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3章 永遠の森と人
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「…取り合えず、直ぐに収まって良かったな。」
結界の魔力の揺らぎは数分で止まった。
しかし、次はどうなるか分からない。
「結界の強度とかの調査でもしてるんじゃないか?」
エレストはさっぱりと言う。
「壊れてないんだろ?侵入もさ。」
「そうだけど、時間が無いのよ!こんな直接的なことなんてしてこなかった…!」
「落ち着け。」
「落ち着けるわけがないでしょ!?」
「エルフの里はそんなやわなものじゃないだろ!?」
「それは…そうだけど…」
「俺たちが間に合う時間は残されてるはずだ。クレイアが焦っていたら、助けれるものも助けれなくなるぞ。」
「…わかったわよ…もう…」
クレイアは溜息を吐いた。
「とりあえず、俺たちの能力を知ってくれ。必要事項だ。能力を知らないと敵の攻撃かどうか分からないだろ?」
「そ、そうね。」
エレスト達は、町のはずれに呼ばれた。
「俺たちはお前たちの言う『魂』っていうやつが無い。だから、当然魔力も無いから魔法なんて使えない。」
「そうだな。」
「でも俺たちには心がある。魂なんかなくても…な。」
すると、グルーの手から黒い靄が出てきた。
「なにこれ!?」
「これが俺たちの『力』だ。」
靄が更に溢れると、人の形になった。
「おお、なんだこれ!?」
「俺たちは人生のうちに激情を呼び起こす。それによって、この力は変化するんだ。人生で一度だけ。俺はこいつだ。」
それは生きているように見えるが、ただの傀儡にも見える。
「他の奴は違う姿だ。乗り物だったり武器だったり色々あるんだ。」
「へえ。面白いな。」
「そんな力があるのね。」
エレスト達が面白がっていると、ある不死人が大慌てでやって来た。
「おい!グルー!」
「なんだ?」
「お前のおじいさん、限界だ…!」
「なんだって!?」
グルーは急いで移動を始める。
「悪いな。不死人は不老じゃないんだ。俺たちだって…死ぬんだ。」
「それは知ってるが……」
グルーは走っていった。
エレスト達も着いていく。
「着いてきたか。面白いものは見れねえと思うけどな。」
部屋の中に入ると、よぼよぼのおじいさんが寝そべっていた。
「グルー…お前また変なことをするのか。」
「相変わらず、情報を手に入れるのだけは早いな。」
隣の不死人から、おじいさんはどうやら鳥の形にできるらしいことをエレストは聞いた。
なので、昔から鳥をあちこちに飛ばしては噂をかき集めていたとのこと。
「あんまり危ないことはせんでくれ。」
「悪い。じーちゃん。それは聞き入れられねえ。」
「いくら死なないからって、無駄に死ぬのは好かん。」
「分かってる。」
すると、またエレスト達に小声で言われた。
どうやら、このおじいさんは二十歳になるまで不死人だと気付かなかったらしい。
(多分、死んでから気付いたんだろうな。)
「勿論、これからも無駄には死なないさ。」
「そうか。ならいいんじゃ。」
おじいさんは、弱弱しく笑った。
その数分後。一人の不死人は死んだ。
「俺たちは不死人だ。でも……ちゃんと死ぬんだ。お前たちのように。一回で死ぬお前達とは違って、生きれるチャンスが多いだけなんだ。」
「……」
「俺は、簡単にはくたばらない。心すらも。さあ、行くぞ。俺の心配してたことは何一つない。あとは守人の里を…帰るべき故郷を守ればいいだけだ。」
「ええ。」
「じゃあ、あとは出発するだけか?」
「ああ。明日。明日出発だ。」
全員の顔に緊張が浮かぶ。
「さ、今日はゆっくりするぞー」
エレストは町の端っこの木の上で見下ろしていた。
ここは町がよく見えた。
「エレスト。ここにいたのね!?」
エウルが木の下から騒いでいる。
「そんなところにいて楽しい?」
「ああ。……葬儀、簡単に終わったな。」
「まあ、場所が違うと葬儀の仕方も変わるでしょう。」
「不死人だったら…」
「ん?」
「一回死んでも生き返るんだよな。」
「そうね。」
「あいつが、もし……いや、なんでもない。」
「まあ、私も死んでほしくなかった人はいるわよ。でも人間なわけだし諦めるしかない。私たちが出来ることは、一つの命だえで生きていくっていうことだけね。エルフより早く老いるし、ちゃんと一回で死ぬし。」
「ま、そうだな。そういえば、これが終わったら、悪い意味で有名の吸血鬼のエリアに入ることになる。」
「うそでしょ…」
「まあ、こうでもしないと、次の国に行けないからな。」
「獣人の町はスルーすることになるけど、仕方ないわね。」
すると、エルフの二人もエレスト達に気付いた。
「エレストじゃない。貴方も木に登ったりするのね。」
「まあな。」
「ウフフ。落ちても知らないよ。」
「落ちねえよ。」
「貴方たちは巻き込まれただけなのに、よくそんな楽にいれるわね。」
「私は、初めての出来事ばっかりだから、寧ろ楽しいわよ!」
「一歩間違えたら、狂戦士みたいな発言だな。」
「魔導士が狂戦士な訳ないでしょ!とんだ爆弾発言ね!」
「エレストは?嫌じゃないの?」
「別に何とも思ってねえよ。どうせ暇だし。」
(思ったよりも追いかけてこねえものだな。だけど、亜人国を抜けたらまた人間の国だし…一応考えとかないとな…)
それに、自分の紋章にもっと慣れる必要がある。
マオの時のように簡単に暴走されるのも困る。
かといって、暴走しないと勝てない相手に遭遇しても困る。
なら、多少強くならないといけない。
「寄り道も俺たちの進む道だ。別に負い目とか感じる必要はねえよ。」
「そう。ならいいわ。そういえば何で二人は旅をしてるの?どういう関係?」
「俺は追手から逃げてる。」
「私は自由に旅をしたかったから、一緒に行動してる。貴族って堅苦しくて。」
二人は硬直している。
「何をどうしたら、追われることがあって、貴族と関わることがあるのよ…」
「貴族って人間の中でも偉いんでしょ?」
「まあ、そういう認識で構わないわ。エレストは貴族に喧嘩売ったのよ。面白いわよね。」
「どこがだよ。それに喧嘩を売ったのはあっちだよ。まあ、もう貴族に変に関わるのはもうしたくないけどな。」
「以上、追われてる側の言い訳でした。」
「…はぁ…!?」
「ウフフ。仲がいいのね。私たちも仲が良かったら良いんだけど。」
「クスクス…皆堅苦しいからねえ…」
「そっちも苦労しているのね。」
すると、クレイアが急に苦しみ始めた。
「お、おい…!」
エレストは木から飛び起きる。
「大丈夫か!?」
「結界…が…」
「結界がまた揺らいでいるのか!?アレイは何ともないのか?」
「私は結界に関与してない…お姉ちゃんは…手伝いどころか、主要メンバーだから…」
「駄目…!」
クレイアは既に汗でびっしょりに濡れている。
「これはヤバいんじゃないのか!?」
「結界が壊れる……!」
「…嘘だろ…!?」
クレイアは必死に呼吸をしている。
「かはっ…!はあっ…はぁ…グルーを呼んで…!」
「分かった。待ってろ。」
エレストは紋章を光らせる。
足に雷を宿らせる。
「うわっ…!」
思った火力と違い自分で驚く。
(もうちょっと、固定した火力を出せたら簡単なんだけどな…)
普通に移動するより速い速度でグルーのもとに辿り着いた。
「よっと…!」
「俺の陣地荒らさないでくれ!?」
「そんなことより、クレイアが結界が壊れたって!」
「あぁん!?マジかよ!?」
「クレイアが呼んでる!来てくれ!」
「分かった!」
靄を使って人を作り上げた。
「エレストはもう戻ってくれ。」
「あ、ああ。」
エレストとほぼ同じ速度で黒い靄の人が動いている。
(こっからどう動くんだ?)
エレストはクレイアのところに戻った。
「言ってきたぞ。大丈夫か?」
「え、ええ。壊れた直後だけ私にダメージがくるから…」
黒い靄も同時に来る。
すると、その靄が徐々にグルー本人になった。
「はあ!?」
「俺の場合こういうのもできるんだよ。あんまりしたくないがな。」
「取り合えず、エルフの里の結界が破壊された。今から出発したいの。」
「まあ、そうなるわな。ちょっと計画変更だな。」
グルーはメモを書きまた靄で人を作った。
「今から、俺、守人の二人、エレスト、エウル、そして俺たちを運んでくれる不死人一人寄越す。この六人で守人の里に行くぞ。」
「分かった。」
「後から、行ける次第、まとまってこっちに来てもらう。」
「それまでは、とりあえず俺たちでってことだな。」
「まあそういうことだ。」
不死人町の入り口に全員が行く。
入り口には乗り物型の靄が現れていた。
「さあ、乗ってくれ。行くぞ。」
「ああ。」
エレスト達は乗り込んだ。
結界の魔力の揺らぎは数分で止まった。
しかし、次はどうなるか分からない。
「結界の強度とかの調査でもしてるんじゃないか?」
エレストはさっぱりと言う。
「壊れてないんだろ?侵入もさ。」
「そうだけど、時間が無いのよ!こんな直接的なことなんてしてこなかった…!」
「落ち着け。」
「落ち着けるわけがないでしょ!?」
「エルフの里はそんなやわなものじゃないだろ!?」
「それは…そうだけど…」
「俺たちが間に合う時間は残されてるはずだ。クレイアが焦っていたら、助けれるものも助けれなくなるぞ。」
「…わかったわよ…もう…」
クレイアは溜息を吐いた。
「とりあえず、俺たちの能力を知ってくれ。必要事項だ。能力を知らないと敵の攻撃かどうか分からないだろ?」
「そ、そうね。」
エレスト達は、町のはずれに呼ばれた。
「俺たちはお前たちの言う『魂』っていうやつが無い。だから、当然魔力も無いから魔法なんて使えない。」
「そうだな。」
「でも俺たちには心がある。魂なんかなくても…な。」
すると、グルーの手から黒い靄が出てきた。
「なにこれ!?」
「これが俺たちの『力』だ。」
靄が更に溢れると、人の形になった。
「おお、なんだこれ!?」
「俺たちは人生のうちに激情を呼び起こす。それによって、この力は変化するんだ。人生で一度だけ。俺はこいつだ。」
それは生きているように見えるが、ただの傀儡にも見える。
「他の奴は違う姿だ。乗り物だったり武器だったり色々あるんだ。」
「へえ。面白いな。」
「そんな力があるのね。」
エレスト達が面白がっていると、ある不死人が大慌てでやって来た。
「おい!グルー!」
「なんだ?」
「お前のおじいさん、限界だ…!」
「なんだって!?」
グルーは急いで移動を始める。
「悪いな。不死人は不老じゃないんだ。俺たちだって…死ぬんだ。」
「それは知ってるが……」
グルーは走っていった。
エレスト達も着いていく。
「着いてきたか。面白いものは見れねえと思うけどな。」
部屋の中に入ると、よぼよぼのおじいさんが寝そべっていた。
「グルー…お前また変なことをするのか。」
「相変わらず、情報を手に入れるのだけは早いな。」
隣の不死人から、おじいさんはどうやら鳥の形にできるらしいことをエレストは聞いた。
なので、昔から鳥をあちこちに飛ばしては噂をかき集めていたとのこと。
「あんまり危ないことはせんでくれ。」
「悪い。じーちゃん。それは聞き入れられねえ。」
「いくら死なないからって、無駄に死ぬのは好かん。」
「分かってる。」
すると、またエレスト達に小声で言われた。
どうやら、このおじいさんは二十歳になるまで不死人だと気付かなかったらしい。
(多分、死んでから気付いたんだろうな。)
「勿論、これからも無駄には死なないさ。」
「そうか。ならいいんじゃ。」
おじいさんは、弱弱しく笑った。
その数分後。一人の不死人は死んだ。
「俺たちは不死人だ。でも……ちゃんと死ぬんだ。お前たちのように。一回で死ぬお前達とは違って、生きれるチャンスが多いだけなんだ。」
「……」
「俺は、簡単にはくたばらない。心すらも。さあ、行くぞ。俺の心配してたことは何一つない。あとは守人の里を…帰るべき故郷を守ればいいだけだ。」
「ええ。」
「じゃあ、あとは出発するだけか?」
「ああ。明日。明日出発だ。」
全員の顔に緊張が浮かぶ。
「さ、今日はゆっくりするぞー」
エレストは町の端っこの木の上で見下ろしていた。
ここは町がよく見えた。
「エレスト。ここにいたのね!?」
エウルが木の下から騒いでいる。
「そんなところにいて楽しい?」
「ああ。……葬儀、簡単に終わったな。」
「まあ、場所が違うと葬儀の仕方も変わるでしょう。」
「不死人だったら…」
「ん?」
「一回死んでも生き返るんだよな。」
「そうね。」
「あいつが、もし……いや、なんでもない。」
「まあ、私も死んでほしくなかった人はいるわよ。でも人間なわけだし諦めるしかない。私たちが出来ることは、一つの命だえで生きていくっていうことだけね。エルフより早く老いるし、ちゃんと一回で死ぬし。」
「ま、そうだな。そういえば、これが終わったら、悪い意味で有名の吸血鬼のエリアに入ることになる。」
「うそでしょ…」
「まあ、こうでもしないと、次の国に行けないからな。」
「獣人の町はスルーすることになるけど、仕方ないわね。」
すると、エルフの二人もエレスト達に気付いた。
「エレストじゃない。貴方も木に登ったりするのね。」
「まあな。」
「ウフフ。落ちても知らないよ。」
「落ちねえよ。」
「貴方たちは巻き込まれただけなのに、よくそんな楽にいれるわね。」
「私は、初めての出来事ばっかりだから、寧ろ楽しいわよ!」
「一歩間違えたら、狂戦士みたいな発言だな。」
「魔導士が狂戦士な訳ないでしょ!とんだ爆弾発言ね!」
「エレストは?嫌じゃないの?」
「別に何とも思ってねえよ。どうせ暇だし。」
(思ったよりも追いかけてこねえものだな。だけど、亜人国を抜けたらまた人間の国だし…一応考えとかないとな…)
それに、自分の紋章にもっと慣れる必要がある。
マオの時のように簡単に暴走されるのも困る。
かといって、暴走しないと勝てない相手に遭遇しても困る。
なら、多少強くならないといけない。
「寄り道も俺たちの進む道だ。別に負い目とか感じる必要はねえよ。」
「そう。ならいいわ。そういえば何で二人は旅をしてるの?どういう関係?」
「俺は追手から逃げてる。」
「私は自由に旅をしたかったから、一緒に行動してる。貴族って堅苦しくて。」
二人は硬直している。
「何をどうしたら、追われることがあって、貴族と関わることがあるのよ…」
「貴族って人間の中でも偉いんでしょ?」
「まあ、そういう認識で構わないわ。エレストは貴族に喧嘩売ったのよ。面白いわよね。」
「どこがだよ。それに喧嘩を売ったのはあっちだよ。まあ、もう貴族に変に関わるのはもうしたくないけどな。」
「以上、追われてる側の言い訳でした。」
「…はぁ…!?」
「ウフフ。仲がいいのね。私たちも仲が良かったら良いんだけど。」
「クスクス…皆堅苦しいからねえ…」
「そっちも苦労しているのね。」
すると、クレイアが急に苦しみ始めた。
「お、おい…!」
エレストは木から飛び起きる。
「大丈夫か!?」
「結界…が…」
「結界がまた揺らいでいるのか!?アレイは何ともないのか?」
「私は結界に関与してない…お姉ちゃんは…手伝いどころか、主要メンバーだから…」
「駄目…!」
クレイアは既に汗でびっしょりに濡れている。
「これはヤバいんじゃないのか!?」
「結界が壊れる……!」
「…嘘だろ…!?」
クレイアは必死に呼吸をしている。
「かはっ…!はあっ…はぁ…グルーを呼んで…!」
「分かった。待ってろ。」
エレストは紋章を光らせる。
足に雷を宿らせる。
「うわっ…!」
思った火力と違い自分で驚く。
(もうちょっと、固定した火力を出せたら簡単なんだけどな…)
普通に移動するより速い速度でグルーのもとに辿り着いた。
「よっと…!」
「俺の陣地荒らさないでくれ!?」
「そんなことより、クレイアが結界が壊れたって!」
「あぁん!?マジかよ!?」
「クレイアが呼んでる!来てくれ!」
「分かった!」
靄を使って人を作り上げた。
「エレストはもう戻ってくれ。」
「あ、ああ。」
エレストとほぼ同じ速度で黒い靄の人が動いている。
(こっからどう動くんだ?)
エレストはクレイアのところに戻った。
「言ってきたぞ。大丈夫か?」
「え、ええ。壊れた直後だけ私にダメージがくるから…」
黒い靄も同時に来る。
すると、その靄が徐々にグルー本人になった。
「はあ!?」
「俺の場合こういうのもできるんだよ。あんまりしたくないがな。」
「取り合えず、エルフの里の結界が破壊された。今から出発したいの。」
「まあ、そうなるわな。ちょっと計画変更だな。」
グルーはメモを書きまた靄で人を作った。
「今から、俺、守人の二人、エレスト、エウル、そして俺たちを運んでくれる不死人一人寄越す。この六人で守人の里に行くぞ。」
「分かった。」
「後から、行ける次第、まとまってこっちに来てもらう。」
「それまでは、とりあえず俺たちでってことだな。」
「まあそういうことだ。」
不死人町の入り口に全員が行く。
入り口には乗り物型の靄が現れていた。
「さあ、乗ってくれ。行くぞ。」
「ああ。」
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