また異世界は夢

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来ました、田中雅美が。（倒置法）
いやあ、覚醒した心器強いっすねえ。
剣の方が斬撃とすると、銃の方は必中らしいっすわ。
相変わらず連発できるのが６弾だけど。
まあでも逆に途中で止めやすいか。

「面倒だねえ。」
「だから、僕の方を見てって。知らないよ。全てを救い給へ、Sieg。」

お、来たぞお。
じゃあ、私は温存すっかあ。
やべえ、フルボッコじゃん。
勇者の剣やべえ。
やっぱ異世界の住人は真名も外国語になるのな。

「君、強いんだねっ！」
「ありがとう。君より強くて助かったよ。」

良い感じに煽るやん。
もう一回トドメを刺そうとする。

「分かった、降参、花譲るから！！！」

その瞬間勇者の動きは止まった。
ハイどうせそうなると思いましたよ。
私は銃のトリガーを引いた。
HSキタコレ。
案の定花も塵となって消えた。

「…こればかりは、雅美さんに助けられたみたいだね。」
「どうも。」

じりじりと焼ける痛みは消えたけど、貫通されてるので痛いです。ハイ。
という事で、生き返るまで現実世界に戻りますね。
おやすみなさい。

「おやすー」
「え、ちょっと、雅美さん！？」

私は深く意識を失った。