4 / 9
ただいま
しおりを挟む
今日はミスが目立ったな。慣れた仕事でもミスをすることは誰にだってある。
扉を開ける前に深呼吸。嫌な顔で家に入れば彼が気にしてしまう。
やたらと気にするのだ。僕から別れる気はないのに。
すー。はー。いい匂いがしてる。カレーかな?鍵を開けて部屋に入る。
「おかえり」
「ただいま。カレー?」
「カレー」
アパートのあちこちで夕飯の匂いがしている中で、うちが一番食欲を掻き立てていたと思う。
楽しみだと思って、手土産を置いてスーツを脱いでいれば彼が口をへの字に曲げた。
「どうしたの?」
何かあったのだろうか。
「チーズ忘れた」
僕はカレーにチーズをかけるのが好きだ。彼はそうじゃない。
彼はミートソースのパスタにチーズをかけるのが好きだ。僕はそうじゃない。
ふりかけるチーズはあんまり使わないから買い置きもしていない。あくまで、カレーやパスタにかけるだけだから仕方ない。
ささいなことを気にする彼に僕は苦笑する。
「いいよ。ゆで玉子はしたの?」
「それはした。サラダもほら。ドレッシングは買ったんだけど…ごめんな」
「いいって。それより、それ。冷蔵庫にいれておいて」
カレーの付け合わせにゆで玉子をするのは僕らの共通点だ。サラダはスーパーにいけば袋で入っているから僕らのような短時間で食事の用意をしないといけない人間には大助かりだ。スーパーには感謝している。手土産はコンビニのだけど。
「ケーキ買ってきた。あとで食べよう」
「お!やった!」
甘い物が好きだけどかっこつけたい彼は自分じゃあまり買わない。クリスマスとか僕の誕生日のケーキは彼好みのだ。僕はそこまで好きでも嫌いでもないから彼に任せている。美味しいのを選ぶ才能がある。営業マンだからかな?なんて関係ないか。
「ほら、食って風呂入れよ。そんでケーキな!」
「はいはい」
よく慣れたことだけど、これだけはミスはしない。
彼好みのカレーを食べて入浴後に彼にもたれてケーキを半分食べて後は彼にあげて、僕はコーヒーをすする。ついでに彼の食べていたケーキを少し味わう。やっぱり甘すぎた。
「コーヒーの味が混じるじゃん」
「嫌?」
「お前のだから好き」
「そう」
彼の口から離れて再度コーヒーをすする。コーヒーはやはり砂糖はいらないな。
扉を開ける前に深呼吸。嫌な顔で家に入れば彼が気にしてしまう。
やたらと気にするのだ。僕から別れる気はないのに。
すー。はー。いい匂いがしてる。カレーかな?鍵を開けて部屋に入る。
「おかえり」
「ただいま。カレー?」
「カレー」
アパートのあちこちで夕飯の匂いがしている中で、うちが一番食欲を掻き立てていたと思う。
楽しみだと思って、手土産を置いてスーツを脱いでいれば彼が口をへの字に曲げた。
「どうしたの?」
何かあったのだろうか。
「チーズ忘れた」
僕はカレーにチーズをかけるのが好きだ。彼はそうじゃない。
彼はミートソースのパスタにチーズをかけるのが好きだ。僕はそうじゃない。
ふりかけるチーズはあんまり使わないから買い置きもしていない。あくまで、カレーやパスタにかけるだけだから仕方ない。
ささいなことを気にする彼に僕は苦笑する。
「いいよ。ゆで玉子はしたの?」
「それはした。サラダもほら。ドレッシングは買ったんだけど…ごめんな」
「いいって。それより、それ。冷蔵庫にいれておいて」
カレーの付け合わせにゆで玉子をするのは僕らの共通点だ。サラダはスーパーにいけば袋で入っているから僕らのような短時間で食事の用意をしないといけない人間には大助かりだ。スーパーには感謝している。手土産はコンビニのだけど。
「ケーキ買ってきた。あとで食べよう」
「お!やった!」
甘い物が好きだけどかっこつけたい彼は自分じゃあまり買わない。クリスマスとか僕の誕生日のケーキは彼好みのだ。僕はそこまで好きでも嫌いでもないから彼に任せている。美味しいのを選ぶ才能がある。営業マンだからかな?なんて関係ないか。
「ほら、食って風呂入れよ。そんでケーキな!」
「はいはい」
よく慣れたことだけど、これだけはミスはしない。
彼好みのカレーを食べて入浴後に彼にもたれてケーキを半分食べて後は彼にあげて、僕はコーヒーをすする。ついでに彼の食べていたケーキを少し味わう。やっぱり甘すぎた。
「コーヒーの味が混じるじゃん」
「嫌?」
「お前のだから好き」
「そう」
彼の口から離れて再度コーヒーをすする。コーヒーはやはり砂糖はいらないな。
0
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
サンタからの贈り物
未瑠
BL
ずっと片思いをしていた冴木光流(さえきひかる)に想いを告げた橘唯人(たちばなゆいと)。でも、彼は出来るビジネスエリートで仕事第一。なかなか会うこともできない日々に、唯人は不安が募る。付き合って初めてのクリスマスも冴木は出張でいない。一人寂しくイブを過ごしていると、玄関チャイムが鳴る。
※別小説のセルフリメイクです。
サラリーマン二人、酔いどれ同伴
風
BL
久しぶりの飲み会!
楽しむ佐万里(さまり)は後輩の迅蛇(じんだ)と翌朝ベッドの上で出会う。
「……え、やった?」
「やりましたね」
「あれ、俺は受け?攻め?」
「受けでしたね」
絶望する佐万里!
しかし今週末も仕事終わりには飲み会だ!
こうして佐万里は同じ過ちを繰り返すのだった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる