絶賛、片想い中

いいいいい

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8-終

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「……重い」

「知ってる」

「怖いんだけど」

「うん」

頷きながら、慧は全然反省していない顔で笑った

「でも颯斗、そういう俺でも好きなんでしょ」

図星すぎて言い返せない
悔しくて睨むと、慧は満足そうに目を細めた

「じゃあ、付き合って」

改めて言われると、頭が真っ白になる
けれど、もう答えは決まっていた。

「……よろしく」

次の瞬間、さっきよりも甘い、触れるだけのキスが落ちてきた。

あまりにも突然で固まった俺に、慧は少し離れて笑う

「その顔、俺以外に見せないでね」

「っ、うるさい!」

顔が熱い
絶対真っ赤だ
逃げようとしたのに、腕を引かれて離してもらえない

「まだ離さない」

「付き合った途端それかよ」

「だって今日までずっと我慢してたから」

そう言って、慧は俺の肩に額を寄せた
珍しく少しだけ弱ったみたいな仕草なのに、肩を抱く腕はしっかりと力が入ってる


「颯斗」

名前を呼ばれて、胸が跳ねる

「これからは、俺だけ見て俺のそばにいて」

その囁きは甘いのに
断る選択肢なんて最初からないみたいな声音だった



「慧ってほんとに入学式から見てたの」
帰り道で俺は気になってたことを聞いた。

「うん。あの日からずっと。転ばないように見てたなんて言ったけど、颯斗のことが知りたくて、颯斗が他の人を好きにならないように見てたよ」

「愛されてんな、俺」

「愛とかじゃ足りないよ」

本気な顔してそういうもんだから照れくさくなった俺は顔を逸らした

「俺も、めっちゃ好きだし...」

校舎裏を抜ける風が、少しだけ頬の熱を誤魔化してくれる
それでも、繋がれた手のひらだけはずっと熱くて、俺の片想いを溶かしていった
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