絶賛、片想い中

いいいいい

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「入学式でぶつかってきた颯斗が真っ赤な顔でお礼言って逃げた日からずっと忘れられなかった、でも周りに人がいて中々話しかけれなくてさ...やっと近付けたのがあのBBQだったんだ、颯斗が参加するって聞いたから、俺も参加した」

頭が追いつかない
何を言われているのか理解できなくて、ただ慧の口元を見つめるしかなかった

「彼女の噂なんか信じたの」

「だって……」

「作るわけないだろ」

慧は俺の腕を掴んだまま、少し俯いた

「君以外、いらないのに」

その言葉が、あまりにもまっすぐで
なのに声音はひどく重くて、背筋がぞくりとした

「俺、颯斗君思ってるよりずっと君のことが好きだよ」

「……っ」

「誰にも取られなくないくらい」

心臓がうるさい、息ができない
嬉しいはずなのに、それ以上に慧の目が熱すぎて逃げ場がない

「颯斗が誰と話してるか、いつも見てたよ。西条くんだっけ?すごく仲がいいよね。君に告白したそうな女の子もいたんだよ、先に潰しといたけど。」
「颯斗が思ってるより俺、優しくないよ」

ゾクッとした
甘い顔で笑う慧の裏側が、今やっと輪郭を持つ

あの噂だって、もしかして
そこまで考えたところで、慧が少しだけ目を細める

「それでも、もう友達のふりするの限界なんだよね」

「……慧」

「颯斗は?」

逃げられない問いだった

「俺のこと、どう思ってるの」

ずっと言えなかった
言うつもりもなかった
このまま隠して、勝手に失恋するつもりだったのに

でも今の慧を前にして
誤魔化すなんて無理だった

「……好き、だよ」

声が掠れた
それでも慧は聞き逃さなかった

「もう一回」

「好きだって言ってんの……っ」

言い終わる前に顎を掴まれてキスをされた

「んっ..」

初めてのキスは感情がぐちゃぐちゃでよくわからなかったけど、気づいたら頭が空っぽで目の前の慧が好きだということしか考えられなかった

息が苦しくなったタイミングで慧が離れた

「かわいい…」

耳元で落ちた声が、同い年とは思えないほど色気があって妙にドキドキした

「お願いだから、もう避けないで」

「彼女とかいう噂があったから...」

「あの女が勝手に流したうそだよ」

目の前にいるのは本当にいつもの慧なのか
誰にでも優しいと思っていたけど、あの女。とか言うだなんて。でもそんな慧にどこか安心してしまう自分がいる


「もう逃がさないよ」

その言葉に、どくんと心臓が跳ねる

「友達にはもう戻れないよ、やっぱ無理なんて聞かないから」
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