりの真っ赤に腫れた左頬を抓られ、のんの目からは大粒の涙が溢れていた。
「…わかったの?」
「わ、わひゃりわしたぁっ!!」
空気の抜ける口から必死の返事が響くが、頬の抓りはそのまま1分ほど続いた。
・
「次は下着検査よ。…お仕置きは“お尻の穴を縄跳びで10発”」
ののへのお仕置きが終わり、休憩もなくママが次の項目発表と、くじを引き終える。
…これは“まずい”かもしれない。
「下着ているものを全て脱いで、母に渡しなさい」
先ほどの恐怖心からか、のんはすぐに服を脱ぎ下半身裸になった。
その身体は予想外に成長しており、お股には濃い毛がびっしりと生えていた。
…半年前にお仕置きされているのを見たときは、産毛くらいしか生えてなかったのに。
「はづき、何ぼーっとしてるの?あんたも早く脱ぎなさい」
「は、はい」
恐る恐るゆっくりと服を脱ぎ、最後に水玉模様の入ったパンツを足から外し、ママに渡した。
「…はづき、このシミは何?」
パンツのお股が当たる部分を見たママは声のトーンを落とし、その部分をわたしの目の前に突きつけた。
わたしは恥ずかしさから、顔がカァーッと赤く染まるのがわかる。
「これは、…その」
「まさか、あなたのんちゃんのお仕置きを見て、感じてたんじゃないでしょうね?」
「……ぐすっ、…はい」
「はしたないっ!何を考えてるのっ!」
「ご、ごめんなさいぃっ!!」
「これからは“お股の躾”をもっと厳しくしないとダメねっ!」
「そ、そんなぁっ!?」
・
今回の項目の悪い子には、もちろん“わたし”が選ばれた。
ママの前で膝立ちになり、お尻を突き出し、穴が見えるよう、自分で開く。
わたしの恥ずかしいところを含め、この部屋にいる全員に丸見えの姿勢に、何故かお股が熱くなるのを感じた。
「まったくこの子はっ!」
ビヂンッ!
「んぎゃぁぁぁぁっ!?」
その感覚も束の間に、お尻の穴には強烈な1撃が与えられる。
たった1発で心が折られる痛みに、今度はわたしの叫び声が部屋中に響き渡った。
「人様のお仕置きで感じるなんて、ママはそんな子に育てた覚えはないわよっ!!」
ビッヂンッ!!ビッヂンッ!!
「いっだぁぁあっ!?ごめんなさいごめんなざいぃぃっ!!」
「ママじゃなくてのんちゃんに謝るのっ!」
ビッヂィィンッ!!
「ああ゛ぁぁっ!のんごめんなざいぃぃっ!!」
「何がごめんなのっ!」
ビッヂィィンッ!
「のんのおじおぎで、がんじじゃってごめん゛なざいぃぃっ!!」
お尻の穴が焼かれるような痛みが重なり、わたしの身体中からは脂汗が流れ出す。
チラッとのんの方を見ると、わたしにしか見えないようにクスッと笑っているような表情をしていた。
・
「最後の項目は普段の生活態度よ。先日学校から貰った通知表で判断するわ。…お仕置きは、お尻をコード鞭で10発よ」
テーブルの上には、わたしとのんの通知表が上がっている。
ママ達が椅子に座り、それぞれの通知表を見比べている。
わたしとのんは、テーブル前の床の上で、正座で待機をさせられていた。
スムーズにお仕置きができるよう、2人とも下半身は裸のままだ。
お尻の穴の痛みが全く消えない中、刑の執行を待つ感覚に、わたしとのんは床に汗の水溜りを作っていた。
・
「通知表を見た結果だけど、はづきちゃんが悪い子ね」
その言葉を聞いた瞬間、わたしの身体は絶望感が支配した。
隣からはのんの「やった…」と言う呟きが聞こえる。
「はづき、あんたわかってんでしょうね?」
椅子に座りながらわたしを睨むママを見て、わたしの目からはまた涙が溢れ出した。
・
ビッヂィィンッ!!
「いぎゃぁぁぁっ!!」
「はづきのせいで、ママまでお仕置きじゃないのっ!!」
ビッヂィィンッ!!
「ごめんなさいごめんなざいごめんなざぁぁいぃぃっ!!」
「それしか言えないのっ!?」
ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!
「もうゆるじでぇぇっ!!」
四つん這いとなったわたしのお尻に、コードの鞭が容赦なく与えられる。
床には新たに、わたしの涙と鼻水が混じった水溜りが出来ていた。
・
「ぐすっ…うぅぅ…」
コード打ちが終わり、わたしは床の上に倒れ込んでいた。
「はぁ…はあ」
「さて、まな?どうすればいいかわかるわよね?」
「……わかってるわよ。」
「じゃあ、はづきちゃん。お仕置きを受けたばかりで悪いけど、起き上がってママがお仕置きされるところをしっかり見なさい」
「……あ゛い」
わたしはゆっくりと起き上がり、のんの隣まで移動した。
「まな、はづきちゃんと同じように、下に来てる服を全て脱ぎなさい」
「…わかったわよ」
「返事は“はい”でしょ?うちの“のん”がもし同じこと言ったら、きつい追加罰を与えてるわよ?…はづきちゃんにもそうしてるんじゃないの?」
「……はい。わかりました」
「いいわ、今回だけ見逃してあげる。さ、早く脱ぎなさい」
「はい」
ママは渋々と両足の靴下を脱ぎ、軽く畳んで床に置いた。
そしてジーパンのボタンを外し、ジーっとチャックを下げる。
ゆっくりとジーパンが降ろされ、ピンク色の大人のパンツに、白肌の太ももが顔を出した。
足からジーパンを外し同じように畳んで床に置くと、次にパンツのゴムに手をかける。
その時に真っ赤な顔で一瞬わたしを睨み、一思いに足首まで下げて外し、畳んでジーパンの上に置いた。
「両手で服を捲って、お腹を見せる姿勢になりなさい」
「なっ!」
「聞こえなかったの?次一回で出来なかったら追加罰にするわよ」
「は、はいっ!」
恥ずかしさからか、顔は別のところを見ながら、ゆっくり服が捲られ、白いおへそも丸見えになる。
のんよりもびっしりと生えたお股を晒しながら、実の娘の前で屈辱的な姿勢を保つママ。
その様子が耐えられないのか、両手はプルプルと震えていた。
「まな、毛の手入れは普段してないの?」
「い、今は娘だけだし、…してません」
かな伯母さんはママの前でしゃがむと左手で毛を避けながら、右手で股を開いた。
「みっともないわね。お股には少し白いカスも付いてるみたいだけど、ちゃんと洗ってるの?」
「あ、洗って…ます」
「じゃあ洗い方が悪いわね。この後直接教えてあげるから、今日からはその通り洗いなさい」
「…はい」
わたしも嫌と言うほどされたお仕置き前の検査、その検査を行っていたママが怒られている様子に、またお股が熱くなっていくのを感じた。
「次は後ろを向いて、お尻を開いて穴を見せなさい」
「う、嘘でしょっ!?」
「口答え。追加罰決定ね。さっきはづきちゃんがした時はもっと素直だったと思うけど?」
「……口答えして、…すみませんでした」
悔しさと恥ずかしさが混ざった顔になりながら、ママは後ろを向く。
少し大きな白いお尻が見え、その割れ目が大きく開かれる。
初めて見るそれは、シワの1本1本まではっきりと確認できた。
「流石にお尻の穴には産毛くらいしか生えていないわね」
「…んっ」
「ほら、ヒクヒク動かさないの?娘の前で恥ずかしくないの?」
「…うぅぅ」
“娘”と言う単語が相当に聞いたのか、ついにママは泣き出してしまった。
「お仕置き前に泣くなんて情けない。さあ、お仕置きに移りましょうか。まな、さっきはづきちゃんをお仕置きしてたこの縄跳びで“お尻の穴”を百叩きよ」
「ゆ、許して…」
「いいえ、許しません。姿勢はそのままでいいから、しっかり保ちなさいね。もし崩したら何度でもやり直しにするから」
かな伯母さんは縄跳びを手に取ると、ママの前に移動した。
試し打ちでピタッ、ピタッっと縄跳びを当てるたび、穴がまたヒクヒクと動いている。
ビッヂィィンッ!!
「いっだぁぁいっ!」
鈍い音がした後、穴とその周りには縄跳び型の痣がくっきりと浮かび上がった。
汗ばんだ手がお尻を離しかけている。
「ちょ、ちょっとまってっ!?流石に痛すぎるっ!!」
「…これは“はづきちゃんのお仕置き”でもしてることでしょ?さっきもしたわよね?」
「そ、それは…」
「はづきちゃん、もしお仕置き中にこんなことを言ったら、どうなるの?」
「…もっと“厳しいお道具”に変えられて、数も2倍に増やされます」
「は、はづきぃぃ…」
お尻の穴を自分で出し、泣きながらこちらを睨みつけるママ。
「…だそうよ?はづきちゃん、そこの“コード”を取ってくれる?」
「…はいっ♫」
ママに気づかれないよう心の中で満面の笑みになり、かな伯母さんへコードを手渡す。
「じゃあ改めて。まな、コードでお尻の穴を“二百叩き”、始めるわよ?」
「もう、いやぁぁ…」
・
…それから、ママのお尻の穴全体が膨れ上がるまでコード打ちは続いた。
……その時は笑顔でいたわたしだが、その翌日より与えられるママからのお仕置きが“段違い”の厳しさとなるのだった。
「完」
…だが、これから“自分の身に起きること”を思うと、わたしはとても“憂鬱”な気持ちだった。
物心がつく頃からわたしに対する厳しい“躾”が始まり、身体が少し成長してきた今も“それ”は続いている。
今日お姉さんの家に向かっているのも、その“躾”の延長線上にあるものだ。
ママとお姉さんは双子で、お姉さんにはわたしと“同い年の娘”がいる。
“その子”とわたしは幼い頃から仲が良く、それぞれの家によく遊びに行っていた。
その子もわたしと同じく普段から厳しく躾けられており、遊びに行った時に“その様子”を目撃したことが何度もあった。
・
ピンポーン
お姉さんの家に付き、ママがチャイムを鳴らす。
少ししたところで、中からママに似た見た目のお姉さんが現れた。
「か、かな伯母さん、おはようございますっ!」
「おはよう、はづきちゃん。今日はよろしくね」
「は、はいっ!よろしくお願いしますっ!」
わたしが元気よく挨拶をすると、かな叔母さんは笑顔で答えてくれた。
こうしてきちんと挨拶をしないと、後で“恐ろしい目”に遭うため、気が抜けない。
わたしはそのまま気をつけの姿勢で待機していると、ママとかな伯母さんが話し出す。
「今日が“1回目”だけど、のんちゃんの様子はどう?」
「もちろん、今日のためにより“厳しく”躾けてきたわよ。負けるつもりはないから」
「うちのはづきだってそうよ。もし今日負けたらどうなるか…。しっかりと身体に教え込んでおいたから」
「…ひっ」
ママが横目でわたしを見ながら“警告”し、軽い挨拶が終わった。
・
ガチャッ
「ま、まな叔母さん、おはようございますっ!」
リビングのドアを開けると、床に正座している“のん”が、ママに向かって丁寧な座礼をした。
いつもわたしと遊ぶときは天真爛漫なのだが、今は緊張した面持ちで震えながらその姿勢を保っている。
「おはようのんちゃん。きちんと挨拶できて偉いわね」
「い、いえっ!いつも母に躾けていただいてるので」
「うちのはづきも見習わないとダメね。……ね、はづき?」
ギュッ
「い゛っ!」
横目でわたしを睨みつけながら、お尻の端を抓られる。
ズキッとする痛みに、わたしの身体がビクッと飛び跳ねた。
「明日からは挨拶の躾直しだからね」
ギュゥゥ
「んぎっ!は、はいぃっ!!」
更に抓られる強さが増し、わたしの目からはツゥッと涙が流れる。
本当は抓る手を払い除けたいが、そんなことをすれば“どうなるか”がわかっているため、必死に姿勢を保つことに意識を割いた。
パッ
「はぁ、はあ…」
ようやく抓られていた手が離れ、激しい痛みは無くなった。
だがお尻にはズキズキとした鈍い痛みが残り続け、痣が出来ていることが予想できた。
「じゃあ第1回目の“躾”発表会を始めましょうか」
そんな中で、今回この家に来た“目的”が告げられた。
「事前に話した通り、3項目性で娘達の発表を行うわ。それぞれの項目ごとに“悪かった子”へお仕置きを与えるから。」
「ひぃ…」
“お仕置き”という単語に、正座している“のん”の口から悲鳴が溢れた。
相変わらず身体はガクガクと震えており、普段受けている躾の厳しさが表れていた。
「そして総合的に悪かった子の“母”には、きついお仕置きが与えられるわ。そんなことになれば“今後の躾”がどうなるか……2人とも気を抜かないことね」
「はいっ!」
「は、はいぃっ!」
わたしが悪ければ、ママが“かな伯母さん”からお仕置きされる。
……ママがお仕置きされる姿は見たことがないので、少しだけ“好奇心”が沸いていた。
・
「1項目目はテストよ。今からくじ引きで教科を決めて、その教科の10問分の問題を多く解いた方が勝ちよ」
「じゃあ私がくじを引くわね」
事前に用意されたくじの箱にママが手を入れる。
取り出された紙には「英語」と書かれていた。
…よかった。英語はわたしの“得意教科”だ。
のんの方を見ると、この世の終わりのような表情で冷や汗を流している。
明らかに得意教科ではなさそうだ。
「じゃあ、悪い子が受けるお仕置きを決めるわ」
ママはそう言うと、先ほどとは別の箱を持ってきた。
その箱には「お仕置き用」と記載がある。
そしてくじを引かれ、その紙には「頬を平手で2発」と記載されていた。
「1番“軽い”罰を引いちゃったわね…」
ママが小言を呟き、かな伯母さんが頷いているのが見えた。
これで“軽い罰”なら、他の紙にはどんな“厳しい内容”が書かれているのだろうか…。
・
テストの結果は、やはりわたしの圧勝だった。
「え、英語じゃなかったら、絶対負けなかったのにぃっ!!」
バッヂィィンッ!!
「んぎぃぃっ!?」
「言い訳しないのっ!次左の頬っ!早く出しなさいっ!!」
バッヂィィンッ!!
両手を後ろで組み、両頬を打たれる音が部屋中に響き渡る。
その痛々しい音に、手加減を加えているような配慮は感じられなかった。
「う、うぅ…」
「次の項目で負けたら、わかってるんでしょうね?」
ギュッ
「いい゛っ!?」
打たれたばかりの真っ赤に腫れた左頬を抓られ、のんの目からは大粒の涙が溢れていた。
「…わかったの?」
「わ、わひゃりわしたぁっ!!」
空気の抜ける口から必死の返事が響くが、頬の抓りはそのまま1分ほど続いた。
・
「次は下着検査よ。…お仕置きは“お尻の穴を縄跳びで10発”」
ののへのお仕置きが終わり、休憩もなくママが次の項目発表と、くじを引き終える。
…これは“まずい”かもしれない。
「下着ているものを全て脱いで、母に渡しなさい」
先ほどの恐怖心からか、のんはすぐに服を脱ぎ下半身裸になった。
その身体は予想外に成長しており、お股には濃い毛がびっしりと生えていた。
…半年前にお仕置きされているのを見たときは、産毛くらいしか生えてなかったのに。
「はづき、何ぼーっとしてるの?あんたも早く脱ぎなさい」
「は、はい」
恐る恐るゆっくりと服を脱ぎ、最後に水玉模様の入ったパンツを足から外し、ママに渡した。
「…はづき、このシミは何?」
パンツのお股が当たる部分を見たママは声のトーンを落とし、その部分をわたしの目の前に突きつけた。
わたしは恥ずかしさから、顔がカァーッと赤く染まるのがわかる。
「これは、…その」
「まさか、あなたのんちゃんのお仕置きを見て、感じてたんじゃないでしょうね?」
「……ぐすっ、…はい」
「はしたないっ!何を考えてるのっ!」
「ご、ごめんなさいぃっ!!」
「これからは“お股の躾”をもっと厳しくしないとダメねっ!」
「そ、そんなぁっ!?」
・
今回の項目の悪い子には、もちろん“わたし”が選ばれた。
ママの前で膝立ちになり、お尻を突き出し、穴が見えるよう、自分で開く。
わたしの恥ずかしいところを含め、この部屋にいる全員に丸見えの姿勢に、何故かお股が熱くなるのを感じた。
「まったくこの子はっ!」
ビヂンッ!
「んぎゃぁぁぁぁっ!?」
その感覚も束の間に、お尻の穴には強烈な1撃が与えられる。
たった1発で心が折られる痛みに、今度はわたしの叫び声が部屋中に響き渡った。
「人様のお仕置きで感じるなんて、ママはそんな子に育てた覚えはないわよっ!!」
ビッヂンッ!!ビッヂンッ!!
「いっだぁぁあっ!?ごめんなさいごめんなざいぃぃっ!!」
「ママじゃなくてのんちゃんに謝るのっ!」
ビッヂィィンッ!!
「ああ゛ぁぁっ!のんごめんなざいぃぃっ!!」
「何がごめんなのっ!」
ビッヂィィンッ!
「のんのおじおぎで、がんじじゃってごめん゛なざいぃぃっ!!」
お尻の穴が焼かれるような痛みが重なり、わたしの身体中からは脂汗が流れ出す。
チラッとのんの方を見ると、わたしにしか見えないようにクスッと笑っているような表情をしていた。
・
「最後の項目は普段の生活態度よ。先日学校から貰った通知表で判断するわ。…お仕置きは、お尻をコード鞭で10発よ」
テーブルの上には、わたしとのんの通知表が上がっている。
ママ達が椅子に座り、それぞれの通知表を見比べている。
わたしとのんは、テーブル前の床の上で、正座で待機をさせられていた。
スムーズにお仕置きができるよう、2人とも下半身は裸のままだ。
お尻の穴の痛みが全く消えない中、刑の執行を待つ感覚に、わたしとのんは床に汗の水溜りを作っていた。
・
「通知表を見た結果だけど、はづきちゃんが悪い子ね」
その言葉を聞いた瞬間、わたしの身体は絶望感が支配した。
隣からはのんの「やった…」と言う呟きが聞こえる。
「はづき、あんたわかってんでしょうね?」
椅子に座りながらわたしを睨むママを見て、わたしの目からはまた涙が溢れ出した。
・
ビッヂィィンッ!!
「いぎゃぁぁぁっ!!」
「はづきのせいで、ママまでお仕置きじゃないのっ!!」
ビッヂィィンッ!!
「ごめんなさいごめんなざいごめんなざぁぁいぃぃっ!!」
「それしか言えないのっ!?」
ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!
「もうゆるじでぇぇっ!!」
四つん這いとなったわたしのお尻に、コードの鞭が容赦なく与えられる。
床には新たに、わたしの涙と鼻水が混じった水溜りが出来ていた。
・
「ぐすっ…うぅぅ…」
コード打ちが終わり、わたしは床の上に倒れ込んでいた。
「はぁ…はあ」
「さて、まな?どうすればいいかわかるわよね?」
「……わかってるわよ。」
「じゃあ、はづきちゃん。お仕置きを受けたばかりで悪いけど、起き上がってママがお仕置きされるところをしっかり見なさい」
「……あ゛い」
わたしはゆっくりと起き上がり、のんの隣まで移動した。
「まな、はづきちゃんと同じように、下に来てる服を全て脱ぎなさい」
「…わかったわよ」
「返事は“はい”でしょ?うちの“のん”がもし同じこと言ったら、きつい追加罰を与えてるわよ?…はづきちゃんにもそうしてるんじゃないの?」
「……はい。わかりました」
「いいわ、今回だけ見逃してあげる。さ、早く脱ぎなさい」
「はい」
ママは渋々と両足の靴下を脱ぎ、軽く畳んで床に置いた。
そしてジーパンのボタンを外し、ジーっとチャックを下げる。
ゆっくりとジーパンが降ろされ、ピンク色の大人のパンツに、白肌の太ももが顔を出した。
足からジーパンを外し同じように畳んで床に置くと、次にパンツのゴムに手をかける。
その時に真っ赤な顔で一瞬わたしを睨み、一思いに足首まで下げて外し、畳んでジーパンの上に置いた。
「両手で服を捲って、お腹を見せる姿勢になりなさい」
「なっ!」
「聞こえなかったの?次一回で出来なかったら追加罰にするわよ」
「は、はいっ!」
恥ずかしさからか、顔は別のところを見ながら、ゆっくり服が捲られ、白いおへそも丸見えになる。
のんよりもびっしりと生えたお股を晒しながら、実の娘の前で屈辱的な姿勢を保つママ。
その様子が耐えられないのか、両手はプルプルと震えていた。
「まな、毛の手入れは普段してないの?」
「い、今は娘だけだし、…してません」
かな伯母さんはママの前でしゃがむと左手で毛を避けながら、右手で股を開いた。
「みっともないわね。お股には少し白いカスも付いてるみたいだけど、ちゃんと洗ってるの?」
「あ、洗って…ます」
「じゃあ洗い方が悪いわね。この後直接教えてあげるから、今日からはその通り洗いなさい」
「…はい」
わたしも嫌と言うほどされたお仕置き前の検査、その検査を行っていたママが怒られている様子に、またお股が熱くなっていくのを感じた。
「次は後ろを向いて、お尻を開いて穴を見せなさい」
「う、嘘でしょっ!?」
「口答え。追加罰決定ね。さっきはづきちゃんがした時はもっと素直だったと思うけど?」
「……口答えして、…すみませんでした」
悔しさと恥ずかしさが混ざった顔になりながら、ママは後ろを向く。
少し大きな白いお尻が見え、その割れ目が大きく開かれる。
初めて見るそれは、シワの1本1本まではっきりと確認できた。
「流石にお尻の穴には産毛くらいしか生えていないわね」
「…んっ」
「ほら、ヒクヒク動かさないの?娘の前で恥ずかしくないの?」
「…うぅぅ」
“娘”と言う単語が相当に聞いたのか、ついにママは泣き出してしまった。
「お仕置き前に泣くなんて情けない。さあ、お仕置きに移りましょうか。まな、さっきはづきちゃんをお仕置きしてたこの縄跳びで“お尻の穴”を百叩きよ」
「ゆ、許して…」
「いいえ、許しません。姿勢はそのままでいいから、しっかり保ちなさいね。もし崩したら何度でもやり直しにするから」
かな伯母さんは縄跳びを手に取ると、ママの前に移動した。
試し打ちでピタッ、ピタッっと縄跳びを当てるたび、穴がまたヒクヒクと動いている。
ビッヂィィンッ!!
「いっだぁぁいっ!」
鈍い音がした後、穴とその周りには縄跳び型の痣がくっきりと浮かび上がった。
汗ばんだ手がお尻を離しかけている。
「ちょ、ちょっとまってっ!?流石に痛すぎるっ!!」
「…これは“はづきちゃんのお仕置き”でもしてることでしょ?さっきもしたわよね?」
「そ、それは…」
「はづきちゃん、もしお仕置き中にこんなことを言ったら、どうなるの?」
「…もっと“厳しいお道具”に変えられて、数も2倍に増やされます」
「は、はづきぃぃ…」
お尻の穴を自分で出し、泣きながらこちらを睨みつけるママ。
「…だそうよ?はづきちゃん、そこの“コード”を取ってくれる?」
「…はいっ♫」
ママに気づかれないよう心の中で満面の笑みになり、かな伯母さんへコードを手渡す。
「じゃあ改めて。まな、コードでお尻の穴を“二百叩き”、始めるわよ?」
「もう、いやぁぁ…」
・
…それから、ママのお尻の穴全体が膨れ上がるまでコード打ちは続いた。
……その時は笑顔でいたわたしだが、その翌日より与えられるママからのお仕置きが“段違い”の厳しさとなるのだった。
「完」
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