37 / 79
6章 神に愛された子
37
しおりを挟む
(皆殺しにするのはリーレンじゃない。私である筈だったのに。)
「私の親まで殺す必要あった?そっちの親もさ。」
「それは…私の紋章が強すぎて…」
「プッ…!!!!アハハ、煽ってんの?」
「違う、制御が…」
「いや、別に原因は興味ない。私に必要なのは事実だけだから。まあ、君が殺したってことは、もう私が邪魔する倫理観なんて必要ない訳で。」
「ろ…」
「だから私の名前を呼ばないでって。あの人たちに聞かれたくないの。」
せめて、名前の知らない人間が、勝手に死んだことにしたい。
「あの人たちには、酷いところを見せてしまう。せめての私の慈悲を無駄にしないで。それとも…そうしてまで私を苦しませたいの?」
「…何を…考えているの?」
「だから、実質的な存在の抹消だよ。消してやる。」
「…」
怯えているようにも見える。
しかし、こうなっているのはリーレン自身だ。
「全て自業自得だよ。」
と、言っているが、リーレンが殺さなくても、殺さない理由が無ければ同じ末路を辿っているが。
その場合、エレスト、エウル、トーラスの三人からは敵と思われるだろう。
戦う前に自殺してるだろうから、会う事も無かっただろう。
「私が君に望むことはただ一つ。敵らしく、私を殺しに来てよ。」
「…」
「死にたくないんでしょ?死にたくないなら、私を殺すしかない。」
まあ、神に愛されている者の呪いのせいで、殺されないと思うが。
神の紋章の使い手如きに死ねたら何も考えなくて済むが、どうせそれも叶わない。
「それが呪いだよ。」
もう、とっとと死なせてくれ。そうずっと思っていた。
自分という存在を端から存在しなかったようにしたかった。
ゴミを産むゴミみたいな村も嫌いだった。
村も存在を完全に抹消すべきだ、ロディはそう思った。
「私が悪いんじゃない、そう思わせた、この村が悪い!」
血を使い、リーレンを攻撃する。
「早く私を殺せ!!!!」
血の攻撃を氷で簡単に防ぐ。
「そんなに殺されたいなら、殺してやるわよ!!!!」
「どれだけの距離を移動したんだよ!」
「しんどいわ!流石に!」
「もう弱音か?はぁ…はぁ…これだから貴族サマは!」
「息切れしている平民さんに言われたくないわ!」
「喧嘩するくらいは余裕があって安心だ!」
エレストはヤケクソで叫ぶ。
「やっと、ちゃんと目視できる距離に…!」
エレスト達の視線の先に二人の存在が見えた。
「そんなに殺されたいなら、殺してやるわよ!!!!…そんな紋章で、私を!神の紋章を持っているこの私を殺せると思わないでよね!!!!」
二人は戦っている。
確かに、神の紋章と戦っている割に、善戦している。
血を操る紋章は確かに強いが、氷結の紋章とは相性が悪い。
「私の思い通り、殺してやる!!!!」
弓も使えるが、近接攻撃もある程度できるらしい。
しかし、遠距離の方が上手いと感じる。
「クッソ!氷結の紋章のせいで、滅茶苦茶だよ!俺の魔法が使えるかどうか!」
トーラスは悪態を吐いた。
「来たのね…」
「皆さん…!」
「なんか…興醒めしたわ。誰も…幸せにならないのに…貴方達は私を殺そうとする。」
「元はと言えば、村人を私以外殺したからだろ…!」
「…そう。一体何が正解なのか分からないけれど…このエンディングしかないのなら…私達で殺しあいましょう。」
冷たく笑った。
「あの村で…どちらが正しいのか。ハッキリさせよう。貴方か…私か。」
氷の竜巻が現れる。
「なんだこの大きさ…!!!」
「三日後…村で殺し合いを始めましょ?じゃあね、親友。」
「待て!!!!何度逃げる気だ!!!」
「もう逃げないわよ。…貴方から。」
雪の様に儚く消えた。
氷の竜巻が邪魔して、追いかけることが出来ない。
「止めないとまずい!消える気配が無いぞ!」
「氷に対抗するなら、炎だ!」
「必死に…高速で…詠唱してるわよ!!!火球よりも威力のある魔導を!燃え上れ。『魔導・火柱』!!!」
とても大きく火炎が吹き上がる。
「これで足りるか!?燃え上れ。火柱』。」
二度目の火炎が吹き上がる。
氷の竜巻は威力を失い、やがて消えた。
「フー…流石に…ハア…焦ったわ…」
「一気に魔力を取られるのに…二発撃たなきゃ…止められなかった…こんなの…急性的な魔力枯渇症になるぞ…」
「だ、大丈夫ですか?」
「一番その台詞を言いたいのは俺達だよ。」
トーラスは呆れたように言った。
「へっ?え、あ、私は大丈夫です。怪我も無いです…」
「…そうか。なら良いんだ。色々な意味で良くは無いが。」
「それはそうと、三日後に来るのか?」
「最初に皆さんと会った、私の故郷…そこで最後に戦うみたいですね。」
「逃げないのか?」
「逃げないと思いますよ。」
「そうなのか?」
「そんなことをしたって無駄ですから。」
軽くあしらうように笑い、静かに言った。
どういうつもりで言ったのだろう。
やはり、殺意がこんなにも剥き出しなのも珍しい。
憎悪とかでは説明できないような、何かがあるような気をエレスト達は感じた。
本当に氷結の紋章の使い手を殺す必要があるのか?と、思い始めてきてしまう。
いや、もう遅い。この彼女を止められない。
「さあ、戻りましょう。あの村に。」
「逆戻りかあ…」
「仕方ねえよ。」
(…この子は、一回、自分で死のうとしてたよな。やっぱり、どこか精神的におかしいのかもしれない。…また自傷行為をする前に止めた方が良いかもな…これ以上、自分を傷付けるような事が無いと良いけど…)
彼女は魔物に対して、割と普通の対応をしている。
過剰な警戒、その癖、一体倒すと直ぐに油断をするなどだ。
ようは、魔物を殺し慣れていない。
それに、別に人を平気で殺せるような人間には見えない。
ただ、氷結の紋章の使い手を見た瞬間、正気を失っている。
そして、殺すことに焦っている。
早く殺さないといけないという意思をなんとなく感じる。
まるで、エレスト達から、離れたいかのように。
(この子は…一体何を考えているんだ?何か目的があるのか?氷結の紋章の使い手を殺して、一体何をこの先しようとしているんだ?)
しかし、今のこの人に正論は通用しない。
殺し合いが終わってからなら、もしかしたら、正論でも聞いてくれるかもしれない。
それをするためにも、氷結の紋章の使い手を倒さないといけない。
「結構中途半端な時間しかないし、さっさと戻らないとな。」
「丸一日はかかるか…?」
四人は移動を始めた。
「君はこの戦いが終わったら、どうするつもりなんだ?」
「…え?」
「トーラスが最初に言った通り、復讐が終わっても空しいだけだ。特にやることもなくなると思うぞ。」
「まあ、だから俺は、こいつらに付いて行ってるんだしな。」
「…そうですね…やることはもう、あの子を殺すことでしか考えていませんでしたし…どうしましょうか。…でも特に考えなくても、何とかなるかなって思っているので、まあ、終わってから考えます。」
「…それでもいいと思うぞ。時間はたくさんあるからな。」
「……」
何故か沈黙をする。
何故肯定できないのだろう。
「…いや、そうですね。」
彼女は遠い目をする。
一体何を考えて、行動しているのだろう。
この物語の終わりを、どう想像しているのだろう。
そしてそれは、今、この物語は、彼女の考える道通りに進んでいるのだろうか。
(それは俺達の邪魔をしないようなものだと良いけど。)
「皆さんはこれが終わったら、どうするんですか?」
「うーん…俺達は、和の国に向かうかな。」
「観光地として、一番最高の場所よね。何気にそうやって楽しむのは、この旅で初めてだから何気に楽しみだわ。」
「ああ、和の国にいる間だけは、ゆっくりするとするか。」
「和の国…ですか。温泉が有名ですね。色々な効能があるとのことですよ。」
「へえ…入ってみたいな。」
「和の国は他の国と比べて、特異なところがありますから、皆さんも楽しめると思いますよ。」
そんな、エレスト達が次に向かう和の国の話を聞きながら、あの村へ向かった。
「私の親まで殺す必要あった?そっちの親もさ。」
「それは…私の紋章が強すぎて…」
「プッ…!!!!アハハ、煽ってんの?」
「違う、制御が…」
「いや、別に原因は興味ない。私に必要なのは事実だけだから。まあ、君が殺したってことは、もう私が邪魔する倫理観なんて必要ない訳で。」
「ろ…」
「だから私の名前を呼ばないでって。あの人たちに聞かれたくないの。」
せめて、名前の知らない人間が、勝手に死んだことにしたい。
「あの人たちには、酷いところを見せてしまう。せめての私の慈悲を無駄にしないで。それとも…そうしてまで私を苦しませたいの?」
「…何を…考えているの?」
「だから、実質的な存在の抹消だよ。消してやる。」
「…」
怯えているようにも見える。
しかし、こうなっているのはリーレン自身だ。
「全て自業自得だよ。」
と、言っているが、リーレンが殺さなくても、殺さない理由が無ければ同じ末路を辿っているが。
その場合、エレスト、エウル、トーラスの三人からは敵と思われるだろう。
戦う前に自殺してるだろうから、会う事も無かっただろう。
「私が君に望むことはただ一つ。敵らしく、私を殺しに来てよ。」
「…」
「死にたくないんでしょ?死にたくないなら、私を殺すしかない。」
まあ、神に愛されている者の呪いのせいで、殺されないと思うが。
神の紋章の使い手如きに死ねたら何も考えなくて済むが、どうせそれも叶わない。
「それが呪いだよ。」
もう、とっとと死なせてくれ。そうずっと思っていた。
自分という存在を端から存在しなかったようにしたかった。
ゴミを産むゴミみたいな村も嫌いだった。
村も存在を完全に抹消すべきだ、ロディはそう思った。
「私が悪いんじゃない、そう思わせた、この村が悪い!」
血を使い、リーレンを攻撃する。
「早く私を殺せ!!!!」
血の攻撃を氷で簡単に防ぐ。
「そんなに殺されたいなら、殺してやるわよ!!!!」
「どれだけの距離を移動したんだよ!」
「しんどいわ!流石に!」
「もう弱音か?はぁ…はぁ…これだから貴族サマは!」
「息切れしている平民さんに言われたくないわ!」
「喧嘩するくらいは余裕があって安心だ!」
エレストはヤケクソで叫ぶ。
「やっと、ちゃんと目視できる距離に…!」
エレスト達の視線の先に二人の存在が見えた。
「そんなに殺されたいなら、殺してやるわよ!!!!…そんな紋章で、私を!神の紋章を持っているこの私を殺せると思わないでよね!!!!」
二人は戦っている。
確かに、神の紋章と戦っている割に、善戦している。
血を操る紋章は確かに強いが、氷結の紋章とは相性が悪い。
「私の思い通り、殺してやる!!!!」
弓も使えるが、近接攻撃もある程度できるらしい。
しかし、遠距離の方が上手いと感じる。
「クッソ!氷結の紋章のせいで、滅茶苦茶だよ!俺の魔法が使えるかどうか!」
トーラスは悪態を吐いた。
「来たのね…」
「皆さん…!」
「なんか…興醒めしたわ。誰も…幸せにならないのに…貴方達は私を殺そうとする。」
「元はと言えば、村人を私以外殺したからだろ…!」
「…そう。一体何が正解なのか分からないけれど…このエンディングしかないのなら…私達で殺しあいましょう。」
冷たく笑った。
「あの村で…どちらが正しいのか。ハッキリさせよう。貴方か…私か。」
氷の竜巻が現れる。
「なんだこの大きさ…!!!」
「三日後…村で殺し合いを始めましょ?じゃあね、親友。」
「待て!!!!何度逃げる気だ!!!」
「もう逃げないわよ。…貴方から。」
雪の様に儚く消えた。
氷の竜巻が邪魔して、追いかけることが出来ない。
「止めないとまずい!消える気配が無いぞ!」
「氷に対抗するなら、炎だ!」
「必死に…高速で…詠唱してるわよ!!!火球よりも威力のある魔導を!燃え上れ。『魔導・火柱』!!!」
とても大きく火炎が吹き上がる。
「これで足りるか!?燃え上れ。火柱』。」
二度目の火炎が吹き上がる。
氷の竜巻は威力を失い、やがて消えた。
「フー…流石に…ハア…焦ったわ…」
「一気に魔力を取られるのに…二発撃たなきゃ…止められなかった…こんなの…急性的な魔力枯渇症になるぞ…」
「だ、大丈夫ですか?」
「一番その台詞を言いたいのは俺達だよ。」
トーラスは呆れたように言った。
「へっ?え、あ、私は大丈夫です。怪我も無いです…」
「…そうか。なら良いんだ。色々な意味で良くは無いが。」
「それはそうと、三日後に来るのか?」
「最初に皆さんと会った、私の故郷…そこで最後に戦うみたいですね。」
「逃げないのか?」
「逃げないと思いますよ。」
「そうなのか?」
「そんなことをしたって無駄ですから。」
軽くあしらうように笑い、静かに言った。
どういうつもりで言ったのだろう。
やはり、殺意がこんなにも剥き出しなのも珍しい。
憎悪とかでは説明できないような、何かがあるような気をエレスト達は感じた。
本当に氷結の紋章の使い手を殺す必要があるのか?と、思い始めてきてしまう。
いや、もう遅い。この彼女を止められない。
「さあ、戻りましょう。あの村に。」
「逆戻りかあ…」
「仕方ねえよ。」
(…この子は、一回、自分で死のうとしてたよな。やっぱり、どこか精神的におかしいのかもしれない。…また自傷行為をする前に止めた方が良いかもな…これ以上、自分を傷付けるような事が無いと良いけど…)
彼女は魔物に対して、割と普通の対応をしている。
過剰な警戒、その癖、一体倒すと直ぐに油断をするなどだ。
ようは、魔物を殺し慣れていない。
それに、別に人を平気で殺せるような人間には見えない。
ただ、氷結の紋章の使い手を見た瞬間、正気を失っている。
そして、殺すことに焦っている。
早く殺さないといけないという意思をなんとなく感じる。
まるで、エレスト達から、離れたいかのように。
(この子は…一体何を考えているんだ?何か目的があるのか?氷結の紋章の使い手を殺して、一体何をこの先しようとしているんだ?)
しかし、今のこの人に正論は通用しない。
殺し合いが終わってからなら、もしかしたら、正論でも聞いてくれるかもしれない。
それをするためにも、氷結の紋章の使い手を倒さないといけない。
「結構中途半端な時間しかないし、さっさと戻らないとな。」
「丸一日はかかるか…?」
四人は移動を始めた。
「君はこの戦いが終わったら、どうするつもりなんだ?」
「…え?」
「トーラスが最初に言った通り、復讐が終わっても空しいだけだ。特にやることもなくなると思うぞ。」
「まあ、だから俺は、こいつらに付いて行ってるんだしな。」
「…そうですね…やることはもう、あの子を殺すことでしか考えていませんでしたし…どうしましょうか。…でも特に考えなくても、何とかなるかなって思っているので、まあ、終わってから考えます。」
「…それでもいいと思うぞ。時間はたくさんあるからな。」
「……」
何故か沈黙をする。
何故肯定できないのだろう。
「…いや、そうですね。」
彼女は遠い目をする。
一体何を考えて、行動しているのだろう。
この物語の終わりを、どう想像しているのだろう。
そしてそれは、今、この物語は、彼女の考える道通りに進んでいるのだろうか。
(それは俺達の邪魔をしないようなものだと良いけど。)
「皆さんはこれが終わったら、どうするんですか?」
「うーん…俺達は、和の国に向かうかな。」
「観光地として、一番最高の場所よね。何気にそうやって楽しむのは、この旅で初めてだから何気に楽しみだわ。」
「ああ、和の国にいる間だけは、ゆっくりするとするか。」
「和の国…ですか。温泉が有名ですね。色々な効能があるとのことですよ。」
「へえ…入ってみたいな。」
「和の国は他の国と比べて、特異なところがありますから、皆さんも楽しめると思いますよ。」
そんな、エレスト達が次に向かう和の国の話を聞きながら、あの村へ向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王様の恥かきっ娘
青の雀
恋愛
恥かきっ子とは、親が年老いてから子供ができること。
本当は、元気でおめでたいことだけど、照れ隠しで、その年齢まで夫婦の営みがあったことを物語り世間様に向けての恥をいう。
孫と同い年の王女殿下が生まれたことで巻き起こる騒動を書きます
物語は、卒業記念パーティで婚約者から婚約破棄されたところから始まります
これもショートショートで書く予定です。
没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。
亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。
しかし皆は知らないのだ
ティファが、ロードサファルの王女だとは。
そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる