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1交渉
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「よし、こんなもんか」
俺はカゴに目一杯入れた野菜を持ち自分の家へと急いで帰る。
「ただいまーっと」
どうせ誰もいないが挨拶は大事なので、声をかけながら玄関の扉を開けると辺りが真っ白な空間に包まれる感じがしてそのまま意識を手放してしまった。
どうやら、俺は気を失っていたらしい。確か今日の収穫を終え家の玄関を開けた所で頭がぼーっとして倒れたのだろう。辺りを見回しても何もなくただ真っ白な空間が広がっているだけだ。ここはどこだと思考に入ろうとすると声がかけられた。
「お目覚めですか?クドウ シンさん」
「誰だ!」
目をそちらに向けると白いフードを被った全身白尽くめ男が立っていた。
「私がここにアナタを呼び寄せました」
「何の為に?これは、異世界へ行くとかそういう奴なのか?」
「そうです。アナタには異世界に行って貰おうとお呼びしました。」
「断る!」
俺は脱サラして、田舎で悠々自適に過ごす為に今まで努力してきたのだ。
何故、今更他の世界に行って初めからやり直さないといけない。こういうのは他の行きたい奴が行けばいい。
「そうですよね。その気持ちは分かります。しかし誰でもとはいかないのでアナタに声をかけたんですよ。それに、向こうに行ってもスローライフな生活をして下さっても構いません。こちらの願いを少し聞いて頂ければね」
俺の心を読んだのか?やはりこいつは神か何かなのだろう。しかし、向こうに行ってもスローライフをしてもいいというのなら、何故?
「神だとか、スローライフ等も含めてとりあえず説明しましょう。」
俺が考えてる最中に声をかけてきた。とりあえず、説明は聞かないと話が進まないな。
「ありがとうございます。では順番に、私はあなたの世界でいう所の神と思ってもらって構いません。しかし、これから行ってもらう世界での神ではありません。
次に、アナタ・・失礼あなたが選ばれたのは魂の強さです。異世界に行くには相応の強気魂でないといけないからです。
そして、最後にスローライフというのはダンジョンマスターになってもらいその中で今と似たような生活を送ってもらって構わないという事です。」
「なるほど。大まかな事は分かった。で、異世界の神ではないあんたがなぜ俺を向こうに送ろうとしてるのか。
それと、そのダンジョンマスターというのは魔王にでもなれという事か?勇者に殺されるのではないのか?とてもスローライフなんて出来そうに思えないが」
「工藤さん、あなたは会社を経営していましたよね?私は数ある世界をまとめる神だと思って下さい。そして、異世界の神はいわば、私の部下です。ですが、最近部下からの報告が来なくてですね。あなたの会社にもあったでしょう?報連相って。それを頼みたいのですよ。」
「そんなの直接自分の部下の神に聞けばいいじゃないか」
「そうなんですがね。なぜか音信不通で一向に返事が来ないし、直接行くのも私もそこまで暇でもないですし時間もかかりますからね。ですから、似たような環境を用意するのでお願いをしてるんですよ。」
要は、小間使いか。。音信不通というと電話やメールやネット等が使えなくどれくらい遠いのかは分からないが地球の裏側の相手に連絡をとろうとしてる様なものか。
「まぁ、言い方は悪いかも知れませんが仰る通りですね。それで、お願いは聞いてもらえ」
「いやいや、理由は分かったが、ダンジョンマスターの方は納得していないぞ!」
俺は相手が言い終わる前に言葉を重ねた。お願いという事は断れるという事でもあり、わけもわからず了承するわけにも行かない。
「あ、そうですね。そっちの方の説明をしてませんでした。まぁ、とりあえず紅茶でも飲みながら話しませんか?こんな事いうのもあれなんですけどもうちょっと気楽に聞いて貰って落ち着きながら話し合いたいのです」
そういうと、白い男がどこからともなく白い机と白い椅子を出しお茶を入れ始めた。なんで、机と椅子も白なんだよ!
それに気楽にというがこっちは今までの人生を投げて違う世界に行くかって話なのに、、まぁ、頭に血がのぼってても解決はしないか。。
俺は、ふぅっと一息ついて白い男の前の椅子に座る事にした。
俺はカゴに目一杯入れた野菜を持ち自分の家へと急いで帰る。
「ただいまーっと」
どうせ誰もいないが挨拶は大事なので、声をかけながら玄関の扉を開けると辺りが真っ白な空間に包まれる感じがしてそのまま意識を手放してしまった。
どうやら、俺は気を失っていたらしい。確か今日の収穫を終え家の玄関を開けた所で頭がぼーっとして倒れたのだろう。辺りを見回しても何もなくただ真っ白な空間が広がっているだけだ。ここはどこだと思考に入ろうとすると声がかけられた。
「お目覚めですか?クドウ シンさん」
「誰だ!」
目をそちらに向けると白いフードを被った全身白尽くめ男が立っていた。
「私がここにアナタを呼び寄せました」
「何の為に?これは、異世界へ行くとかそういう奴なのか?」
「そうです。アナタには異世界に行って貰おうとお呼びしました。」
「断る!」
俺は脱サラして、田舎で悠々自適に過ごす為に今まで努力してきたのだ。
何故、今更他の世界に行って初めからやり直さないといけない。こういうのは他の行きたい奴が行けばいい。
「そうですよね。その気持ちは分かります。しかし誰でもとはいかないのでアナタに声をかけたんですよ。それに、向こうに行ってもスローライフな生活をして下さっても構いません。こちらの願いを少し聞いて頂ければね」
俺の心を読んだのか?やはりこいつは神か何かなのだろう。しかし、向こうに行ってもスローライフをしてもいいというのなら、何故?
「神だとか、スローライフ等も含めてとりあえず説明しましょう。」
俺が考えてる最中に声をかけてきた。とりあえず、説明は聞かないと話が進まないな。
「ありがとうございます。では順番に、私はあなたの世界でいう所の神と思ってもらって構いません。しかし、これから行ってもらう世界での神ではありません。
次に、アナタ・・失礼あなたが選ばれたのは魂の強さです。異世界に行くには相応の強気魂でないといけないからです。
そして、最後にスローライフというのはダンジョンマスターになってもらいその中で今と似たような生活を送ってもらって構わないという事です。」
「なるほど。大まかな事は分かった。で、異世界の神ではないあんたがなぜ俺を向こうに送ろうとしてるのか。
それと、そのダンジョンマスターというのは魔王にでもなれという事か?勇者に殺されるのではないのか?とてもスローライフなんて出来そうに思えないが」
「工藤さん、あなたは会社を経営していましたよね?私は数ある世界をまとめる神だと思って下さい。そして、異世界の神はいわば、私の部下です。ですが、最近部下からの報告が来なくてですね。あなたの会社にもあったでしょう?報連相って。それを頼みたいのですよ。」
「そんなの直接自分の部下の神に聞けばいいじゃないか」
「そうなんですがね。なぜか音信不通で一向に返事が来ないし、直接行くのも私もそこまで暇でもないですし時間もかかりますからね。ですから、似たような環境を用意するのでお願いをしてるんですよ。」
要は、小間使いか。。音信不通というと電話やメールやネット等が使えなくどれくらい遠いのかは分からないが地球の裏側の相手に連絡をとろうとしてる様なものか。
「まぁ、言い方は悪いかも知れませんが仰る通りですね。それで、お願いは聞いてもらえ」
「いやいや、理由は分かったが、ダンジョンマスターの方は納得していないぞ!」
俺は相手が言い終わる前に言葉を重ねた。お願いという事は断れるという事でもあり、わけもわからず了承するわけにも行かない。
「あ、そうですね。そっちの方の説明をしてませんでした。まぁ、とりあえず紅茶でも飲みながら話しませんか?こんな事いうのもあれなんですけどもうちょっと気楽に聞いて貰って落ち着きながら話し合いたいのです」
そういうと、白い男がどこからともなく白い机と白い椅子を出しお茶を入れ始めた。なんで、机と椅子も白なんだよ!
それに気楽にというがこっちは今までの人生を投げて違う世界に行くかって話なのに、、まぁ、頭に血がのぼってても解決はしないか。。
俺は、ふぅっと一息ついて白い男の前の椅子に座る事にした。
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