ダンジョンで平和に暮らしたい

桜吹雪

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8 メルフィーナ・バンガス2

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「なんとも良い匂いがするのう」

まぁ、こんなものこっちの世界では無いだろうからな。というか、こっちにきて初めて身内以外の人物と話したが特段言葉が分からないとかは無いようだ。それにこいつ第一印象から妙に話やすいな。俺も勝手にメルとか略して呼んでるが一向に気にした様子はない。初めから殺意みたいなものは感じなかったし、あの意味不明なステータスの感じ、本気を出されたら瞬殺されるのだろう。しかし、雰囲気からして長年の友達の様な感じで接してしまっていた。

「だろう?これで肉を焼くと大抵美味しくなる魔法のタレだ」

俺はDP20万という数字を見たときに、こいつの滞在時間を増やそうとちょっと贅沢をしてあちらの世界の調味料や具材等をDP作成し振る舞う事にした。

「よし」

俺はメインの肉を焼いた横にスーパーに売ってそうな惣菜のポテトサラダや、千切りキャベツを横に添えたものをテーブルに乗せてメルを呼んで座るように促す。
メルが座ると、俺も対面に座り

「では、いただきます」
と言いながら手を合わせて食べる用に言った。
「なんじゃ、それは」

「俺の故郷の食事をする前の挨拶みたいなもんだ」

「ふむ、いただきます」

メルも同じようにしながら、綺麗にフォークとナイフを使いながら肉を食べている。

「美味しいのう。これは!」

「だろう。焼いた肉にはこれがいい。これに米というのと一緒に食べるともっと美味しく感じるぞ。今日は時間がなかったから作ってないがな。それで?外は嵐とか言ってたがどうしてこんな所に?」

「いや、別にこの洞窟を目指してとかではなく。世界中を旅をしていてな、本当にたまたま嵐にあったからこの洞窟に入って少し休憩をしようと思っておった所地下から妙な気配を感じのう。それで確認しにきたまでじゃ」

食べながら、器用に喋るがめちゃくちゃ所作が綺麗だ。なんか貴族とかじゃないだろうな。

「なるほどな。ならしばらくここにいるか?ベッドとかも生成するぞ?」

「良いのか?シンが作る料理はおいしいからのう。他にもあるなら食べたいぞ」

「ああ、いいぞ。その代わり色々手伝ってくれると助かるんだが」

「む?何をすればいいんじゃ?」

「いや、畑とか耕したり、あとは拠点の拡張とかやる事が多くてな。あとは世界を周ってるんだろ?色々聞かせてくれると助かる」

色々の中に情報とか、魔法とかももし使えたら教えて欲しいものだがな。

「なんじゃ、そんな事で良いのか」

「ああ、見てもらったらわかる通りここに住み始めたばかりなんだ。色々足りてないんだよ」

「そういえば、ダンジョンなのに魔物とか一匹もいなかったな。余程腕に自身があるのか?」

「いや、ちゃんと罠で入口隠してただろう。おまえがそれを突破してきたんだよ。1Fにはゴブリンが住んでるがあいつらは数日過ごしてるがこっちにきてないぞ。まぁ、強いやつには突破されると分かったから対策を練るけどな」

「なるほどのう。じゃあ我がここに滞在している間はシンを守護してやろう。その代わり美味しい料理を期待しておるぞ」

「そこは任せておけ、道具や材料がそろってきたら、料理のバージョンもアップしていくと思うぞ」

こうして、このダンジョンに新しい侵入者(住者)が一人増えた。
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