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第六章 ケモナーと水のクランと風の宮
因果
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それにしてもなかなかの大物と契約をしたものだ。風の精霊王のシルフェニアの眷属だというフート…でもフートも代理なんだよなー…もしかして、ケルンが契約をしたのはシルフェニア?でも、ケルンに特に問題は起こっていないから、それはないか。
フートが喚び出せることがわかったんだし、またゆっくり喚んで色々と聞こう。屋敷では俺とケルンの二人っきりになるのは難しいからサイジャルに戻ってからになるが、契約をした精霊様の名前を聞くだけだし、時間をまた作ろう。
「さて…祖先ゆかりの精霊と契約をするこれも縁ということなのだろう。それを差し引いても、ケルンはすごいな」
「すごい?本当?」
「本当だとも!中級の精霊に好かれるには魔法使いとしての素質だけではなく、人間性も問われる…つまり、ケルンがいい子で、すばらしい子だから契約をしてくれたということだぞ?すごいぞ!」
「すごいなんて…えへへー!」
父様はにこにことケルンの頭をなでている。だらしなく、顔が崩れているけど、ケルンも同じで似たような顔だ。
崩れた…なんて表現をしていても、これっぽっちも顔面偏差値が下がっていないあたり、親子なんだなぁと外野からみて思う。
俺なんて顔がねぇからな。少なくてもケルンは将来イケメンなのは間違いないのは自慢にできるけど。
ほめまくっていた声を一つ落として、父様はやや早口で俺に話しかけてくる。
「エフデも一緒に飛んだんだろ?…不調でないならいいんだが、後で一応精霊に頼んで診察をしよう。そのときに、契約をしたときのことを詳しく教えてくれ」
「ええ。でも特に変わったことはなかったので安心してください」
本当はケルンから詳しく聞いた方がいいんだろうが、ケルンから聞くよりは俺から聞く方が何があったかわなるからだろうな…セクハラとか。
父様は満足気にうなづいて顔をあげ、ベルザ司教と話し込んでいるフートをみる。どうもベルザ司教はフートから質問を受けているらしい。久しぶりのポルティだからだろう。神妙な表情でベルザ司教の話を聞いている。
「…しかし、シルフェニアか…まだ眷属が残っていたのは奇跡だとしか思えないな」
眷属が残っていたのが奇跡?人気な精霊様なのか?
「シルフェニアって風の精霊王様の一角なんですよね?」
伝説にも出てくるような精霊様だ。その眷属ともなれば強い精霊様かもしれない。だからだろう。風の精霊様と契約しやすいポルティに人が来ては精霊様と契約をしていっているのだ。
先にどんどん契約をしていけばどれほどの眷属の精霊様がいるかはわからないが、残っていないなんて状況になるだろうな。
そんな風に思った。
「ああ。風の精霊王…その一角だった」
「だった…とは何かあったんですか?」
「やめちゃったの?」
過去形で語られるなんておかしなことだ。風の精霊様で名前のある王様だ。
いいにくそうに父様がフートをみてから、俺たちへと声をひそめて教えくれる。
「シルフェニアはすでにいないんだ。とある伝説ではポルト王に殉じるとボージィンに願ったとか他の使命のためとか…後年、私のように他の風の精霊王と契約をした者が尋ねれば、シルフェニアは消えたと話していた。王がいなくなった眷属は他の王の眷属と一つになるか、新たな王を産むために一つになるんだ」
精霊様が消えた?しかも王様の精霊様が?
父様やベルザ司教が眷属が残っていたということに驚いていたのはそのことを知っていたからか。
「いなくなっちゃったの?なんで?」
「精霊様が消えるなんてあるんですか?」
「色々とある。魔霊に堕ちたり…肉体を得て魔物や人族になる精霊もいたらしいが…王の地位にある精霊は代償も大きいのだろう」
「代償ですか?」
肉体を得た魔物…ミズヴェルドがそれだな。ミルディの元々の姿である精霊から魔物になった種族。確かに精霊様が消えたことになるのか。
精霊様が消えたら…このモフーナはどうなるんだろうか。棒神様に変わって管理をしてくれているんだよな…何だろうか…何かひっかかる。
情報が足りない…いや、足りているが繋がらない感じだ…俺は何かを忘れているんだろうか。
俺がもやもやとした思考を加速化させて処理していると、父様は話を続ける。
「精霊が消えるのは珍しいことではない。とくに、上級は自我がはっきりとあるからな…史実としていくつか事例もある。シルフェニアに関してだが…伝説ではポルト王の子孫を守るためその身を捧げたことになっているが…真偽は謎のままだ。話好きの風の精霊たちすら真実を語らない」
契約していたポルト王ってすごく精霊様に好かれるような王様だったんだな…歴史ではあまり多くを語られていない王様だ。
天からやってきた多才なスキルを操る武王。それだけではなく、様々な知識を持っていた賢王ともいわれる。エルフであるのにかなり早くに亡くなってしまったが、あと百年ほど生きていたら魔族に壊滅状態になどさせないほどポルティ周辺は発達していただろうとぃれている。
まぁ、地元民の伝説だから贔屓目も多いにあるだろうが、確かに王様が長く生きていたら国は安定するだろう。
ってか、ベルザ司教の質問がそこら辺についての質問になってきてから、どんどん俺たちの存在を忘れたんじゃないかというほど、ベルザ司教はこちらを見もしない。
「しまった…ベルザ司教はポルト王の伝説を研究しているんだった」
「地元の伝説だからですか?」
地元愛にあふれたおじいちゃんだとは思っていたがそこまでしているとは思ってもいなかった。
「それもあるんだが、ベルザ司教が教会で父と仰いでいた司教が精霊伝説を研究していたそうだ。ベルザ司教も風の精霊を熱心に信仰しているから…長くなるぞ」
教会では精霊様の伝説を研究しているのか…まぁら信仰対象を研究するのはどこでもやっていそうだけど…精霊様を研究するにしても、風の精霊様か…なんだろう…もれなくセクハラつきな気がする。
「いかんな。申し訳ないが…二人を待たせたままだからそろそろおいとましようか」
「そうですね。エセニアとミルディのことですから…待つのはいいですが、やきもきしていそうです」
「そうだろ?…エセニアとのデートはどうだったんだ?昨日も教えてくれなかったが、そろそろ」
「おっほん。父様。デートじゃないです。ただ、観光がてら遊んだだけです」
だからニヤニヤしないでください。
昨日の晩にお酒を飲みながらニヤニヤと聞いてきたときと同じ顔じゃないですか。やめてほしい。俺とエセニアはそんな関係じゃないからな!
こんなときはさっさと退散にかぎる。
「ケルン、そろそろ買い物して帰ろうか?午後はピクニックだしな」
「うん!ピクニックだったね!…みんな待ってるね」
みんなとは森の動物を含めたみんなだ。
ティルカも午後から帰ってくるとのことだから、キャスとナザドをのぞいた全員でピクニックをする。
母様の希望に誰も否とはいわないからな。
「ねぇ、フート」
ケルンが声をかければフートはすぐにケルンの前までやってきた。
「はい、いかがなさいましたか?」
「あのね、お家に帰るから、フートもお家に帰ってくれる?」
ド直球だな、おい。もっとオブラートにいおうぜ。
まぁ、父様の話の途中からあきて手遊びをしていたんだけど。主に俺の体をいじるという。
プラモデルじゃないんだけどなぁ。俺。
フートは目をぱちくりさせて、口元に手をやる。その仕草がやたらと妖艶で背筋が冷えた。男の子に妖艶とか…俺疲れてんのかな?
「承知しました。主殿。いつでもお喚びくだされ。某、すぐに参上いたします…では」
つむじ風を残してフートはおそらく風の宮へと帰っていた。消え方がかっこいいな。ああいう移動魔法とかあるのかあとで杖に聞いてみよう。
「もう少し当時のお話がうかがいたいところでしたが…偉大なるボージィンと風の精霊に感謝を。そして、風の精霊様と契約なされたケルン様に神と精霊の祝福が多くありますようにお祈りいたします」
「ありがとうございます!」
残念そうなベルザ司教には申し訳ないが俺たちも予定がある。ここはあきらめてもらおう。
ケルンの頭の中は楽しいピクニックでいっぱいだから、優先度も変わっている。
俺たちはこのとき、もっとフートから話を聞いておけばよかった。
そうしたら防げたかもしれない。
いくつもある未来はここで一つ確定してしまった。
誰が悪いなんてことはない。
ただ全てが上手く噛み合いすぎたのだ。歯車の一つ一つがその結果をもたらした。
平和が崩れる足音がもうそばまできていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
表紙をつくってみました。指で描くのは大変ですね。
この章はここで終わりです。裏話をいくつかあげたら新しい章に入ります。
よろしくお願いします。
フートが喚び出せることがわかったんだし、またゆっくり喚んで色々と聞こう。屋敷では俺とケルンの二人っきりになるのは難しいからサイジャルに戻ってからになるが、契約をした精霊様の名前を聞くだけだし、時間をまた作ろう。
「さて…祖先ゆかりの精霊と契約をするこれも縁ということなのだろう。それを差し引いても、ケルンはすごいな」
「すごい?本当?」
「本当だとも!中級の精霊に好かれるには魔法使いとしての素質だけではなく、人間性も問われる…つまり、ケルンがいい子で、すばらしい子だから契約をしてくれたということだぞ?すごいぞ!」
「すごいなんて…えへへー!」
父様はにこにことケルンの頭をなでている。だらしなく、顔が崩れているけど、ケルンも同じで似たような顔だ。
崩れた…なんて表現をしていても、これっぽっちも顔面偏差値が下がっていないあたり、親子なんだなぁと外野からみて思う。
俺なんて顔がねぇからな。少なくてもケルンは将来イケメンなのは間違いないのは自慢にできるけど。
ほめまくっていた声を一つ落として、父様はやや早口で俺に話しかけてくる。
「エフデも一緒に飛んだんだろ?…不調でないならいいんだが、後で一応精霊に頼んで診察をしよう。そのときに、契約をしたときのことを詳しく教えてくれ」
「ええ。でも特に変わったことはなかったので安心してください」
本当はケルンから詳しく聞いた方がいいんだろうが、ケルンから聞くよりは俺から聞く方が何があったかわなるからだろうな…セクハラとか。
父様は満足気にうなづいて顔をあげ、ベルザ司教と話し込んでいるフートをみる。どうもベルザ司教はフートから質問を受けているらしい。久しぶりのポルティだからだろう。神妙な表情でベルザ司教の話を聞いている。
「…しかし、シルフェニアか…まだ眷属が残っていたのは奇跡だとしか思えないな」
眷属が残っていたのが奇跡?人気な精霊様なのか?
「シルフェニアって風の精霊王様の一角なんですよね?」
伝説にも出てくるような精霊様だ。その眷属ともなれば強い精霊様かもしれない。だからだろう。風の精霊様と契約しやすいポルティに人が来ては精霊様と契約をしていっているのだ。
先にどんどん契約をしていけばどれほどの眷属の精霊様がいるかはわからないが、残っていないなんて状況になるだろうな。
そんな風に思った。
「ああ。風の精霊王…その一角だった」
「だった…とは何かあったんですか?」
「やめちゃったの?」
過去形で語られるなんておかしなことだ。風の精霊様で名前のある王様だ。
いいにくそうに父様がフートをみてから、俺たちへと声をひそめて教えくれる。
「シルフェニアはすでにいないんだ。とある伝説ではポルト王に殉じるとボージィンに願ったとか他の使命のためとか…後年、私のように他の風の精霊王と契約をした者が尋ねれば、シルフェニアは消えたと話していた。王がいなくなった眷属は他の王の眷属と一つになるか、新たな王を産むために一つになるんだ」
精霊様が消えた?しかも王様の精霊様が?
父様やベルザ司教が眷属が残っていたということに驚いていたのはそのことを知っていたからか。
「いなくなっちゃったの?なんで?」
「精霊様が消えるなんてあるんですか?」
「色々とある。魔霊に堕ちたり…肉体を得て魔物や人族になる精霊もいたらしいが…王の地位にある精霊は代償も大きいのだろう」
「代償ですか?」
肉体を得た魔物…ミズヴェルドがそれだな。ミルディの元々の姿である精霊から魔物になった種族。確かに精霊様が消えたことになるのか。
精霊様が消えたら…このモフーナはどうなるんだろうか。棒神様に変わって管理をしてくれているんだよな…何だろうか…何かひっかかる。
情報が足りない…いや、足りているが繋がらない感じだ…俺は何かを忘れているんだろうか。
俺がもやもやとした思考を加速化させて処理していると、父様は話を続ける。
「精霊が消えるのは珍しいことではない。とくに、上級は自我がはっきりとあるからな…史実としていくつか事例もある。シルフェニアに関してだが…伝説ではポルト王の子孫を守るためその身を捧げたことになっているが…真偽は謎のままだ。話好きの風の精霊たちすら真実を語らない」
契約していたポルト王ってすごく精霊様に好かれるような王様だったんだな…歴史ではあまり多くを語られていない王様だ。
天からやってきた多才なスキルを操る武王。それだけではなく、様々な知識を持っていた賢王ともいわれる。エルフであるのにかなり早くに亡くなってしまったが、あと百年ほど生きていたら魔族に壊滅状態になどさせないほどポルティ周辺は発達していただろうとぃれている。
まぁ、地元民の伝説だから贔屓目も多いにあるだろうが、確かに王様が長く生きていたら国は安定するだろう。
ってか、ベルザ司教の質問がそこら辺についての質問になってきてから、どんどん俺たちの存在を忘れたんじゃないかというほど、ベルザ司教はこちらを見もしない。
「しまった…ベルザ司教はポルト王の伝説を研究しているんだった」
「地元の伝説だからですか?」
地元愛にあふれたおじいちゃんだとは思っていたがそこまでしているとは思ってもいなかった。
「それもあるんだが、ベルザ司教が教会で父と仰いでいた司教が精霊伝説を研究していたそうだ。ベルザ司教も風の精霊を熱心に信仰しているから…長くなるぞ」
教会では精霊様の伝説を研究しているのか…まぁら信仰対象を研究するのはどこでもやっていそうだけど…精霊様を研究するにしても、風の精霊様か…なんだろう…もれなくセクハラつきな気がする。
「いかんな。申し訳ないが…二人を待たせたままだからそろそろおいとましようか」
「そうですね。エセニアとミルディのことですから…待つのはいいですが、やきもきしていそうです」
「そうだろ?…エセニアとのデートはどうだったんだ?昨日も教えてくれなかったが、そろそろ」
「おっほん。父様。デートじゃないです。ただ、観光がてら遊んだだけです」
だからニヤニヤしないでください。
昨日の晩にお酒を飲みながらニヤニヤと聞いてきたときと同じ顔じゃないですか。やめてほしい。俺とエセニアはそんな関係じゃないからな!
こんなときはさっさと退散にかぎる。
「ケルン、そろそろ買い物して帰ろうか?午後はピクニックだしな」
「うん!ピクニックだったね!…みんな待ってるね」
みんなとは森の動物を含めたみんなだ。
ティルカも午後から帰ってくるとのことだから、キャスとナザドをのぞいた全員でピクニックをする。
母様の希望に誰も否とはいわないからな。
「ねぇ、フート」
ケルンが声をかければフートはすぐにケルンの前までやってきた。
「はい、いかがなさいましたか?」
「あのね、お家に帰るから、フートもお家に帰ってくれる?」
ド直球だな、おい。もっとオブラートにいおうぜ。
まぁ、父様の話の途中からあきて手遊びをしていたんだけど。主に俺の体をいじるという。
プラモデルじゃないんだけどなぁ。俺。
フートは目をぱちくりさせて、口元に手をやる。その仕草がやたらと妖艶で背筋が冷えた。男の子に妖艶とか…俺疲れてんのかな?
「承知しました。主殿。いつでもお喚びくだされ。某、すぐに参上いたします…では」
つむじ風を残してフートはおそらく風の宮へと帰っていた。消え方がかっこいいな。ああいう移動魔法とかあるのかあとで杖に聞いてみよう。
「もう少し当時のお話がうかがいたいところでしたが…偉大なるボージィンと風の精霊に感謝を。そして、風の精霊様と契約なされたケルン様に神と精霊の祝福が多くありますようにお祈りいたします」
「ありがとうございます!」
残念そうなベルザ司教には申し訳ないが俺たちも予定がある。ここはあきらめてもらおう。
ケルンの頭の中は楽しいピクニックでいっぱいだから、優先度も変わっている。
俺たちはこのとき、もっとフートから話を聞いておけばよかった。
そうしたら防げたかもしれない。
いくつもある未来はここで一つ確定してしまった。
誰が悪いなんてことはない。
ただ全てが上手く噛み合いすぎたのだ。歯車の一つ一つがその結果をもたらした。
平和が崩れる足音がもうそばまできていた。
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表紙をつくってみました。指で描くのは大変ですね。
この章はここで終わりです。裏話をいくつかあげたら新しい章に入ります。
よろしくお願いします。
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