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第六話 「職種:妖喚師」って書いてみた
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「…あらら?さっきのボクじゃない。どうしたの?また、お姉さんの顔をみたくなっちゃった?」
俺は冒険者ギルドに戻ると、さっきの冒険者登録窓口に向かった。
担当はさっきのお姉さん。
一度門前払いされたけど、俺の顔を見るなり、にこやかに対応してくれた。
お別れした護衛パーティのリノアさんもそうだったけど…この世界に来てから、妙に(中身の年齢の俺から見たら年下だけど)年上の女性に優しくされることが増えたよーな…
「あの、俺…やっぱり冒険者登録したいです!もう一度手続きをお願いします…!」
とりあえず、誠意を見せてお辞儀する。
すると、お姉さんは頬に手を当てて困った風に、
「う~ん…お願いは聞いてあげたいけど、規則があるからねぇ…」
やはり、予想どおりの展開だ。
なら、仕方がない。
優しそうなお姉さんなので気は引けるが、こちらもにも事情がある。
「…じゃあ、俺の宝物を見せるので、考え直してもらえませんか?」
そう言うと、俺は懐から細長い管状の物体を取り出す。
それは万華鏡だった。
色鮮やかな白と赤の錦柄の筒で、純和風なタイプである。
たぶん、この世界では見ることは出来ない品物だろう。
俺は“魔王の小槌”に頼んで、急遽これを出してもらった。
別に贈り物をしようというわけじゃない。
これの使い方は別にある。
万華鏡を見たお姉さんは、不思議そうに尋ねてきた。
「…これはなぁに?」
「珍しいでしょ?万華鏡っていうんです。ここから中を覗いて、少しずつ回してみててください。キレイですよ~」
そう言うと万華鏡をお姉さんに手渡す。
お姉さんは言われたとおりにおずおずと万華鏡を覗き、回した。
「わあ~!すご~い!キレイね、コレ!」
初めて目にしたであろう万華鏡の中の様子に驚くお姉さん。
回す度に変化する美しい模様に、完全に目を奪われている。
そして、そのタイミングを俺は逃さない。
(今だ!憑け、管狐…!)
そう思念を飛ばすと、万華鏡を覗いていたお姉さんの体が、突然ビクンと硬直した。
…成功か?
俺は恐る恐るお姉さんに呼び掛けた。
「あの、お姉さん?もう万華鏡を返してもらっていいですか…?」
すると、
「はい…」
夢遊病者みたいにぼうっと返答し、万華鏡を手渡してくるお姉さん。
よーし、成功!
いま、お姉さんの中に管狐が入り込んだはずだ。
憑き物の一種である管狐は、人間の体に入り込み、意のままに操ったり、記憶を読んだりと様々な力を発揮する。
そして、管狐は管状の物に潜むのが常だ。
小槌にわざわざ万華鏡を用意してもらったのはこのためだった。
万華鏡を直接持たせ、中を覗いたお姉さんの注意力を逸らさせることで、管狐もより簡単に憑依出来たというわけである。
差し当たって、管狐に取り憑かれたこのお姉さんは、いまは俺の操り人形になったも同然。
「…お姉さん、もう一度お願いします。俺に冒険者登録の手続きをさせてくれませんか…?」
俺のそのお願いに、お姉さんはコックリと頷いた。
「いいですよ…今、準備しますね…」
「やった!ありがとうございます…!」
のろのろと動き、書類を整え始めるお姉さん。
俺は差し出された書類の中身をひと通り確認した。
名前に種族、性別、年齢、登録日。
どうやら、必要最低限の個人情報を記す必要がありそうだ。
まあ、この程度なら記録されても問題ないだろう。
もっとも、年齢だけは「13歳」とサバを読むしかないが。
「…ん?」
と、俺はある項目で手にした羽根筆を留めた。
そこには「職種」とあった。
うーん…これはどうしたものか。
『何を迷ってるだわ?』
腰の小槌がそう聞いてくる。
俺は眉を寄せた。
「ここに『職種』ってあるんだけど…何て書こうか?」
『そんなの適当でいいだわ』
呆れたような小槌の声に、俺は首を横に振る。
「いいや、ここ結構重要だよ?ゲームとかだと『職種』はその後のプレイ方針にも関わってくるし…」
『あーもー、コレだからゲーム脳な現代人は!だわ!』
小槌がボヤく。
『これはゲームじゃなくて、現実なんだわ!職種で貴方の今後が左右されることなんてないだわよ!』
「分かってはいるけど…まあ、そこはホラ、雰囲気ってもんもあるし?」
『はあ~…なら“召喚士”とでも書いておけばいいだわ。それなら、雰囲気も出るだわ』
投げやりにそう言う小槌。
まあ、俺の妖怪を呼び出す力を考えると、確かにそれが適当なんだろうけど…
「…よし、決めた」
俺は羽根筆をサラサラと動かした。
「職種は『妖喚師』…っと。出来た!」
そして、俺は満足しつつ登録用紙を見直す。
それに小槌は呆れた声で言った。
『また変なこだわりを…だわ』
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
その後も手続きは順調に進んだ。
で、全てが終わった後、俺はお姉さんから管狐の憑依を解いた。
憑依中の記憶はうっすらあるのか、俺の登録用紙に何度も首を傾げ「???」状態になるお姉さん。
だけど、ちゃんと手順は踏んだものだし、何より自分自身が受け付けた書類である。
違和感こそあるのかも知れないが、正規の手続きと自分で確認が成された以上、あからさまに突っぱねることも出来ないんだろう。
まあ、まさか自分が操り人形状態で登録申請を受け付けたとは夢にも思うまい。
「手続きお疲れ様。これで君は今日から冒険者だよ」
そう言いながら、お姉さんは俺に一枚のカードを手渡してくれた。
見れば、俺の名前とかが記載された名刺みたいなものだった。
「それは冒険者ギルド所属を示す身分証明書にもなる『ギルドカード』よ。失くさないように気を付けてね」
そう説明してくれるお姉さんに、俺はギルドカードに記された一点を指差し尋ねた。
「…あの、ここにある『★』マークは何ですか?」
「ああ、それは冒険者等級を示す印ね」
「冒険者等級?」
「そう。ギルド所属の冒険者には、その実績に応じた等級が付与されるの」
お姉さんの説明によると、最低の等級が星一つ。
そこから始まって、依頼をこなしていくとギルドからの評価が上がり、等級も上昇するらしい。
「星は五段階まであって、そこから上は白銀月級・黄金陽級と昇級するの。最上級の黄金陽級ともなると、世界でも数人しかいないっていうレベルなのよ」
ほほう、いわゆるS級冒険者って奴か。
しかし、何もそこまで目指す必要はない。
俺にとっては、冒険者は腰掛け職業。
生活基盤を整えるまでの収入源となればそれでいいんだし。
「本当にありがとうございます。とても助かりました」
お姉さんに心からのお礼を言う。
自分で「この年で犯罪者はどーかと思う」と言っておきながら、こんな形で冒険者登録をしてしまった罪悪感が胸を突く。
やむを得ないとはいえ、ズルの片棒担がせてしまったし、あとで何か別のお礼をしようっと。
別れ際に、お姉さんは優しい笑顔で言った。
「私はナーシャっていうの。ギルドの窓口で働いてるから、何かあったら相談してね」
そして「頑張ってね!」と送り出してくれるナーシャさん。
それに手を振って応え、俺は改めてギルドの中を見回した。
ギルドには各種窓口の他にも、売店や食堂も併設されていた。
食堂は酒場を兼ねているようで、まだ日もある中、何人かの冒険者が酒を飲み、賑わっている。
また、壁面の一角には一際大きな掲示板があった。
おそらく、これがギルドに寄せられた依頼を掲示する場所なんだろう。
「どれどれ…」
興味もあり、俺は掲示板を見てみた。
ほほー、なかなかにバラエティに富んだ依頼内容があるな。
お馴染みの素材収集に魔物討伐、遺跡調査に行方不明者捜索。
工房の助手や農業手伝い、トイレ清掃なんてのもある。
そこで気付いたが、張り出された依頼書には「★」マークも併記されていて、それが受注可能な等級を示しているようだった。
となると、俺が受注出来るのは星一つの依頼ってことか…
「おや?」
星一つの依頼の中に、一際古めかしい依頼書があるな?
相当前に張り出されたのか、ボロボロで変色すらしてる…
「ええと、なになに…」
依頼書を読んでみる俺。
その内容は…
「訳あり物件に住め…!?」
俺は冒険者ギルドに戻ると、さっきの冒険者登録窓口に向かった。
担当はさっきのお姉さん。
一度門前払いされたけど、俺の顔を見るなり、にこやかに対応してくれた。
お別れした護衛パーティのリノアさんもそうだったけど…この世界に来てから、妙に(中身の年齢の俺から見たら年下だけど)年上の女性に優しくされることが増えたよーな…
「あの、俺…やっぱり冒険者登録したいです!もう一度手続きをお願いします…!」
とりあえず、誠意を見せてお辞儀する。
すると、お姉さんは頬に手を当てて困った風に、
「う~ん…お願いは聞いてあげたいけど、規則があるからねぇ…」
やはり、予想どおりの展開だ。
なら、仕方がない。
優しそうなお姉さんなので気は引けるが、こちらもにも事情がある。
「…じゃあ、俺の宝物を見せるので、考え直してもらえませんか?」
そう言うと、俺は懐から細長い管状の物体を取り出す。
それは万華鏡だった。
色鮮やかな白と赤の錦柄の筒で、純和風なタイプである。
たぶん、この世界では見ることは出来ない品物だろう。
俺は“魔王の小槌”に頼んで、急遽これを出してもらった。
別に贈り物をしようというわけじゃない。
これの使い方は別にある。
万華鏡を見たお姉さんは、不思議そうに尋ねてきた。
「…これはなぁに?」
「珍しいでしょ?万華鏡っていうんです。ここから中を覗いて、少しずつ回してみててください。キレイですよ~」
そう言うと万華鏡をお姉さんに手渡す。
お姉さんは言われたとおりにおずおずと万華鏡を覗き、回した。
「わあ~!すご~い!キレイね、コレ!」
初めて目にしたであろう万華鏡の中の様子に驚くお姉さん。
回す度に変化する美しい模様に、完全に目を奪われている。
そして、そのタイミングを俺は逃さない。
(今だ!憑け、管狐…!)
そう思念を飛ばすと、万華鏡を覗いていたお姉さんの体が、突然ビクンと硬直した。
…成功か?
俺は恐る恐るお姉さんに呼び掛けた。
「あの、お姉さん?もう万華鏡を返してもらっていいですか…?」
すると、
「はい…」
夢遊病者みたいにぼうっと返答し、万華鏡を手渡してくるお姉さん。
よーし、成功!
いま、お姉さんの中に管狐が入り込んだはずだ。
憑き物の一種である管狐は、人間の体に入り込み、意のままに操ったり、記憶を読んだりと様々な力を発揮する。
そして、管狐は管状の物に潜むのが常だ。
小槌にわざわざ万華鏡を用意してもらったのはこのためだった。
万華鏡を直接持たせ、中を覗いたお姉さんの注意力を逸らさせることで、管狐もより簡単に憑依出来たというわけである。
差し当たって、管狐に取り憑かれたこのお姉さんは、いまは俺の操り人形になったも同然。
「…お姉さん、もう一度お願いします。俺に冒険者登録の手続きをさせてくれませんか…?」
俺のそのお願いに、お姉さんはコックリと頷いた。
「いいですよ…今、準備しますね…」
「やった!ありがとうございます…!」
のろのろと動き、書類を整え始めるお姉さん。
俺は差し出された書類の中身をひと通り確認した。
名前に種族、性別、年齢、登録日。
どうやら、必要最低限の個人情報を記す必要がありそうだ。
まあ、この程度なら記録されても問題ないだろう。
もっとも、年齢だけは「13歳」とサバを読むしかないが。
「…ん?」
と、俺はある項目で手にした羽根筆を留めた。
そこには「職種」とあった。
うーん…これはどうしたものか。
『何を迷ってるだわ?』
腰の小槌がそう聞いてくる。
俺は眉を寄せた。
「ここに『職種』ってあるんだけど…何て書こうか?」
『そんなの適当でいいだわ』
呆れたような小槌の声に、俺は首を横に振る。
「いいや、ここ結構重要だよ?ゲームとかだと『職種』はその後のプレイ方針にも関わってくるし…」
『あーもー、コレだからゲーム脳な現代人は!だわ!』
小槌がボヤく。
『これはゲームじゃなくて、現実なんだわ!職種で貴方の今後が左右されることなんてないだわよ!』
「分かってはいるけど…まあ、そこはホラ、雰囲気ってもんもあるし?」
『はあ~…なら“召喚士”とでも書いておけばいいだわ。それなら、雰囲気も出るだわ』
投げやりにそう言う小槌。
まあ、俺の妖怪を呼び出す力を考えると、確かにそれが適当なんだろうけど…
「…よし、決めた」
俺は羽根筆をサラサラと動かした。
「職種は『妖喚師』…っと。出来た!」
そして、俺は満足しつつ登録用紙を見直す。
それに小槌は呆れた声で言った。
『また変なこだわりを…だわ』
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
その後も手続きは順調に進んだ。
で、全てが終わった後、俺はお姉さんから管狐の憑依を解いた。
憑依中の記憶はうっすらあるのか、俺の登録用紙に何度も首を傾げ「???」状態になるお姉さん。
だけど、ちゃんと手順は踏んだものだし、何より自分自身が受け付けた書類である。
違和感こそあるのかも知れないが、正規の手続きと自分で確認が成された以上、あからさまに突っぱねることも出来ないんだろう。
まあ、まさか自分が操り人形状態で登録申請を受け付けたとは夢にも思うまい。
「手続きお疲れ様。これで君は今日から冒険者だよ」
そう言いながら、お姉さんは俺に一枚のカードを手渡してくれた。
見れば、俺の名前とかが記載された名刺みたいなものだった。
「それは冒険者ギルド所属を示す身分証明書にもなる『ギルドカード』よ。失くさないように気を付けてね」
そう説明してくれるお姉さんに、俺はギルドカードに記された一点を指差し尋ねた。
「…あの、ここにある『★』マークは何ですか?」
「ああ、それは冒険者等級を示す印ね」
「冒険者等級?」
「そう。ギルド所属の冒険者には、その実績に応じた等級が付与されるの」
お姉さんの説明によると、最低の等級が星一つ。
そこから始まって、依頼をこなしていくとギルドからの評価が上がり、等級も上昇するらしい。
「星は五段階まであって、そこから上は白銀月級・黄金陽級と昇級するの。最上級の黄金陽級ともなると、世界でも数人しかいないっていうレベルなのよ」
ほほう、いわゆるS級冒険者って奴か。
しかし、何もそこまで目指す必要はない。
俺にとっては、冒険者は腰掛け職業。
生活基盤を整えるまでの収入源となればそれでいいんだし。
「本当にありがとうございます。とても助かりました」
お姉さんに心からのお礼を言う。
自分で「この年で犯罪者はどーかと思う」と言っておきながら、こんな形で冒険者登録をしてしまった罪悪感が胸を突く。
やむを得ないとはいえ、ズルの片棒担がせてしまったし、あとで何か別のお礼をしようっと。
別れ際に、お姉さんは優しい笑顔で言った。
「私はナーシャっていうの。ギルドの窓口で働いてるから、何かあったら相談してね」
そして「頑張ってね!」と送り出してくれるナーシャさん。
それに手を振って応え、俺は改めてギルドの中を見回した。
ギルドには各種窓口の他にも、売店や食堂も併設されていた。
食堂は酒場を兼ねているようで、まだ日もある中、何人かの冒険者が酒を飲み、賑わっている。
また、壁面の一角には一際大きな掲示板があった。
おそらく、これがギルドに寄せられた依頼を掲示する場所なんだろう。
「どれどれ…」
興味もあり、俺は掲示板を見てみた。
ほほー、なかなかにバラエティに富んだ依頼内容があるな。
お馴染みの素材収集に魔物討伐、遺跡調査に行方不明者捜索。
工房の助手や農業手伝い、トイレ清掃なんてのもある。
そこで気付いたが、張り出された依頼書には「★」マークも併記されていて、それが受注可能な等級を示しているようだった。
となると、俺が受注出来るのは星一つの依頼ってことか…
「おや?」
星一つの依頼の中に、一際古めかしい依頼書があるな?
相当前に張り出されたのか、ボロボロで変色すらしてる…
「ええと、なになに…」
依頼書を読んでみる俺。
その内容は…
「訳あり物件に住め…!?」
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