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お尻の子2「キラキラと終わり」(ななみ視点)
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「ななみちゃん、振り付けを間違えるの今日で3回目ですよ。しっかり集中してください」
「はーい、ごめんなさーい、気をつけまーす」
オーディションに受かってから2ヶ月が経つ頃、私はダンスのレッスンを受けていた。
私の他にも3人の子が同じレッスンを受けており、みんなキラキラしたアイドル達だ。
…部屋の隅には、その“キラキラ”になれなかった子が1人、ポツンと正座させられている。
……上にはレッスン用の質素なシャツ、下は靴下以外に何も身につけていない姿で。
先生は私に軽く注意をすると、その子の元に向かっていく。
その手には使い古された“ケイン”を持っており、先生が近づくごとにその子の顔は青く染まっていった。
「みくちゃん、姿勢を取りなさい」
「…はい」
その子…みくちゃんはよろよろと立ち上がると、後ろを向いて壁に手をつき、お尻を高く突き出す姿勢になった。
お尻から太ももまでケイン型の痣がびっしりと浮かび、曝け出されたお尻の穴や恥ずかしいところが白く強調され、滑稽な姿となっている。
「あの子は振り付けの同じところを3回もミスしました。同じミスをこれ以上繰り返さないためにも厳しくします。ケイン打ち100回、あの子にしっかり見せなさい」
「ひ…はい、…ななみちゃん、みくのお仕置き、しっかりと見ててくださいっ!」
「はーい、可愛い“お尻の穴”、ちゃんと見てまーすっ♫」
クスクスクス
私がそういうと、周りからは笑いが起きた。
その可愛い“お尻”はプルプルと震えている。
ビュッ ビッヂィィンッ!!
「い゛、いっがぃぃっ!おじおぎっ!…ありがどぉございますっ!!」
部屋中に響き渡る悲鳴とお尻をぶたれる音の後、痣だらけのお尻に“新しい痕”が追加された。
・
レッスンが終了後、私達は更衣室に戻ってくる。
みんなが着替え始める中、私は“お尻役”の子の元に近づいていく。
「へえー、みくちゃん…だっけ?普段はこんな可愛いパンツ履いてるんだ♫」
履こうとしていたパンツをヒョイっと取り上げ、みんなの方に掲げる。
それを見たみんなは、「かわいー♫」とか「お尻役の癖に生意気っ」などと感想を言い、嘲笑の視線を向けていた。
「ちょ、返してよっ!?」
顔を赤く染めながらパンツを取り返そうと私に迫るみくちゃん。
…うーん、ちょっと生意気かな?
私は笑顔でそのがら空きの“お股”に蹴りを入れると、みくちゃんは悲鳴をあげながらその場にうずくまった。
「あ、ごめーん、足を上げたらあたっちゃった♫いたかったー?」
お股をさすりながら顔を上げたみくちゃんは、涙目で私のことを睨みつけてきた。
……本当に生意気な子。
「お尻もお股も真っ赤なんだし、パンツ履くと痛いでしょ?今日はもう下履かないで帰ったら?…いつもレッスンでその格好なんだし、慣れてるでしょ(笑)」
私はそう言うと、近くにあったゴミ箱に、可愛いパンツを捨てる。
そして自分の着替えに戻ると、みくちゃんは無言でゴミ箱からパンツを拾っていた。
・
「ママァ、ただいまぁ♫」
「おかえりなさい、ななみ。レッスンはどうだった?」
家に帰ると、リビングのソファに座ったママが笑顔で迎えてくれる。
「うん、今日もすっごく楽しかったよっ!」
「それならよかったわ。今日はななみの好きなハンバーグにするから、それまでに宿題を済ませておいてね」
「ほんとっ!やったぁ♫」
周りの子達が“厳しいお仕置き”を受けるのが当たり前の中、うちのママは私にお仕置きをしたことは数えるくらいしかなった。
私がアイドルになってからは更に優しくなり、たくさん甘えさせてくれる理想のママになっている。
なんでも、ママの子供の頃の夢はアイドルで、自分はなることができなかったみたいだ。
そんな中、娘の私がアイドルになれたことがとても嬉しかったらしい。
わたしがアイドルの話をするたびに、ママは笑顔になっていた。
…あの日が来るまでは。
・
その日は事務所から呼び出しがあり、ママと私は応接室で待機させられていた。
オーディションで受かってから半年以上が経過し、私の人気は周りの子達に埋もれ、だいぶ落ちていた。
ここ最近はお仕事の話が来ることも無くなっている。
…そんな中で届いたこの呼び出しだ。
……今までこんな呼び出しをされたことがなく、ママはとても不安そうに部屋を眺めている。
ガチャッ
ドアが開くと、オーディションの時、審査をしてくれた人が入ってきた。
「お忙しい中お越しいただき、ありがとうございます」
その人は挨拶も早々に、私の人気が落ちており、更にはレッスン中の態度が悪いこともあり、このままではアイドルを続けることができない旨の説明を始める。
その話を聞いていたママは顔がこわばり、なんとか続けられないかと必死に頭を下げていた。
「残念ですが、現在の状況ですとこれ以上続けることはできません…。しかし、採用させていただいたワタシとしては、“形だけでも”アイドルとして残れないかと考えています。」
「それは、…つまり」
「正規のアイドルとしては難しいですが、“お尻役”としてであれば、事務所に籍を残すことは可能です」
「……お尻役…ですか」
「はい、可能性は低いですが、お尻役として人気が出て、正規のアイドルに戻った事例もあります。……いかがでしょうか?」
…私が発言することなく、話はどんどん進んでいく。
正直、お尻役をやるくらいなら、アイドルを辞めた方がマシだ。
……普段からあんな“ひどい扱い”を受ける子達と一緒になるくらいなら。
「マ、ママ、私お尻役なんて…」
「ななみ、黙ってなさい。」
私が言い切る前に、ママがこちらを向くと、キツく睨みつけてきた。
いつも優しいママの顔を見てきた私にとって、その恐ろしい顔は初めて見るかもしれない。
「お尻役になれば、その可能性があるんですね?」
「はい、絶対とはいいきれませんが、人気になり、事務所側で会議の上、戻った子がいるのは事実です。少なくともお尻役でいる間、ななみちゃんの所属は変わりません。」
「………わかりました。ではそのようにしてください」
「…はぁっ!?マ、ママッ!?何言ってんのっ!私お尻役なんて嫌っ!!あんな子達と同じことするくらいなら、私アイドルをやめるっ!!」
「ななみ、いい加減にしなさいっ!あんたの人気が出ないからこうなったんでしょうっ!!…それにレッスン中に不真面目だったなんて、ママ一言も聞いてないわよっ!?」
私はママに抗議するが、その意見が通ることはなかった。
ママの前だけでも少ないのに、多くの人の前でお尻を出して撮影するなんて…。
「……失礼ですが、その様子だと、ななみちゃんはご家庭で厳しいお仕置きを受けていないのですか?」
「……えぇ、…恥ずかしながら甘やかして育ててしまったもので…」
「…そうですか。お尻役の撮影は、基本的に一般のご家庭よりも“厳しいお仕置き”になることが多いです。…お仕置き中に逃げ出し、撮影ができないといったことになる場合、お尻役としても存続が厳しいかもしれません…」
「……今日からは、きっちりと“躾直し”します。どうかそれまで時間をください」
「…わかりました。では事務所としても他のお尻役の子より“厳しいレッスン”を行います。その様子を見て、今後の日程を決めようと思います」
・
私を除いた一方的な話し合いは終わり、家に戻ってくる。
…帰りの車の中では、ママはずっと無言だった。
事務所からはお尻役の子が出演していたDVDがサンプルとして、また家庭でのレッスン用として“乗馬鞭”が渡された。
…その家庭での“レッスン風景”も個人で撮影し、定期的に事務所に送るようにとの指示も加えられて。
「ななみ、さっそくレッスンを始めるわ。まずはお尻役の子達の演技を見て、勉強しなさい」
ママは私をソファに座らせ、サンプルとして借りたDVDのうちの一つを再生する。
____
バッヂィィンッ!!
「ひゃくはちじゅうにぃぃっ!!おじおぎ、ありがとうござぃますっ!!」
バッヂィィンッ!!
「いだぁぁぁっ!?」
「数が聞こえないっ!一発目からやり直しだからねっ!!」
「いや゛ぁぁっ!?もうゆるじてくだざぃぃっ!!」
私よりも幼い年齢の女の子が、ベッドの上で四つん這いになり、お尻を平手打ちされていた。
…最初のぎこちない演技の後のお仕置きシーンは、とても演技とは思えない表情だった。
お仕置き理由は“ママの口紅で遊んでいた”とかだった気がするが、それに対するお仕置きが厳しすぎて、そちらはあまり印象に残っていない。
服を全て脱がされ、真っ赤に腫れ、所々に内出血があるお尻。
ママの手形がびっしりついたお尻をプルプルと振るわせているが、まだまだ許される気配はなかった。
____
「お母さま…ごめんなさい」
「こんな“恥ずかしいこと”をして、許されると思ってるの?今日はお尻だけじゃなく、そのはしたないお股も徹底的にお仕置きしますからね」
「ひっ…」
「手始めに股叩きを靴べらで百発、一発一発を本気で打つから、覚悟しなさい。姿勢を崩したら何度でも1からやり直しですからね?」
「は、はい…厳しいお仕置き、よろしくお願いします」
今度は私よりも年上の制服を着た女の子だ。
上は制服、下は下半身裸。
仁王立ちになり足を肩幅に広げ、手を頭の上に組んでお説教されていた。
日焼けした中に、お股部分が白くなった肌。
普段から毛を剃っているのか、お股の周りには点々と黒い毛が残っていた。
ビデオの開始早々にこっそりと“恥ずかしいこと”をするシーンが数分続いた後にママに見つかり、お仕置きを言い渡されるストーリーになっている。
その下半身にはすでに痛々しい痕が残っており、日頃から厳しいお仕置きを受けている様子が想像できた。
時折ビンタが与えられ、真っ赤に腫らした顔を涙で染め、身体を振るわせながら耐えている状態。
その後に与えられたお仕置きは、1本目の子よりもはるかに厳しい物だった…。
____
「すずか、ののかっ!あんた達一体いくつになったと思ってるのっ!?」
バッヂィィンッ!!
バッヂィィンッ!!
「ひぎゃぁぁっ!?ごめんなさいぃ」
「もうじまぜんんっ!!」
今度は私と同じくらいの年齢の姉妹が、おねしょをした罰としてママから布団叩きでお仕置きされていた。
床の上に四つん這いで並ばされ、それぞれのお尻と太ももには布団叩き型の痣がびっしりと付いている。
日焼けのない白い下半身と、真っ赤に腫れた部分が、見事に紅白となっていた。
上はパジャマで、下は足首までズボンとパンツを下ろされ、ぐっちょりと黄色く濡れた服。
丸見えになっている産毛が生えたお尻の穴は、ぶたれるたびにヒクヒクと動いていた。
この子達にも“股叩き”の罰が言い渡されており、お尻叩きが終わってもまだまだ叫び声が鳴り止むことはなかった。
…しかも、股叩き中に妹がお漏らしをしてしまい、姉妹ともお尻叩きからやり直しになっていた。
……恐らく、それぞれのビデオに登場する母親役は、本物のママ達なのだと思う。
____
……これが、“お尻役”。
たった数本のビデオを見ただけで、私には無理だと心の底から感じてしまった。
「マ、ママ…私こんなの絶対に無理だよぉ」
隣で同じビデオを見ていたママに泣きながら訴えると、ママは無言でこちらに振り向く。
「無理じゃない、やるのよ。さあ、お手本は見たし、あとは実践をしなきゃね」
ママはテレビを消すと立ち上がり、そのまま机の上に置いてあった乗馬鞭を手にとった。
「ママはこれまで甘やかしすぎていたみたいね。厳しく躾けていたら、ななみがお尻役に落ちることも無かったはずだわ」
「マ…ママ」
「これからはもう二度と甘やかしません。お仕置きだって厳しくするし、ママが言った回数分をきちんと受けるまで、絶対に許さないからね」
「ママ…こわいよ…」
「ななみ、早くこっちにきてテーブルに手をついてお尻を突き出しなさい。…まずはその甘えきったお尻を百叩きよ。」
「いや、いやぁ…」
私が立ち上がれずにいると、ママはこちらにやってくる。
ギュッ
「いっだぁぃぃっ!?」
右耳に痛みを感じ、反射的に叫び声が出る。
耳を引っ張られて強制的に立たされると、そのまま机の方まで移動させられた。
「ママいだいよぉっ!!」
「ママに反抗するからよ。今後反抗するたびに追加罰をするからね。ビンタとかほっぺつねりとか、…嫌だったら素直に言うこと聞きなさい」
「聞くっ!聞くからぁっ!?」
「じゃあスカートとパンツを足首まで下ろして、お股をママに見せなさい」
パッ
「うぅ…」
ようやく耳が離され、労わるように手で庇った。
…私の中に残る抵抗感が、服を脱ぐ動作を躊躇わせていた。
「…もう一回お耳を引っ張られたいのかしら?」
「ひっ、脱ぐっ!脱ぐから引っ張らないでぇっ!?」
私は大急ぎでミニスカートのボタンを外し、ずり下ろす。
そのままピンク色のパンツに手をかけると、勢いよく足首まで下ろした。
下半身を自分以外の人に見せるのなんて、いつ以来だろう…。
恥ずかしいから前を手で隠していると、ママが睨みつけてくる。
パンッ!
「い゛っ!」
「隠さないのっ!手は気をつけっ!」
隠していた手を叩かれ、私は恐る恐る気をつけの姿勢になる。
ママはその前にしゃがんで私のお股をじっと見つめる。
その恥ずかしさから私の顔が赤く染まっていった。
「しばらく見ないうちに、結構濃く生えたわね。この毛も今後のお仕置きメニューに含めてあげるわ」
「あんま見ないでぇ…」
ギュッ
「ひぃっ!?」
「お仕置きなんだから、見られて当たり前でしょ?撮影の時にそんなこと言ったら、どうなるかわかってるの?」
ママはお股の毛を引っ張りながらお説教を始める。
私の目からは恥ずかしさと惨めさで、涙が溢れ出してきた。
「これからは毎日チェックしてあげるからね、撮影で剃る指示があった時以外は絶対に剃らないこと、わかった?」
ギュゥゥッ
「いい゛ぃっ!?はい、わかりましたぁっ!!」
パッ
ようやく毛が離され、感じたことのないお股の痛みがジグジグと残り続ける。
「じゃあ今度は後ろを向いてお尻を突き出して、両手で開いて穴を見せなさい」
「…なっ!?」
更に恥ずかしい姿勢を要求され、私の思考が一瞬止まってしまった。
そんな、いくらママの前だからって。
「…次はどんな罰が欲しい?」
「な、なりますっ!!」
その脅迫を聞いた瞬間、私は言われた通りの姿勢になり、両手でお尻を大きく開いた。
普段ありえないところに空気がすうっと当たり、一気に羞恥心が刺激される。
「お尻に毛は生えてないみたいね。」
「ひぃっ!?」
ツンツンと穴を突かれながら観察される感覚に、身体がガクガクと震え出す。
「検査中は動かないの。あと、ビデオの子みたいにお仕置き中にお漏らししたら、厳しい罰を与えるからね」
「は、はいぃっ!!」
お漏らしをした後に罰を与えられるシーンを思い出し、私の身体を恐怖感が支配する。
「これでようやく“お尻叩き”に移れるわね。テーブルの上に腹ばいになって足を肩幅に開きなさい。もしお尻を手で庇ったりしたら、許さないからね」
「……はい」
もはや逆らう気力を失った私は、言われた通りの姿勢になる。
お腹に直接当たるテーブルの冷たさに、「…ひっ」と小さな悲鳴が漏れた。
チラッと後ろを見ると、乗馬鞭を振り上げるママの姿が映った。
…なんで、“こんなこと”になっちゃったんだろ。
……この日から私の地獄は始まりを迎えた。
「完」
「はーい、ごめんなさーい、気をつけまーす」
オーディションに受かってから2ヶ月が経つ頃、私はダンスのレッスンを受けていた。
私の他にも3人の子が同じレッスンを受けており、みんなキラキラしたアイドル達だ。
…部屋の隅には、その“キラキラ”になれなかった子が1人、ポツンと正座させられている。
……上にはレッスン用の質素なシャツ、下は靴下以外に何も身につけていない姿で。
先生は私に軽く注意をすると、その子の元に向かっていく。
その手には使い古された“ケイン”を持っており、先生が近づくごとにその子の顔は青く染まっていった。
「みくちゃん、姿勢を取りなさい」
「…はい」
その子…みくちゃんはよろよろと立ち上がると、後ろを向いて壁に手をつき、お尻を高く突き出す姿勢になった。
お尻から太ももまでケイン型の痣がびっしりと浮かび、曝け出されたお尻の穴や恥ずかしいところが白く強調され、滑稽な姿となっている。
「あの子は振り付けの同じところを3回もミスしました。同じミスをこれ以上繰り返さないためにも厳しくします。ケイン打ち100回、あの子にしっかり見せなさい」
「ひ…はい、…ななみちゃん、みくのお仕置き、しっかりと見ててくださいっ!」
「はーい、可愛い“お尻の穴”、ちゃんと見てまーすっ♫」
クスクスクス
私がそういうと、周りからは笑いが起きた。
その可愛い“お尻”はプルプルと震えている。
ビュッ ビッヂィィンッ!!
「い゛、いっがぃぃっ!おじおぎっ!…ありがどぉございますっ!!」
部屋中に響き渡る悲鳴とお尻をぶたれる音の後、痣だらけのお尻に“新しい痕”が追加された。
・
レッスンが終了後、私達は更衣室に戻ってくる。
みんなが着替え始める中、私は“お尻役”の子の元に近づいていく。
「へえー、みくちゃん…だっけ?普段はこんな可愛いパンツ履いてるんだ♫」
履こうとしていたパンツをヒョイっと取り上げ、みんなの方に掲げる。
それを見たみんなは、「かわいー♫」とか「お尻役の癖に生意気っ」などと感想を言い、嘲笑の視線を向けていた。
「ちょ、返してよっ!?」
顔を赤く染めながらパンツを取り返そうと私に迫るみくちゃん。
…うーん、ちょっと生意気かな?
私は笑顔でそのがら空きの“お股”に蹴りを入れると、みくちゃんは悲鳴をあげながらその場にうずくまった。
「あ、ごめーん、足を上げたらあたっちゃった♫いたかったー?」
お股をさすりながら顔を上げたみくちゃんは、涙目で私のことを睨みつけてきた。
……本当に生意気な子。
「お尻もお股も真っ赤なんだし、パンツ履くと痛いでしょ?今日はもう下履かないで帰ったら?…いつもレッスンでその格好なんだし、慣れてるでしょ(笑)」
私はそう言うと、近くにあったゴミ箱に、可愛いパンツを捨てる。
そして自分の着替えに戻ると、みくちゃんは無言でゴミ箱からパンツを拾っていた。
・
「ママァ、ただいまぁ♫」
「おかえりなさい、ななみ。レッスンはどうだった?」
家に帰ると、リビングのソファに座ったママが笑顔で迎えてくれる。
「うん、今日もすっごく楽しかったよっ!」
「それならよかったわ。今日はななみの好きなハンバーグにするから、それまでに宿題を済ませておいてね」
「ほんとっ!やったぁ♫」
周りの子達が“厳しいお仕置き”を受けるのが当たり前の中、うちのママは私にお仕置きをしたことは数えるくらいしかなった。
私がアイドルになってからは更に優しくなり、たくさん甘えさせてくれる理想のママになっている。
なんでも、ママの子供の頃の夢はアイドルで、自分はなることができなかったみたいだ。
そんな中、娘の私がアイドルになれたことがとても嬉しかったらしい。
わたしがアイドルの話をするたびに、ママは笑顔になっていた。
…あの日が来るまでは。
・
その日は事務所から呼び出しがあり、ママと私は応接室で待機させられていた。
オーディションで受かってから半年以上が経過し、私の人気は周りの子達に埋もれ、だいぶ落ちていた。
ここ最近はお仕事の話が来ることも無くなっている。
…そんな中で届いたこの呼び出しだ。
……今までこんな呼び出しをされたことがなく、ママはとても不安そうに部屋を眺めている。
ガチャッ
ドアが開くと、オーディションの時、審査をしてくれた人が入ってきた。
「お忙しい中お越しいただき、ありがとうございます」
その人は挨拶も早々に、私の人気が落ちており、更にはレッスン中の態度が悪いこともあり、このままではアイドルを続けることができない旨の説明を始める。
その話を聞いていたママは顔がこわばり、なんとか続けられないかと必死に頭を下げていた。
「残念ですが、現在の状況ですとこれ以上続けることはできません…。しかし、採用させていただいたワタシとしては、“形だけでも”アイドルとして残れないかと考えています。」
「それは、…つまり」
「正規のアイドルとしては難しいですが、“お尻役”としてであれば、事務所に籍を残すことは可能です」
「……お尻役…ですか」
「はい、可能性は低いですが、お尻役として人気が出て、正規のアイドルに戻った事例もあります。……いかがでしょうか?」
…私が発言することなく、話はどんどん進んでいく。
正直、お尻役をやるくらいなら、アイドルを辞めた方がマシだ。
……普段からあんな“ひどい扱い”を受ける子達と一緒になるくらいなら。
「マ、ママ、私お尻役なんて…」
「ななみ、黙ってなさい。」
私が言い切る前に、ママがこちらを向くと、キツく睨みつけてきた。
いつも優しいママの顔を見てきた私にとって、その恐ろしい顔は初めて見るかもしれない。
「お尻役になれば、その可能性があるんですね?」
「はい、絶対とはいいきれませんが、人気になり、事務所側で会議の上、戻った子がいるのは事実です。少なくともお尻役でいる間、ななみちゃんの所属は変わりません。」
「………わかりました。ではそのようにしてください」
「…はぁっ!?マ、ママッ!?何言ってんのっ!私お尻役なんて嫌っ!!あんな子達と同じことするくらいなら、私アイドルをやめるっ!!」
「ななみ、いい加減にしなさいっ!あんたの人気が出ないからこうなったんでしょうっ!!…それにレッスン中に不真面目だったなんて、ママ一言も聞いてないわよっ!?」
私はママに抗議するが、その意見が通ることはなかった。
ママの前だけでも少ないのに、多くの人の前でお尻を出して撮影するなんて…。
「……失礼ですが、その様子だと、ななみちゃんはご家庭で厳しいお仕置きを受けていないのですか?」
「……えぇ、…恥ずかしながら甘やかして育ててしまったもので…」
「…そうですか。お尻役の撮影は、基本的に一般のご家庭よりも“厳しいお仕置き”になることが多いです。…お仕置き中に逃げ出し、撮影ができないといったことになる場合、お尻役としても存続が厳しいかもしれません…」
「……今日からは、きっちりと“躾直し”します。どうかそれまで時間をください」
「…わかりました。では事務所としても他のお尻役の子より“厳しいレッスン”を行います。その様子を見て、今後の日程を決めようと思います」
・
私を除いた一方的な話し合いは終わり、家に戻ってくる。
…帰りの車の中では、ママはずっと無言だった。
事務所からはお尻役の子が出演していたDVDがサンプルとして、また家庭でのレッスン用として“乗馬鞭”が渡された。
…その家庭での“レッスン風景”も個人で撮影し、定期的に事務所に送るようにとの指示も加えられて。
「ななみ、さっそくレッスンを始めるわ。まずはお尻役の子達の演技を見て、勉強しなさい」
ママは私をソファに座らせ、サンプルとして借りたDVDのうちの一つを再生する。
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バッヂィィンッ!!
「ひゃくはちじゅうにぃぃっ!!おじおぎ、ありがとうござぃますっ!!」
バッヂィィンッ!!
「いだぁぁぁっ!?」
「数が聞こえないっ!一発目からやり直しだからねっ!!」
「いや゛ぁぁっ!?もうゆるじてくだざぃぃっ!!」
私よりも幼い年齢の女の子が、ベッドの上で四つん這いになり、お尻を平手打ちされていた。
…最初のぎこちない演技の後のお仕置きシーンは、とても演技とは思えない表情だった。
お仕置き理由は“ママの口紅で遊んでいた”とかだった気がするが、それに対するお仕置きが厳しすぎて、そちらはあまり印象に残っていない。
服を全て脱がされ、真っ赤に腫れ、所々に内出血があるお尻。
ママの手形がびっしりついたお尻をプルプルと振るわせているが、まだまだ許される気配はなかった。
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「お母さま…ごめんなさい」
「こんな“恥ずかしいこと”をして、許されると思ってるの?今日はお尻だけじゃなく、そのはしたないお股も徹底的にお仕置きしますからね」
「ひっ…」
「手始めに股叩きを靴べらで百発、一発一発を本気で打つから、覚悟しなさい。姿勢を崩したら何度でも1からやり直しですからね?」
「は、はい…厳しいお仕置き、よろしくお願いします」
今度は私よりも年上の制服を着た女の子だ。
上は制服、下は下半身裸。
仁王立ちになり足を肩幅に広げ、手を頭の上に組んでお説教されていた。
日焼けした中に、お股部分が白くなった肌。
普段から毛を剃っているのか、お股の周りには点々と黒い毛が残っていた。
ビデオの開始早々にこっそりと“恥ずかしいこと”をするシーンが数分続いた後にママに見つかり、お仕置きを言い渡されるストーリーになっている。
その下半身にはすでに痛々しい痕が残っており、日頃から厳しいお仕置きを受けている様子が想像できた。
時折ビンタが与えられ、真っ赤に腫らした顔を涙で染め、身体を振るわせながら耐えている状態。
その後に与えられたお仕置きは、1本目の子よりもはるかに厳しい物だった…。
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「すずか、ののかっ!あんた達一体いくつになったと思ってるのっ!?」
バッヂィィンッ!!
バッヂィィンッ!!
「ひぎゃぁぁっ!?ごめんなさいぃ」
「もうじまぜんんっ!!」
今度は私と同じくらいの年齢の姉妹が、おねしょをした罰としてママから布団叩きでお仕置きされていた。
床の上に四つん這いで並ばされ、それぞれのお尻と太ももには布団叩き型の痣がびっしりと付いている。
日焼けのない白い下半身と、真っ赤に腫れた部分が、見事に紅白となっていた。
上はパジャマで、下は足首までズボンとパンツを下ろされ、ぐっちょりと黄色く濡れた服。
丸見えになっている産毛が生えたお尻の穴は、ぶたれるたびにヒクヒクと動いていた。
この子達にも“股叩き”の罰が言い渡されており、お尻叩きが終わってもまだまだ叫び声が鳴り止むことはなかった。
…しかも、股叩き中に妹がお漏らしをしてしまい、姉妹ともお尻叩きからやり直しになっていた。
……恐らく、それぞれのビデオに登場する母親役は、本物のママ達なのだと思う。
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……これが、“お尻役”。
たった数本のビデオを見ただけで、私には無理だと心の底から感じてしまった。
「マ、ママ…私こんなの絶対に無理だよぉ」
隣で同じビデオを見ていたママに泣きながら訴えると、ママは無言でこちらに振り向く。
「無理じゃない、やるのよ。さあ、お手本は見たし、あとは実践をしなきゃね」
ママはテレビを消すと立ち上がり、そのまま机の上に置いてあった乗馬鞭を手にとった。
「ママはこれまで甘やかしすぎていたみたいね。厳しく躾けていたら、ななみがお尻役に落ちることも無かったはずだわ」
「マ…ママ」
「これからはもう二度と甘やかしません。お仕置きだって厳しくするし、ママが言った回数分をきちんと受けるまで、絶対に許さないからね」
「ママ…こわいよ…」
「ななみ、早くこっちにきてテーブルに手をついてお尻を突き出しなさい。…まずはその甘えきったお尻を百叩きよ。」
「いや、いやぁ…」
私が立ち上がれずにいると、ママはこちらにやってくる。
ギュッ
「いっだぁぃぃっ!?」
右耳に痛みを感じ、反射的に叫び声が出る。
耳を引っ張られて強制的に立たされると、そのまま机の方まで移動させられた。
「ママいだいよぉっ!!」
「ママに反抗するからよ。今後反抗するたびに追加罰をするからね。ビンタとかほっぺつねりとか、…嫌だったら素直に言うこと聞きなさい」
「聞くっ!聞くからぁっ!?」
「じゃあスカートとパンツを足首まで下ろして、お股をママに見せなさい」
パッ
「うぅ…」
ようやく耳が離され、労わるように手で庇った。
…私の中に残る抵抗感が、服を脱ぐ動作を躊躇わせていた。
「…もう一回お耳を引っ張られたいのかしら?」
「ひっ、脱ぐっ!脱ぐから引っ張らないでぇっ!?」
私は大急ぎでミニスカートのボタンを外し、ずり下ろす。
そのままピンク色のパンツに手をかけると、勢いよく足首まで下ろした。
下半身を自分以外の人に見せるのなんて、いつ以来だろう…。
恥ずかしいから前を手で隠していると、ママが睨みつけてくる。
パンッ!
「い゛っ!」
「隠さないのっ!手は気をつけっ!」
隠していた手を叩かれ、私は恐る恐る気をつけの姿勢になる。
ママはその前にしゃがんで私のお股をじっと見つめる。
その恥ずかしさから私の顔が赤く染まっていった。
「しばらく見ないうちに、結構濃く生えたわね。この毛も今後のお仕置きメニューに含めてあげるわ」
「あんま見ないでぇ…」
ギュッ
「ひぃっ!?」
「お仕置きなんだから、見られて当たり前でしょ?撮影の時にそんなこと言ったら、どうなるかわかってるの?」
ママはお股の毛を引っ張りながらお説教を始める。
私の目からは恥ずかしさと惨めさで、涙が溢れ出してきた。
「これからは毎日チェックしてあげるからね、撮影で剃る指示があった時以外は絶対に剃らないこと、わかった?」
ギュゥゥッ
「いい゛ぃっ!?はい、わかりましたぁっ!!」
パッ
ようやく毛が離され、感じたことのないお股の痛みがジグジグと残り続ける。
「じゃあ今度は後ろを向いてお尻を突き出して、両手で開いて穴を見せなさい」
「…なっ!?」
更に恥ずかしい姿勢を要求され、私の思考が一瞬止まってしまった。
そんな、いくらママの前だからって。
「…次はどんな罰が欲しい?」
「な、なりますっ!!」
その脅迫を聞いた瞬間、私は言われた通りの姿勢になり、両手でお尻を大きく開いた。
普段ありえないところに空気がすうっと当たり、一気に羞恥心が刺激される。
「お尻に毛は生えてないみたいね。」
「ひぃっ!?」
ツンツンと穴を突かれながら観察される感覚に、身体がガクガクと震え出す。
「検査中は動かないの。あと、ビデオの子みたいにお仕置き中にお漏らししたら、厳しい罰を与えるからね」
「は、はいぃっ!!」
お漏らしをした後に罰を与えられるシーンを思い出し、私の身体を恐怖感が支配する。
「これでようやく“お尻叩き”に移れるわね。テーブルの上に腹ばいになって足を肩幅に開きなさい。もしお尻を手で庇ったりしたら、許さないからね」
「……はい」
もはや逆らう気力を失った私は、言われた通りの姿勢になる。
お腹に直接当たるテーブルの冷たさに、「…ひっ」と小さな悲鳴が漏れた。
チラッと後ろを見ると、乗馬鞭を振り上げるママの姿が映った。
…なんで、“こんなこと”になっちゃったんだろ。
……この日から私の地獄は始まりを迎えた。
「完」
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