3 / 21
一章
旦那様に恋をする
しおりを挟む
おはようとおやすみを繰り返し、ここでの生活にゆっくりと馴染んでいく。
侍女も使用人も本当にいい人ばかりで、私が決して無理をしないようにと、先回りして気を遣ってくれる。そのおかげで私の怪我も順調に治っている最中だ。
そして、この屋敷の主人であるルシアン様も、私のことを何よりも優先して大切にしてくれている。
ルシアン様はほとんど毎日公務があり、頻繁に王城に行くこともある忙しい人だ。
それでも絶対に私との時間を作るように調整してくれているようで、朝食は毎日一緒に食べたし、公務の休憩時間になると、「お茶にしようか」と私を中庭や書斎に誘ってくれる。
仕事が終わってからもルシアン様は、ほとんどの時間を私に割いてくれているようだった。
それでも就寝する時間になると、ルシアン様は必ず自室に戻ってしまう。ほんの数時間話すだけでは少し物足りなく感じてしまって、ルシアン様が部屋を出ていく時は毎回寂しくなる。
そんな調子で日々を過ごして、私が記憶を失ってから二週間が経った。
毎日穏やかに過ぎていくものの、私の記憶は一向に戻る気配がない。
しかしルシアン様は、今の状況に対してまったく不満に思っていない――という態度で、優しく私に接してくれる。
現在、休憩中のティータイム。
ルシアン様の隣で美味しい紅茶を飲みながら、綺麗な横顔に見惚れて手が止まる。
「セシリア」と優しく名前を呼ばれてようやく、カップを持ったままぼーっと固まっていた自分に気付いた。
半分ほど中身の減ったカップをテーブルに戻し、見惚れていたことがバレないように平然を装って返事をする。
「はい。どうしましたか?」
「もう痛むところがないか聞いただけだよ。明日は一日ゆっくりできそうだから、セシリアの体に問題がなさそうなら二人で出かけようか」
「え……?」
記憶を失くしてから、私は一度も敷地の外に出ていない。
これだけいろいろな場所に怪我を負った状態で外を歩くのは公爵夫人として体裁が悪い。と、やんわり侍女に止められていたし、敷地内には綺麗な庭園も広い図書室も、美味しいケーキを焼いてくれる専属のパティシエもいる。
欲しいものはなんでも屋敷まで届けてもらえるため、出かけたいと思うことも特になかった。
それでも、ルシアン様と一緒に出かけられるというのなら、きっと特別な時間になるだろう。
「……いいんですか?」
戸惑いと期待が混じった私の声に、ルシアン様は微笑みながら頷く。
「うん。一緒なら僕も安心できるし、ずっと閉じ込められていたら気が滅入るでしょう?」
別に閉じ込められていると思っていたわけではないし、これだけの生活をさせてもらっているのだから嫌になんてならない。それでもルシアン様が私のことを考えてくれるのが素直に嬉しくて、自然と頬が緩んだ。
「ふふっ、とても楽しみです。ありがとうございます」
「それじゃあ、明日のためにもう少し仕事を片付けようかな。また夜に会いに行くね」
「はい、待っています」
私の頬を撫でた指が、名残惜しそうに離れる。
公務に戻るルシアン様を見送ったあと、明日のドレスを考えるために、浮かれた足でクローゼットに向かった。
***
翌朝。
コンコンと響いたノックに返事をすると、私の返事に合わせて侍女が扉を開ける。出かける時間に間に合ったことにほっと息を吐き、迎えに来てくれたルシアン様の姿を見て、私も椅子から立ち上がった。
ギリギリまで悩んでしまい、私の支度が終わったのは、ほんの数分前である。
「セシリア、そろそろ行こうか」
「はい。今日はよろしくお願いします」
胸元と袖口がレースで飾られた、ペールブルーのミモレ丈のドレス。髪はゆるい三つ編みにしてもらい、ルシアン様の瞳と同じ、金色のリボンで結んだ。
ふわりとスカートをたなびかせて近付くと、「いつもと雰囲気が違って可愛いね」とルシアン様が言ってくれる。
ルシアン様は白いシャツとグレーのベスト、その上に深青のジャケットを合わせている。公務の時より少しラフな印象だが、いつもと変わらず上品で、いつもと同じようにかっこいい。
「ありがとうございます。ルシアン様もかっ……」
――かっこいいは、少し砕けすぎだろうか。
ルシアン様に向けるには、あまりにも幼すぎる感想のように思えて、いったん言葉を止めて言い直す。
「すごく素敵で、今日こうして一緒にいられることが嬉しいです」
「そう、ありがとう。セシリアが気に入ってくれたならよかった」
ふわりと笑ったルシアン様に「行こうか」と手を差し出され、大きな手に自分の右手を重ねる。
屋敷から出ると停まっていた馬車に乗り込み、小振りの馬車は街に向かって走り出した。
出かける前からこんなに嬉しくて、私の心臓は一日もつのだろうか。
一時間ほどの道のりを馬車に揺られ、風景が変わる度にワクワクして胸が弾む。
自然豊かな森や、商人や馬車が行き交う街道。街に入る大きな城門は、ずっと屋敷に篭っていては見られない景色だろう。
ただ窓の外を見てルシアン様と話しているだけなのに、それだけでこんなにも楽しい。
エスコートのために重ねられた手はずっと繋がれたまま。いつもより近い距離に、特別な感じがして嬉しくなる。
いや、特別なことがなくても、一緒に過ごせるだけで十分に幸せだ。ふわふわと心が浮き立ち、自然と顔が緩んでしまう。
一時間があっという間に過ぎ、城門に入ってしばらく進んだところで馬車が停まる。
移動中も十分に会話を楽しんでいたけれど、それでもやはり、馬車から降りてようやく、本当のデートが始まったように感じられた。
侍女も使用人も本当にいい人ばかりで、私が決して無理をしないようにと、先回りして気を遣ってくれる。そのおかげで私の怪我も順調に治っている最中だ。
そして、この屋敷の主人であるルシアン様も、私のことを何よりも優先して大切にしてくれている。
ルシアン様はほとんど毎日公務があり、頻繁に王城に行くこともある忙しい人だ。
それでも絶対に私との時間を作るように調整してくれているようで、朝食は毎日一緒に食べたし、公務の休憩時間になると、「お茶にしようか」と私を中庭や書斎に誘ってくれる。
仕事が終わってからもルシアン様は、ほとんどの時間を私に割いてくれているようだった。
それでも就寝する時間になると、ルシアン様は必ず自室に戻ってしまう。ほんの数時間話すだけでは少し物足りなく感じてしまって、ルシアン様が部屋を出ていく時は毎回寂しくなる。
そんな調子で日々を過ごして、私が記憶を失ってから二週間が経った。
毎日穏やかに過ぎていくものの、私の記憶は一向に戻る気配がない。
しかしルシアン様は、今の状況に対してまったく不満に思っていない――という態度で、優しく私に接してくれる。
現在、休憩中のティータイム。
ルシアン様の隣で美味しい紅茶を飲みながら、綺麗な横顔に見惚れて手が止まる。
「セシリア」と優しく名前を呼ばれてようやく、カップを持ったままぼーっと固まっていた自分に気付いた。
半分ほど中身の減ったカップをテーブルに戻し、見惚れていたことがバレないように平然を装って返事をする。
「はい。どうしましたか?」
「もう痛むところがないか聞いただけだよ。明日は一日ゆっくりできそうだから、セシリアの体に問題がなさそうなら二人で出かけようか」
「え……?」
記憶を失くしてから、私は一度も敷地の外に出ていない。
これだけいろいろな場所に怪我を負った状態で外を歩くのは公爵夫人として体裁が悪い。と、やんわり侍女に止められていたし、敷地内には綺麗な庭園も広い図書室も、美味しいケーキを焼いてくれる専属のパティシエもいる。
欲しいものはなんでも屋敷まで届けてもらえるため、出かけたいと思うことも特になかった。
それでも、ルシアン様と一緒に出かけられるというのなら、きっと特別な時間になるだろう。
「……いいんですか?」
戸惑いと期待が混じった私の声に、ルシアン様は微笑みながら頷く。
「うん。一緒なら僕も安心できるし、ずっと閉じ込められていたら気が滅入るでしょう?」
別に閉じ込められていると思っていたわけではないし、これだけの生活をさせてもらっているのだから嫌になんてならない。それでもルシアン様が私のことを考えてくれるのが素直に嬉しくて、自然と頬が緩んだ。
「ふふっ、とても楽しみです。ありがとうございます」
「それじゃあ、明日のためにもう少し仕事を片付けようかな。また夜に会いに行くね」
「はい、待っています」
私の頬を撫でた指が、名残惜しそうに離れる。
公務に戻るルシアン様を見送ったあと、明日のドレスを考えるために、浮かれた足でクローゼットに向かった。
***
翌朝。
コンコンと響いたノックに返事をすると、私の返事に合わせて侍女が扉を開ける。出かける時間に間に合ったことにほっと息を吐き、迎えに来てくれたルシアン様の姿を見て、私も椅子から立ち上がった。
ギリギリまで悩んでしまい、私の支度が終わったのは、ほんの数分前である。
「セシリア、そろそろ行こうか」
「はい。今日はよろしくお願いします」
胸元と袖口がレースで飾られた、ペールブルーのミモレ丈のドレス。髪はゆるい三つ編みにしてもらい、ルシアン様の瞳と同じ、金色のリボンで結んだ。
ふわりとスカートをたなびかせて近付くと、「いつもと雰囲気が違って可愛いね」とルシアン様が言ってくれる。
ルシアン様は白いシャツとグレーのベスト、その上に深青のジャケットを合わせている。公務の時より少しラフな印象だが、いつもと変わらず上品で、いつもと同じようにかっこいい。
「ありがとうございます。ルシアン様もかっ……」
――かっこいいは、少し砕けすぎだろうか。
ルシアン様に向けるには、あまりにも幼すぎる感想のように思えて、いったん言葉を止めて言い直す。
「すごく素敵で、今日こうして一緒にいられることが嬉しいです」
「そう、ありがとう。セシリアが気に入ってくれたならよかった」
ふわりと笑ったルシアン様に「行こうか」と手を差し出され、大きな手に自分の右手を重ねる。
屋敷から出ると停まっていた馬車に乗り込み、小振りの馬車は街に向かって走り出した。
出かける前からこんなに嬉しくて、私の心臓は一日もつのだろうか。
一時間ほどの道のりを馬車に揺られ、風景が変わる度にワクワクして胸が弾む。
自然豊かな森や、商人や馬車が行き交う街道。街に入る大きな城門は、ずっと屋敷に篭っていては見られない景色だろう。
ただ窓の外を見てルシアン様と話しているだけなのに、それだけでこんなにも楽しい。
エスコートのために重ねられた手はずっと繋がれたまま。いつもより近い距離に、特別な感じがして嬉しくなる。
いや、特別なことがなくても、一緒に過ごせるだけで十分に幸せだ。ふわふわと心が浮き立ち、自然と顔が緩んでしまう。
一時間があっという間に過ぎ、城門に入ってしばらく進んだところで馬車が停まる。
移動中も十分に会話を楽しんでいたけれど、それでもやはり、馬車から降りてようやく、本当のデートが始まったように感じられた。
48
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
婚約破棄のあと、あなたのことだけ思い出せない
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢セシリアは、王宮の舞踏会で王太子レイヴンから公開の場で婚約破棄を言い渡され、その場で倒れた。
目覚めた彼女は、礼儀も常識も覚えているのに――ただ一つ、レイヴンだけを思い出せない。
「あなたは、どなたですか?」
その一言に、彼の瞳は壊れた。
けれどレイヴンは何も語らず、セシリアを遠ざける。彼女を守るために、あの日婚約を捨てたのだと告げられないまま。
セシリアは過去を断ち切り、王宮の侍女として新しい生活を始める。
優しく手を差し伸べる護衛騎士アデルと心を通わせていくほど、レイヴンの胸は嫉妬と後悔で焼けていった。
――守るために捨てたはずなのに。忘れられたまま、他の男に笑う彼女を見ていられない。
一方、王宮では“偽聖女”の陰謀と、セシリアの血に眠る秘密が動き出す。
記憶を取り戻せば、彼女は狙われる。取り戻さなければ、二人は永遠に届かない。
これは、忘れてしまった令嬢と、忘れられてなお愛を捨てられない王太子が、もう一度“選び直す”恋の物語。
結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。
しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。
友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。
『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。
取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。
彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】記憶が戻ったら〜孤独な妻は英雄夫の変わらぬ溺愛に溶かされる〜
凛蓮月
恋愛
【完全完結しました。ご愛読頂きありがとうございます!】
公爵令嬢カトリーナ・オールディスは、王太子デーヴィドの婚約者であった。
だが、カトリーナを良く思っていなかったデーヴィドは真実の愛を見つけたと言って婚約破棄した上、カトリーナが最も嫌う醜悪伯爵──ディートリヒ・ランゲの元へ嫁げと命令した。
ディートリヒは『救国の英雄』として知られる王国騎士団副団長。だが、顔には数年前の戦で負った大きな傷があった為社交界では『醜悪伯爵』と侮蔑されていた。
嫌がったカトリーナは逃げる途中階段で足を踏み外し転げ落ちる。
──目覚めたカトリーナは、一切の記憶を失っていた。
王太子命令による望まぬ婚姻ではあったが仲良くするカトリーナとディートリヒ。
カトリーナに想いを寄せていた彼にとってこの婚姻は一生に一度の奇跡だったのだ。
(記憶を取り戻したい)
(どうかこのままで……)
だが、それも長くは続かず──。
【HOTランキング1位頂きました。ありがとうございます!】
※このお話は、以前投稿したものを大幅に加筆修正したものです。
※中編版、短編版はpixivに移動させています。
※小説家になろう、ベリーズカフェでも掲載しています。
※ 魔法等は出てきませんが、作者独自の異世界のお話です。現実世界とは異なります。(異世界語を翻訳しているような感覚です)
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる