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8章 呪いは浸食する
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「おはようございます。皆さん。」
浅村は眠そうにしながらも、礼儀正しく言った。
「ああ…おはよう。」
「おはよう。今日はよく眠れたわ。」
「zzz…」
「トーラスさん?寝てます?」
「よくあることだよ、気にしなくていい。」
「ゑゑ!?」
一番降りてくるのが遅かった閃撃も降りてきたところで、今後の予定を話し合う。
「皆さんは観光がしたいんだよね?だったら、和の国で一番大きい街に行った方が楽しめるね。」
「まあ、あそこ行ったら、大抵のことできるからな。」
「住む以外なら滅茶苦茶便利なんですよねー…住む以外は。」
「そうね。物価高いし。」
和の国のあるあるらしい。
「じゃあ、俺達はそこに行くか。」
「ええ。良いわね。」
「俺も賛成だ。」
浅村は微笑みながら頷く。
「うん、それが良いよ。」
「どういう道で行ったら良いでしょう?観光しに来てるのに直線で行くのも味気なく無いですか?」
「確かにそうね。別に私達も急いでる訳じゃないし。」
「エレスト達はどうしたい?」
「うーん…どうする?」
「俺は何でもいいぞ。急いで無いしな。」
「私も。移動するのは少し大変かもしれないけど、此処に来たのだから、楽しまないと損よ。」
「そうだな。色んなとこを周りたいな。」
「分かった。じゃあ、色んな所を周回しよう。」
浅村たちは地図を取り出し、話し合っている。
「…良い人たちね。」
エウルはふと、そんなことを言った。
「…王国に出る前は、沢山嫌な人に会ってきたけれど…エレストと一緒に王国を出て、トーラスと出会って…フフ。皆いい人たちで嬉しいわ。」
「…そうだな。」
「行く先全員が良い人って訳じゃないだろ。…だけど、そういう奴らと何度も会えたら…悪くないな。」
トーラスも静かに賛同する。
そんな話をしていると、浅村たちは話を終えたようだ。
「決まったぞ。楽しめるような行き方で考えたからな!」
「絶対に退屈にはさせないぜ!」
「ね!療さん!」
「ええ。」
エレスト達は少し笑い、
「ああ、ありがとう。楽しみにしてるよ。」
と答えた。
「じゃあ、昼に行こうか。ここの村も美味しい食べ物が沢山売っているから、見ると良いよ。」
「いいわね!行きましょ!二人とも!」
「は!?俺も!」
「当り前だろー行くぞ、トーラス。」
「そういうの面ど…」
最後まで言う暇もなく引きずられていった。
「仲良いですね。エレストさん達。」
橋本は笑顔で言う。
「そうね。」
「…で…橋本さん。あの時、変な人って言ったよな。トーラスって人。」
浅村は静かに言う。
「え、あ、はい。」
「あれ…性格の問題じゃ無い…ってことで合ってる?」
「…性格は変ですけど…って言ったら、話がややこしくなりますね、すみません。団長の言う通りです。」
「優も変って言ってただろ。ってことはなんだ、魔力関係か?あの人の本職は魔法使いだろ。」
「ああ、まあ、そうです。」
「魔力が高いとか?」
「いや、それはそうなんですけど、普通にそういう人は居るんで変とは思いませんね。ただ…浅村さんみたいに神聖魔力が死ぬほど高いんですよ。」
「珍しいわね。」
「いや、もう珍しいとかの次元超えてますよ、あれ。」
「…あまり、他の人には言わない方が良いかもね。」
「そうですね。…本人が隠してますよ、あれ。だって…魔力を隠蔽してますもん。神聖魔力を…ただの魔力と同じくらいに。」
「へえ…いつも思うけど、なんで愛ちゃんはこういうの分かるの?」
奏道が尋ねる。
「直感ですね。あと、人生二番目に修得した魔法が魔力探知ですので…まあ寝るとき以外発動してますし。」
「魔力ケチるくせに…警戒することだけは一流だな。だけど、それのお陰で俺達がその魔法を使わなくていいから助かるな!」
閃撃は笑う。
「俺の神聖魔力が全魔力の半分を占めてるって事に対しても言う前から知ってたし、この中じゃ一番その魔法は上手いと思うよ。」
「えっへん!そうでしょう!」
橋本は嬉しそうに笑った。
「はいはい。取り敢えず、俺達も観光しようか。あんまりここには俺達も来たことが無いしさ。」
「そうね!楽しみましょう。」
「わーい。」
四人は宿屋を出た。
小さい村なので、エレスト達が楽しんでいる姿が見える。
「何これ!面白いわね!」
「エウル!変なもの買い過ぎだ!」
エウルは変なおもちゃを買っている。
「なんか、カラカラ音が鳴ってるわ。面白いわね!」
エウルは鳴子で遊んでいる。
「おーおー。めっちゃはっちゃけてるじゃん。」
閃撃は笑っている。
「でも、自分たちの故郷でこんなに喜ばれるのは、やっぱり嬉しいものだな。なあ、優!」
「そうだね。」
すると、フードを被った男が何かを落としたところを奏道が発見した。
いや、置いて行ったというのが正しいかもしれない。
「…療さん?」
橋本は、奏道が歩いていったところを見ていた。
「ちょっと、すみません。」
奏道はフードの男に話しかける。
「何か…置きませんでしたか?」
フードの男は奏道に手を向ける。
「療さん!!!!!!!!」
橋本は魔法具から一瞬の内に弓矢を取り出した。
「貫け。『弩砲』!!!!!!」
空気を割るような矢が放たれる。
その瞬間、フードの男は脳天を突き刺され、吹き飛ぶように倒れた。
「はっ…はぁっ…」
奏道は驚いていて、身体が硬直している。
冷や汗がだらだらと流れていた。
「愛ちゃん…どうして…殺したの…?」
橋本の代わりにトーラスが戻ってきて、答えた。
「いや、ハシモト…だっけか。この子は間違ってない。」
「…え?」
「確か…和の国って、平和ボケするくらい平和だから気付かないかもな。」
トーラスはフードを捲った。
「こいつは呪術師だ。良かったな、殺されるところだったぞ。」
「…そう、だったのね…」
奏道の声は震えている。
「呪術師は見かけたら、逃がす前に殺さないといけない。」
「…」
「大丈夫か!?療!」
閃撃が急いでこちらに来た。
「え、ええ…愛ちゃんが助けてくれた…から…」
「橋本!!ナイス!」
橋本も冷や汗をかいている。
「ど…どうも…」
手も声も震えている。
「なんで、お前は呪術師に話しかけた?」
トーラスは静かに言った。
「殺されるのはお前だぞ。」
「…あ、あれを…置いて行って…」
トーラスは視線をその方向に向けた。
「…!?今すぐ壊せ!!!!さもないと…」
その言葉が終わる前に、その道具は発動し始めた。
道具から光線が天に向け放たれる。
「橋本さん立てる?」
「あ、浅村さん…は、はい…ちょっと、人を殺したのが初めてで…」
「呪術師は人の姿をした何かだよ。気にしなくていい。それよりも…」
「これ…ですよね…」
禍々しい光が空を覆う。
「なんだ…これ!!!」
エレストは空を見上げて、そう言わざる負えない状況に立たされていた。
光はやがて魔法陣のような何かに変わる。
その魔法陣から、大量の魔物が降りてきた。
「…は?え、っちょ…マズくね!?」
橋本の丁寧な言葉が消える。
「え…あ、浅村さん!どうしますか!」
「バラけるな!俺達で一旦固まるぞ!」
「了解!!」
エレストはこの場にいない人の名前を叫ぶ。
「エウル!」
「此処にいるわよ!流石に騒がれたら!」
「エレスト、まずいぞ!」
「トーラス!!!!ハヤトって奴が壊した魔法具とどれくらい違う!?」
「数だけで言えば、5倍は来るぞ!!!!」
「嘘でしょ!?」
「で、これ全部アンデットだろ!?」
「当たり前だ!呪術師め…!やりやがったな…!!!!!」
橋本の弓矢や、トーラスの魔法を使い、地上に降りる前に魔物を殺そうとするが、全く数が減らない。
「これ…此処にいる人守れないですよ…」
「いや、もう、村民はもう放棄してる!ただ、戦える奴が放棄したら他の村に影響が出る!」
周りの村民は、確かに姿が見えない。
魔法で集団でテレポートしているみたいだ。
手際が良い。
恐らく訓練をやっていたのだろう。
しかし、観光シーズンではないせいか、この村にはエレスト達しかいない。
いつもならもう少し入るはずだったが、運が無い。
「分かりました!」
「ってことは…御構い無しにぶっ殺して良いってことだよな。」
トーラスは悪い笑顔で言っている。
「ああ!ぶち殺すぞ!!!呪術師の全てを!!!」
浅村は眠そうにしながらも、礼儀正しく言った。
「ああ…おはよう。」
「おはよう。今日はよく眠れたわ。」
「zzz…」
「トーラスさん?寝てます?」
「よくあることだよ、気にしなくていい。」
「ゑゑ!?」
一番降りてくるのが遅かった閃撃も降りてきたところで、今後の予定を話し合う。
「皆さんは観光がしたいんだよね?だったら、和の国で一番大きい街に行った方が楽しめるね。」
「まあ、あそこ行ったら、大抵のことできるからな。」
「住む以外なら滅茶苦茶便利なんですよねー…住む以外は。」
「そうね。物価高いし。」
和の国のあるあるらしい。
「じゃあ、俺達はそこに行くか。」
「ええ。良いわね。」
「俺も賛成だ。」
浅村は微笑みながら頷く。
「うん、それが良いよ。」
「どういう道で行ったら良いでしょう?観光しに来てるのに直線で行くのも味気なく無いですか?」
「確かにそうね。別に私達も急いでる訳じゃないし。」
「エレスト達はどうしたい?」
「うーん…どうする?」
「俺は何でもいいぞ。急いで無いしな。」
「私も。移動するのは少し大変かもしれないけど、此処に来たのだから、楽しまないと損よ。」
「そうだな。色んなとこを周りたいな。」
「分かった。じゃあ、色んな所を周回しよう。」
浅村たちは地図を取り出し、話し合っている。
「…良い人たちね。」
エウルはふと、そんなことを言った。
「…王国に出る前は、沢山嫌な人に会ってきたけれど…エレストと一緒に王国を出て、トーラスと出会って…フフ。皆いい人たちで嬉しいわ。」
「…そうだな。」
「行く先全員が良い人って訳じゃないだろ。…だけど、そういう奴らと何度も会えたら…悪くないな。」
トーラスも静かに賛同する。
そんな話をしていると、浅村たちは話を終えたようだ。
「決まったぞ。楽しめるような行き方で考えたからな!」
「絶対に退屈にはさせないぜ!」
「ね!療さん!」
「ええ。」
エレスト達は少し笑い、
「ああ、ありがとう。楽しみにしてるよ。」
と答えた。
「じゃあ、昼に行こうか。ここの村も美味しい食べ物が沢山売っているから、見ると良いよ。」
「いいわね!行きましょ!二人とも!」
「は!?俺も!」
「当り前だろー行くぞ、トーラス。」
「そういうの面ど…」
最後まで言う暇もなく引きずられていった。
「仲良いですね。エレストさん達。」
橋本は笑顔で言う。
「そうね。」
「…で…橋本さん。あの時、変な人って言ったよな。トーラスって人。」
浅村は静かに言う。
「え、あ、はい。」
「あれ…性格の問題じゃ無い…ってことで合ってる?」
「…性格は変ですけど…って言ったら、話がややこしくなりますね、すみません。団長の言う通りです。」
「優も変って言ってただろ。ってことはなんだ、魔力関係か?あの人の本職は魔法使いだろ。」
「ああ、まあ、そうです。」
「魔力が高いとか?」
「いや、それはそうなんですけど、普通にそういう人は居るんで変とは思いませんね。ただ…浅村さんみたいに神聖魔力が死ぬほど高いんですよ。」
「珍しいわね。」
「いや、もう珍しいとかの次元超えてますよ、あれ。」
「…あまり、他の人には言わない方が良いかもね。」
「そうですね。…本人が隠してますよ、あれ。だって…魔力を隠蔽してますもん。神聖魔力を…ただの魔力と同じくらいに。」
「へえ…いつも思うけど、なんで愛ちゃんはこういうの分かるの?」
奏道が尋ねる。
「直感ですね。あと、人生二番目に修得した魔法が魔力探知ですので…まあ寝るとき以外発動してますし。」
「魔力ケチるくせに…警戒することだけは一流だな。だけど、それのお陰で俺達がその魔法を使わなくていいから助かるな!」
閃撃は笑う。
「俺の神聖魔力が全魔力の半分を占めてるって事に対しても言う前から知ってたし、この中じゃ一番その魔法は上手いと思うよ。」
「えっへん!そうでしょう!」
橋本は嬉しそうに笑った。
「はいはい。取り敢えず、俺達も観光しようか。あんまりここには俺達も来たことが無いしさ。」
「そうね!楽しみましょう。」
「わーい。」
四人は宿屋を出た。
小さい村なので、エレスト達が楽しんでいる姿が見える。
「何これ!面白いわね!」
「エウル!変なもの買い過ぎだ!」
エウルは変なおもちゃを買っている。
「なんか、カラカラ音が鳴ってるわ。面白いわね!」
エウルは鳴子で遊んでいる。
「おーおー。めっちゃはっちゃけてるじゃん。」
閃撃は笑っている。
「でも、自分たちの故郷でこんなに喜ばれるのは、やっぱり嬉しいものだな。なあ、優!」
「そうだね。」
すると、フードを被った男が何かを落としたところを奏道が発見した。
いや、置いて行ったというのが正しいかもしれない。
「…療さん?」
橋本は、奏道が歩いていったところを見ていた。
「ちょっと、すみません。」
奏道はフードの男に話しかける。
「何か…置きませんでしたか?」
フードの男は奏道に手を向ける。
「療さん!!!!!!!!」
橋本は魔法具から一瞬の内に弓矢を取り出した。
「貫け。『弩砲』!!!!!!」
空気を割るような矢が放たれる。
その瞬間、フードの男は脳天を突き刺され、吹き飛ぶように倒れた。
「はっ…はぁっ…」
奏道は驚いていて、身体が硬直している。
冷や汗がだらだらと流れていた。
「愛ちゃん…どうして…殺したの…?」
橋本の代わりにトーラスが戻ってきて、答えた。
「いや、ハシモト…だっけか。この子は間違ってない。」
「…え?」
「確か…和の国って、平和ボケするくらい平和だから気付かないかもな。」
トーラスはフードを捲った。
「こいつは呪術師だ。良かったな、殺されるところだったぞ。」
「…そう、だったのね…」
奏道の声は震えている。
「呪術師は見かけたら、逃がす前に殺さないといけない。」
「…」
「大丈夫か!?療!」
閃撃が急いでこちらに来た。
「え、ええ…愛ちゃんが助けてくれた…から…」
「橋本!!ナイス!」
橋本も冷や汗をかいている。
「ど…どうも…」
手も声も震えている。
「なんで、お前は呪術師に話しかけた?」
トーラスは静かに言った。
「殺されるのはお前だぞ。」
「…あ、あれを…置いて行って…」
トーラスは視線をその方向に向けた。
「…!?今すぐ壊せ!!!!さもないと…」
その言葉が終わる前に、その道具は発動し始めた。
道具から光線が天に向け放たれる。
「橋本さん立てる?」
「あ、浅村さん…は、はい…ちょっと、人を殺したのが初めてで…」
「呪術師は人の姿をした何かだよ。気にしなくていい。それよりも…」
「これ…ですよね…」
禍々しい光が空を覆う。
「なんだ…これ!!!」
エレストは空を見上げて、そう言わざる負えない状況に立たされていた。
光はやがて魔法陣のような何かに変わる。
その魔法陣から、大量の魔物が降りてきた。
「…は?え、っちょ…マズくね!?」
橋本の丁寧な言葉が消える。
「え…あ、浅村さん!どうしますか!」
「バラけるな!俺達で一旦固まるぞ!」
「了解!!」
エレストはこの場にいない人の名前を叫ぶ。
「エウル!」
「此処にいるわよ!流石に騒がれたら!」
「エレスト、まずいぞ!」
「トーラス!!!!ハヤトって奴が壊した魔法具とどれくらい違う!?」
「数だけで言えば、5倍は来るぞ!!!!」
「嘘でしょ!?」
「で、これ全部アンデットだろ!?」
「当たり前だ!呪術師め…!やりやがったな…!!!!!」
橋本の弓矢や、トーラスの魔法を使い、地上に降りる前に魔物を殺そうとするが、全く数が減らない。
「これ…此処にいる人守れないですよ…」
「いや、もう、村民はもう放棄してる!ただ、戦える奴が放棄したら他の村に影響が出る!」
周りの村民は、確かに姿が見えない。
魔法で集団でテレポートしているみたいだ。
手際が良い。
恐らく訓練をやっていたのだろう。
しかし、観光シーズンではないせいか、この村にはエレスト達しかいない。
いつもならもう少し入るはずだったが、運が無い。
「分かりました!」
「ってことは…御構い無しにぶっ殺して良いってことだよな。」
トーラスは悪い笑顔で言っている。
「ああ!ぶち殺すぞ!!!呪術師の全てを!!!」
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