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7,聯合艦隊の帰還 ⑥
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戦艦大和初代艦長・宮里 秀徳は数日前に異常に気がついて居た。
内地との連絡が一切取れなくなったのだ。
平文も機密信号もである。
他所で展開している艦隊も同じように異常に気がついて居たことを知った聯合艦隊司令長官、山本五十六は日本本土に帰還することを全軍に指令した。
それは異常な事態だった。
定期交信も緊急交信も海軍軍令部は返信してこなかったのだ。
日本本土に接近したころ、その変な飛行機がものすごい早さでやってきた。
「米軍機・・・?」
「プロペラがついてません。」
それにはプロペラが付いていなかった。
困惑ものである。
「我が帝国にはあんな形状の戦闘機などないぞ?」
「陸軍の秘密兵器なのでありましょうか?」
「は、あんな頭でっかちどもが作れるものか。米が作ったと言われる方が納得出来る。」
五十六は言う。
F-15Jはアメリカのマクドネル・ダグラス社が作り、それを三菱重工業がライセンス生産したものだ。
だからアメリカの意匠そのものなので、五十六の読みは正しかった。
もちろん、陸軍と海軍は仲が悪かったので先に陸軍にそんなものを作られるのも不愉快な話である。
「しかし翼に付いているのは確かに日章旗であります。」
「米英の欺瞞かもしれません。」参謀たちがざわめいた。
「艦長、一発撃って警告してやれ。」
「よろしいのですか?」
「まだ、この位置なら本土には届かない。」
大和第1主砲が旋回し、そのうちの一門がある程度角度を上げた。
「射撃用意よし!」
「撃ち方はじめ!」
警告射撃とはいえ、その正体不明の機は高機動力をもって大和の主砲弾を軽く躱したのだった。
「大和の主砲の初速は毎秒700米だ。・・・あの戦闘機はそれ以上の速度をもっているぞ。」
つまり音速の2倍である。
「・・・・。」
「・・・・。」
五十六のその言葉に幹部たちは息を呑む。
そんな速さをもつ戦闘機など、あの技術大国のドイツ帝国でも無理だろう。
内地との連絡が一切取れなくなったのだ。
平文も機密信号もである。
他所で展開している艦隊も同じように異常に気がついて居たことを知った聯合艦隊司令長官、山本五十六は日本本土に帰還することを全軍に指令した。
それは異常な事態だった。
定期交信も緊急交信も海軍軍令部は返信してこなかったのだ。
日本本土に接近したころ、その変な飛行機がものすごい早さでやってきた。
「米軍機・・・?」
「プロペラがついてません。」
それにはプロペラが付いていなかった。
困惑ものである。
「我が帝国にはあんな形状の戦闘機などないぞ?」
「陸軍の秘密兵器なのでありましょうか?」
「は、あんな頭でっかちどもが作れるものか。米が作ったと言われる方が納得出来る。」
五十六は言う。
F-15Jはアメリカのマクドネル・ダグラス社が作り、それを三菱重工業がライセンス生産したものだ。
だからアメリカの意匠そのものなので、五十六の読みは正しかった。
もちろん、陸軍と海軍は仲が悪かったので先に陸軍にそんなものを作られるのも不愉快な話である。
「しかし翼に付いているのは確かに日章旗であります。」
「米英の欺瞞かもしれません。」参謀たちがざわめいた。
「艦長、一発撃って警告してやれ。」
「よろしいのですか?」
「まだ、この位置なら本土には届かない。」
大和第1主砲が旋回し、そのうちの一門がある程度角度を上げた。
「射撃用意よし!」
「撃ち方はじめ!」
警告射撃とはいえ、その正体不明の機は高機動力をもって大和の主砲弾を軽く躱したのだった。
「大和の主砲の初速は毎秒700米だ。・・・あの戦闘機はそれ以上の速度をもっているぞ。」
つまり音速の2倍である。
「・・・・。」
「・・・・。」
五十六のその言葉に幹部たちは息を呑む。
そんな速さをもつ戦闘機など、あの技術大国のドイツ帝国でも無理だろう。
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