キャンプで夜這い

キャンプに来ました

今日は大学のサークルのみんなと、キャンプに来ています。

私達のサークルは男女共に３人ずつ、計６人の小さな仲良しサークル。
おさんぽサークルと言う名前だけれど、旅行に行ったり映画を見たり、基本的に何でもオッケーなサークルです。

そんな私達のサークルのリーダー、相田くんが企画した今回のキャンプ。
１２月で寒いけれど、みんなでキャンプファイヤーとかをして楽しむ予定です。


「楽しみだねっ！結菜！」

大学生らしく、明るい髪色が似合うロングヘアーの彼女は、私と一番仲の良い紗季ちゃん。

「そうだね、紗季ちゃん！」

このサークルに入ったのも、紗季ちゃんが誘ってくれたから。

「お、全員集まったな！相田～全員揃ったぞ！」

佐々木くんが相田くんに促す。
彼は、経営学部の主席で、学内でも信頼の厚い男の子です。
いつもは相田くんのサポートをしているけれど、とってもしっかりしてる。


「よーし、じゃあ出発するか！」

こうして、私達はキャンプ場へ出発した。


「う～、やっぱ寒いねえ…」
バスの中の、前に座っている愛華ちゃんが手をこすりながら言った。

「確かに、真冬だしねえ…」
「でも、寝袋持ってきたろ？ロッジもあるし、大丈夫大丈夫！」
琉生くんが元気良く言う。

「そいえばさ、結菜。相田くんとはどうなの？」
ニヤニヤしながら紗季ちゃんが聞いてくる。
「なっ、どうって…。なんもないけど？」
「とか言って、このキャンプは相田くんと仲良くなるチャンスなんだからね！」
「わかってる…けど…」
「はあ～、良いなあ、好きな人がいるって」

そう、私は、相田くんのことが好き。
でも、人見知りで引っ込み思案の私なんかと、誰にでも優しいリーダー気質の相田くんは釣り合わないし…。

はあ、とため息を付いてうつむく。

「そんな暗くならないでよ！とにかく楽しも？ね？」

慌てて紗季ちゃんが私を慰める。

「う…うん、ありがとう。」


「お、あそこじゃないか？見えてきたぞ！！」
佐々木くんのはしゃいだ声で、みんなの目線はキャンプ場へ向かった。