12 / 41
第十二話 抜き打ちでやられるとドン引くもの
しおりを挟む
イセルナさんの話によると、事の次第はこうだった。
俺が成し遂げた悪魔退治と地下洞の調査・報告は、確かに評価されるべき成果だった。
しかし、俺が証拠品として提示した悪魔の骨(ウェルダン)は、どう考えても星一つ等級の俺だけで入手できたとは思えない。
で、冒険者ギルド幹部達は疑いを抱いた。
つまり「俺が悪魔を退治した」んじゃなく「もともとあった悪魔の骨を持ち帰った」だけなんじゃないか…と。
「…そこまで言われると、ぐうの音も出ない…」
潔白を証明しようにも、現場で悪魔との戦いを見ていた証人は不在。
…いや、厳密に言えばいることはいるんだよね。
いるんだけど…その証人って下級悪魔を倒した妖怪達だし。
彼らの存在を明らかには出来ないので、証人は不在同然ってことになる。
あとは魔王の小槌だけど…この世界では場違いな物体なので、証人にするなど論外だ。
この無機物案内役が人前で話し始めたら、物珍しさから没収される可能性もある。
俺が一人で頭を悩ませていると、イセルナさんがサラッと言った。
「…まあ、真っ先にその疑義を投じたのは、何を隠そう、この私自身でもあるのだが」
ガタン!と俺は今度こそ床に突っ伏した。
「え、ええと…イセルナさん?」
ワナワナ震えながら身を起こす俺に、頭を下げる美人ギルド統括者。
「すまない…今回、君が成し遂げた案件解決については私も高評価を行った。弁明に聞こえるかも知れないが、報酬もそれなり金額を提案し、幹部達を説き伏せ、どうにか賛同も得ることができた」
そこで頭を上げ、俺を見詰めるイセルナさん。
「…しかし、等級上昇の承認については、君の実力にはっきりとしない点が多過ぎて何ともならなかったんだ」
さっき、俺が悪魔を倒した時の様子や、俺の職種「妖喚師」について聞き出そうとしていたのはそういうことか。
まあ、彼女なりに幹部達にも説明できるよう情報を得ようとしたんだろう。
幹部達にしてみれば、妖怪の存在と妖喚師としての実力を隠す俺は、謎が多過ぎる存在だろうし。
いくらギルド統括者である彼女の推薦でも、そこは容易に認可できないってわけだ。
「…仕方がないですね」
立ち上がって衣服の埃を払いつつ、俺は溜息を吐いた。
「等級上昇は諦めます。報酬をもらえるだけでも有り難いですし」
本音を言えば、山ン本のおっさんには「妖怪が異世界に進出した時に便利だから、できたら出世しておけ」とも言われていたし、どうせならその第一歩として等級上昇して、社会的地位を築いておきたかったけど…
「いや…打開策が無いわけでもない」
イセルナさんが片眼鏡を光らせた。
そして、俺をまっすぐに見つめる。
「幹部全員が納得する形で、君の実力を示せばいい」
「幹部全員に…俺の実力を!?」
イセルナさんが頷く。
「実は、冒険者達の等級上昇を諮る方法については二つの方法がある」
そう言うと、イセルナさんは指を二本立てて見せた。
「まずは先程言ったように、冒険者の実績をギルド幹部で審議する方法だ。まあ、これはいま話したとおり残念な結果となった」
そう言うと、指を一本にし、イセルナさんは続けた。
「もう一つは…『昇級試験』を受け、合格する方法だ」
「昇級試験…?」
テストや試験は、現実世界で社会人になるまで散々受けたので、少し身構えてしまう。
イセルナさんの説明によるとこうだ。
「昇級試験」とは、冒険者ギルドに設けられた名前のとおりの等級上昇制度で、受験する冒険者の等級に応じてギルド側から教導役を選出。
で、模擬戦やテスト等を行い、教導役から評価されて合格すると、めでたく等級上昇となるらしい。
申込制で随時受付しているそうだけど、有料だし、合格・不合格問わず支払った受験料は返却されない。
あと、むやみに申し込みされないよう、受験料はそれなりの額を支払うことになるし、連続して不合格になるとペナルティもあるとか。
「アルト君さえ良ければ、昇級試験の段取りを組んでおこう。どうだろうか?」
「ちょーーーーーっと待った!」
と、そこにジーナさん(袋狢)がストップをかける。
ジーナさんはイセルナさんを見ながら言った。
「ギルド統括者さん、さっき『幹部全員が納得する形で、君の実力を示せばいい』って言ってたよね?それが昇級試験を合格するってことなの?」
「そうだ」
頷くイセルナさん。
すると、ジーナさんは俺をチラリと見つつ言った。
「ってことは…ご主人に幹部連中の前で模擬戦とかしろってことでしょ…?」
…あ。
ジーナさんが言いたいことが分かったぞ。
いま、僕はこの世界で妖怪達のことを伏せておきたいから、彼らを呼び出すところは誰にも見せていない。
前に、ビルギットさん達を救った時は“鬼熊”の姿こそさらしてしまったけど、外見が熊そのものだから何とか誤魔化せたし「妖喚」したところは見られていない。
だが、イセルナさんの言う昇級試験では、少なくともギルド幹部達の前で妖怪を呼び出さなければならなくなる。
何せ、妖喚無しで、俺単独で勝てるかなんて未知数だ。
『迷う必要はないと思うだわよ』
と、腰の小槌が突然そんなことを念話で言い出す。
俺は驚いて思わず小槌を見やった。
同時に、俺の口がひとりでに開いて言葉を発した。
「…いいじゃないだわ。その昇級試験とやら、受けてやるだわよ」
「おお、良いのかね…!?」
驚くイセルナさんとジーナさんを前に、俺(の意志で動かない俺)が頷く。
「三日後にまた来るだわ。その時に昇級試験とやらを受けてやるだわよ」
おいおいっ!
一体何がどうってるんだ!?
俺が俺の意思を無視して勝手にしゃべり始めたぞ…!?
それにこの口調って…どう考えても小槌のそれじゃん!?
俺のその返事に、イセルナさんが頷く。
「よかろう。では、三日後の朝にまたギルドに来てくれ。それまでには昇級試験の準備を整えておこう」
何が嬉しいのか、イセルナさんが珍しくはしゃいだ様子で両手を合わせる。
それを見ながら、俺はもはや後戻りができない状況に、目の前が真っ暗になる思いだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「一体どういうつもりなのさ!?」
ギルドを後にし、町はずれの館へと戻って来た俺は、ジーナさんにお礼を言って送還した後、小槌に詰め寄った。
昨日の悪魔退治以降、無害化されたこの館には目下、住民は俺一人。
広大な館なので、個室と台所、トイレぐらいしか使用していない。
どうにも落ち着かないが、あと三カ月ほどこの館に住み続ければ依頼達成だ。
報酬も受け取れるし、冒険者としてまた実績がつく。
まあ、悪魔退治やらで不意の収入があったから懐はあったかいんだけど、何が起こるか分からない異世界、蓄えは多いに越したことはない。
おまけに宿代も浮くしね。
『どういうつもりって…そりゃもちろん昇級試験とやらに合格するつもりだわよ?』
ことも無げにそう言う小槌に、俺は溜息を吐いた。
「…『だわよ?』じゃないって。ギルドの連中に妖怪を呼び出すところを見られちゃってもいいの?色々追及されんのはマジで嫌だぞ、俺」
俺のボヤキに、小槌は溜息を吐いた。
『…貴方は、自分自身と妖怪の「力」の在り方を誤解してるだわ』
その言葉に思わず小槌を見やる俺。
そんな俺に小槌は続けた。
『魔王様が貴方に授けた力は、確かに「妖怪を呼び出す力」だわ。でも、それだけが「力」の全てじゃないだわよ』
「…初耳なんだけど」
俺の言葉に小槌は「やれやれ」という風に言った。
『貴方、妖怪好きだわよね?』
「うん」
即答する俺。
『じゃあ、そもそも「妖怪」って何なのか、分かるんだわ?』
「妖怪」とは何か。
その問いは、俺みたいな「妖怪馬鹿」にとっては基礎中の基礎みたいなもんだ。
「そうだなぁ…『妖怪』をオーソドックスに定義するなら『人知を超えた妖異かつ怪異な現象』。そして『そうした現象を起こす超科学的な存在』かな」
『…さすが、だわね』
小槌が予想外にうれしそうな声でそう言ったので、俺は少しビックリした。
『いまのその答えが、もう貴方の力…「妖喚」の一端を表しているだわよ』
???
うーむ…よく分からん。
分からんが、ここは…
「そうか!よく分かったよ!」
『嘘こけだわ』
小槌は心底冷たい声でそう言った。
俺が成し遂げた悪魔退治と地下洞の調査・報告は、確かに評価されるべき成果だった。
しかし、俺が証拠品として提示した悪魔の骨(ウェルダン)は、どう考えても星一つ等級の俺だけで入手できたとは思えない。
で、冒険者ギルド幹部達は疑いを抱いた。
つまり「俺が悪魔を退治した」んじゃなく「もともとあった悪魔の骨を持ち帰った」だけなんじゃないか…と。
「…そこまで言われると、ぐうの音も出ない…」
潔白を証明しようにも、現場で悪魔との戦いを見ていた証人は不在。
…いや、厳密に言えばいることはいるんだよね。
いるんだけど…その証人って下級悪魔を倒した妖怪達だし。
彼らの存在を明らかには出来ないので、証人は不在同然ってことになる。
あとは魔王の小槌だけど…この世界では場違いな物体なので、証人にするなど論外だ。
この無機物案内役が人前で話し始めたら、物珍しさから没収される可能性もある。
俺が一人で頭を悩ませていると、イセルナさんがサラッと言った。
「…まあ、真っ先にその疑義を投じたのは、何を隠そう、この私自身でもあるのだが」
ガタン!と俺は今度こそ床に突っ伏した。
「え、ええと…イセルナさん?」
ワナワナ震えながら身を起こす俺に、頭を下げる美人ギルド統括者。
「すまない…今回、君が成し遂げた案件解決については私も高評価を行った。弁明に聞こえるかも知れないが、報酬もそれなり金額を提案し、幹部達を説き伏せ、どうにか賛同も得ることができた」
そこで頭を上げ、俺を見詰めるイセルナさん。
「…しかし、等級上昇の承認については、君の実力にはっきりとしない点が多過ぎて何ともならなかったんだ」
さっき、俺が悪魔を倒した時の様子や、俺の職種「妖喚師」について聞き出そうとしていたのはそういうことか。
まあ、彼女なりに幹部達にも説明できるよう情報を得ようとしたんだろう。
幹部達にしてみれば、妖怪の存在と妖喚師としての実力を隠す俺は、謎が多過ぎる存在だろうし。
いくらギルド統括者である彼女の推薦でも、そこは容易に認可できないってわけだ。
「…仕方がないですね」
立ち上がって衣服の埃を払いつつ、俺は溜息を吐いた。
「等級上昇は諦めます。報酬をもらえるだけでも有り難いですし」
本音を言えば、山ン本のおっさんには「妖怪が異世界に進出した時に便利だから、できたら出世しておけ」とも言われていたし、どうせならその第一歩として等級上昇して、社会的地位を築いておきたかったけど…
「いや…打開策が無いわけでもない」
イセルナさんが片眼鏡を光らせた。
そして、俺をまっすぐに見つめる。
「幹部全員が納得する形で、君の実力を示せばいい」
「幹部全員に…俺の実力を!?」
イセルナさんが頷く。
「実は、冒険者達の等級上昇を諮る方法については二つの方法がある」
そう言うと、イセルナさんは指を二本立てて見せた。
「まずは先程言ったように、冒険者の実績をギルド幹部で審議する方法だ。まあ、これはいま話したとおり残念な結果となった」
そう言うと、指を一本にし、イセルナさんは続けた。
「もう一つは…『昇級試験』を受け、合格する方法だ」
「昇級試験…?」
テストや試験は、現実世界で社会人になるまで散々受けたので、少し身構えてしまう。
イセルナさんの説明によるとこうだ。
「昇級試験」とは、冒険者ギルドに設けられた名前のとおりの等級上昇制度で、受験する冒険者の等級に応じてギルド側から教導役を選出。
で、模擬戦やテスト等を行い、教導役から評価されて合格すると、めでたく等級上昇となるらしい。
申込制で随時受付しているそうだけど、有料だし、合格・不合格問わず支払った受験料は返却されない。
あと、むやみに申し込みされないよう、受験料はそれなりの額を支払うことになるし、連続して不合格になるとペナルティもあるとか。
「アルト君さえ良ければ、昇級試験の段取りを組んでおこう。どうだろうか?」
「ちょーーーーーっと待った!」
と、そこにジーナさん(袋狢)がストップをかける。
ジーナさんはイセルナさんを見ながら言った。
「ギルド統括者さん、さっき『幹部全員が納得する形で、君の実力を示せばいい』って言ってたよね?それが昇級試験を合格するってことなの?」
「そうだ」
頷くイセルナさん。
すると、ジーナさんは俺をチラリと見つつ言った。
「ってことは…ご主人に幹部連中の前で模擬戦とかしろってことでしょ…?」
…あ。
ジーナさんが言いたいことが分かったぞ。
いま、僕はこの世界で妖怪達のことを伏せておきたいから、彼らを呼び出すところは誰にも見せていない。
前に、ビルギットさん達を救った時は“鬼熊”の姿こそさらしてしまったけど、外見が熊そのものだから何とか誤魔化せたし「妖喚」したところは見られていない。
だが、イセルナさんの言う昇級試験では、少なくともギルド幹部達の前で妖怪を呼び出さなければならなくなる。
何せ、妖喚無しで、俺単独で勝てるかなんて未知数だ。
『迷う必要はないと思うだわよ』
と、腰の小槌が突然そんなことを念話で言い出す。
俺は驚いて思わず小槌を見やった。
同時に、俺の口がひとりでに開いて言葉を発した。
「…いいじゃないだわ。その昇級試験とやら、受けてやるだわよ」
「おお、良いのかね…!?」
驚くイセルナさんとジーナさんを前に、俺(の意志で動かない俺)が頷く。
「三日後にまた来るだわ。その時に昇級試験とやらを受けてやるだわよ」
おいおいっ!
一体何がどうってるんだ!?
俺が俺の意思を無視して勝手にしゃべり始めたぞ…!?
それにこの口調って…どう考えても小槌のそれじゃん!?
俺のその返事に、イセルナさんが頷く。
「よかろう。では、三日後の朝にまたギルドに来てくれ。それまでには昇級試験の準備を整えておこう」
何が嬉しいのか、イセルナさんが珍しくはしゃいだ様子で両手を合わせる。
それを見ながら、俺はもはや後戻りができない状況に、目の前が真っ暗になる思いだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「一体どういうつもりなのさ!?」
ギルドを後にし、町はずれの館へと戻って来た俺は、ジーナさんにお礼を言って送還した後、小槌に詰め寄った。
昨日の悪魔退治以降、無害化されたこの館には目下、住民は俺一人。
広大な館なので、個室と台所、トイレぐらいしか使用していない。
どうにも落ち着かないが、あと三カ月ほどこの館に住み続ければ依頼達成だ。
報酬も受け取れるし、冒険者としてまた実績がつく。
まあ、悪魔退治やらで不意の収入があったから懐はあったかいんだけど、何が起こるか分からない異世界、蓄えは多いに越したことはない。
おまけに宿代も浮くしね。
『どういうつもりって…そりゃもちろん昇級試験とやらに合格するつもりだわよ?』
ことも無げにそう言う小槌に、俺は溜息を吐いた。
「…『だわよ?』じゃないって。ギルドの連中に妖怪を呼び出すところを見られちゃってもいいの?色々追及されんのはマジで嫌だぞ、俺」
俺のボヤキに、小槌は溜息を吐いた。
『…貴方は、自分自身と妖怪の「力」の在り方を誤解してるだわ』
その言葉に思わず小槌を見やる俺。
そんな俺に小槌は続けた。
『魔王様が貴方に授けた力は、確かに「妖怪を呼び出す力」だわ。でも、それだけが「力」の全てじゃないだわよ』
「…初耳なんだけど」
俺の言葉に小槌は「やれやれ」という風に言った。
『貴方、妖怪好きだわよね?』
「うん」
即答する俺。
『じゃあ、そもそも「妖怪」って何なのか、分かるんだわ?』
「妖怪」とは何か。
その問いは、俺みたいな「妖怪馬鹿」にとっては基礎中の基礎みたいなもんだ。
「そうだなぁ…『妖怪』をオーソドックスに定義するなら『人知を超えた妖異かつ怪異な現象』。そして『そうした現象を起こす超科学的な存在』かな」
『…さすが、だわね』
小槌が予想外にうれしそうな声でそう言ったので、俺は少しビックリした。
『いまのその答えが、もう貴方の力…「妖喚」の一端を表しているだわよ』
???
うーむ…よく分からん。
分からんが、ここは…
「そうか!よく分かったよ!」
『嘘こけだわ』
小槌は心底冷たい声でそう言った。
0
あなたにおすすめの小説
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる