異世界は夢

ユア教 教祖ユア

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はいはーい、一番死にかけたのは階段から突き落されたこと、田中雅美でーす。

「ほんとに死ぬって!!!!!!…うん?」

発動されない。
光が消えた。

「マスターの命令承認。これより、遠距離での討伐を不可とします。」

成程。建物の破壊をあのセクシーな魔族は嫌がったのか。
助かったぜ。
まあ、この武器に当たったら、普通に死にそう★

「鎖で奴を!」

地面から鎖を魔法で作り出し、ゴーレムを拘束する。

「break。」

一気に鎖が破壊される。
はあ!?
一言で破壊できるほどの強度にしたつもりはないぞ!?

「もうマジでやってらんない!」

奴の攻撃は避けるしかない。
自分の剣じゃあ、防ぎきれずに吹き飛ばされる。
このゴーレムの特徴は「ゴーレムっぽいこと」。
良くも悪くも無機物過ぎる。
動きが人間らしくない。
つまり。

「動きが単調すぎるんだよ!」

ゴーレムの動きに合わせると、簡単に私の攻撃が通る。
何物にも弱点がある。
完璧な存在なんて無い。

「トドメ!」

腕を吹き飛ばしたゴーレムに最後のトドメを刺す。
くっそ疲れた。
やれやれ。
やっと次の階が頂上だ。

「もっと低く造っとけや。」
「待ってたわ。田中雅美。」
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