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第三話 夢を追いかけて
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「ねぇねぇレナちゃんどう?!初タピ!まさか知らないとは思わなかったよー!ねぇ、美味しい?!ねぇ!ねぇ!」
「ちょ、ちょっと桃ちゃん急かしすぎだよ。ゆ、ゆっくりで大丈夫だからね…。」
「鬼ヤバぁ…何コレ…すっごい美味しい…。」
タピオカミルクティーを、トロける笑顔で吸い続ける宇宙人が、そこにはいた。
「うわぁ、こんな美味しそうにタピる人初めて見たよ…いただきまーす!」
そう言って、桃はジャネットのキマり顔を連写しまくり、インスタに上げまくる。
それを微妙な表情で見守る百合子と、全く意に介さないジャネットという、カオスな構図が出来上がっていた。
「あぁ…アタシ…ちきう好きかもぉ…。」
ストローでタピオカを一つ一つチューチューしながら、ついジャネットは心の声を漏らした。が、それを聞き逃すJKではない。
「レナちゃん面白ーい!なんか宇宙人みたい。」
瞬間、ジャネットはタピオカを喉に詰まらせた。
「だ、大丈夫レナちゃん!もう!桃ちゃんが変なこと言うから!」
「えぇー私のせい?!ごめんて!」
「んっ、ぐ、だ、大丈夫!大丈夫だから!」
ジャネットは苦しそうに胸を叩く。だがその顔には、自然と笑みが浮かんでいた。
ここは人通りの少ない、夕暮れの暗い路地裏。
大きな通りのすぐ近くではあるが、一つ二つ奥に入れば、古い住宅が並び立つ静かな場所であった。
ジャネットは周囲を見回し、コソコソと帰路に着いていた。
家屋と家屋の間に、スッと手を伸ばす。すると彼女の身体は徐々に消え、異次元空間へと転送された。
「たっだいまー。あ、アニキ帰ってたんだ。…どしたの、なんか疲れてない?」
楽しげなジャネットと対照的に、ガッツは艦長席に座りつつも、気怠げな姿勢で天井を見つめていた。その様は、宇宙帝王、と呼ぶにはあまり相応しくなさそうであった。
「あぁ…肉体労働をナメていた…。慣れていないから、か、身体が…。」
筋肉痛であった。科学の力に頼りきりであったガッツは、汗水流しての、ましてや工事現場での過酷な労働など、初めての経験だったのである。
「まぁ、そもそもうちの家庭環境で『働く』なんてことなかったもんね。お疲れ、アニキ。ん、やっぱちきう産の方が美味しいな…。」
ジャネットは、ミクから手渡された宇宙産ミルクティーを口にして呟いた。
「そういうお前は、何やら楽しそうだな。構わんが、ほどほどにしておけよ。」
虚ろな目で、頬杖ついてガッツは怠そうにジャネットに語りかける。
「バッ、そんなことないし!ア、アニキこそ、ちゃんと国作りのこと考えてるワケ?!もうっ!アタシ、シャワー浴びてくる!」
問いかけられたガッツは、口をつぐんだ。
正直なところ、わからない。
勢いで家を飛び出してここまで来たものの、果たして自分は、本当に国作りがしたいのか。何故辺境の星で労働に勤しんでいるのか。
ドーバー家は正真正銘、帝王の家系である。
ガッツの父、エンベリーア=ドーバーは、母星において悪政を敷いて民を苦しめていた独裁者を打倒し、すぐさま星を治める皇帝となった。
その後は善き政治を行ない、民を想い、慕われていった。
それを良く思わない周辺の星々からの侵略を度々受けるも、自ら前線で指揮を執り全て退け、逆に相手の星々を吸収。
そんなことが幾度となく繰り返され、ドーバー家は一代にして、銀河を束ねる王の血筋となったのである。
しかし、ガッツは苦悩した。
物心ついたときはまだ、父は一介の傭兵団、その団長止まりであった。
それが、自分が歳を重ねるごとに、異常とも言える速度で大きくなっていくのだ。
周囲からの期待。
自分への不安。
突然訪れる、何不自由無い生活。
感じる違和感。
遠くなる、父の背中。
彼は、逃げ出した。
「ドーバーの血」から。
そしてここにいるが、なんだかよくわからない。
目を閉じて、振り返る。
自分は、一体何がしたい?
一体何故、ここにいる?
虚しさだけが、ガッツを襲う。
その時だった。
ブラックナックル号の天井から、ミシミシと異音が鳴り響く。そしてその後、ガンガンと叩き始めたではないか。
何かが、いる!
中に入ろうとしているようだ!
「な、何だ?!何が起こっている…?!ミク、アナライザーを!」
「外壁より、生体反応を確認。生体、と言っていいのかも怪しいほどのデータ不足です。正体がつかめません。」
「何だと?!今まで何の反応も無かったはずだ、そんなことがあってたまるか…くそっ!破られる!!」
宇宙人にもわからない謎の生命体は、ブラックナックル号の外壁を一点突破し、猫が一匹倒れるくらいの穴を空け、内側へと入り込んで来た。
そしてガッツが見たものは、黒く淀んだ、泥の様に形を定めていない、軟体生物、と呼べるのかもわからないような、異様な物体であった。
ドボドボと、外壁から降り注ぐそれは、わずかながら動きを続けている。
「な、何なんだコレは…?!ミク、分析結果はどうだ!」
ガッツは慌てて、護身用のビームガンを手に取り、構える。しかしその正体がわからない以上、迂闊なことはできない。引火する可能性だってあるのだ。
「こ、これは…!過去に数度しか目撃事例が無い、幽幻生命体です!存在が不確かであったため、宇宙学名すらありません…!」
「ワケがわからんな…そんなものが何故ここにいる…!」
幽幻生命体。
その存在は、銀河連邦において2度ほどしか報告がされていない。
回収やデータの解析はおろか、映像に納めることもままならず、突然現れ、人知れずどこかへ消える。
そして目撃者が1名、精神干渉を受けたとされており、その者は意識を失い行方不明。今も消息はつかめていない。
「ちょっとちょっと何の騒ぎ?!ブラックナックル壊れ…ひぇぇぇ何よコレェェェェ!!」
異変に気づき、頭と身体にバスタオルを巻いてブリッジに現れたジャネットは、その異形を目にして尻餅をついた。外れそうになるバスタオルを、とっさに手で押さえる。
「部屋に戻ってろジャネット!ここは俺が何とかするから!」
相変わらずビームガンを向け続けるガッツは、振り返らず、妹を逃がそうと必死に食い下がった。
相手は正体不明、何が目的で、何をしてくるかわからない。危険すぎる。
「そ、そうさせてもらいまぁーす!」
ジャネットは逃げ出した。
ガッツは遠くなる妹の足音を確認すると、ジリジリと異形に近づく。蠢くそれと、会話ができるとは思えない。しかし、何を考えたのか、ガッツは問いかける。
「おまえは、何だ?」
返事があるはずもない。
ごうごうと音を立て、不定形の物体が揺らめく。
ガッツは恐れた。
恐れのあまり、咄嗟にビームガンの引き金を引く。
放たれた一筋の閃光は異形に直撃するも、何の効果も現れていないようだった。
仮にも母星の科学の結晶、並みの宇宙怪獣くらいなら一発で気絶させることができるはずだ。
それが効かないのであればおそらく、もう手の打ちようがない。
ガッツは思った。
転送。
自爆。
何かしらの被害を出さざるを得ない方法しか思いつかない。
死。
ガッツの脳裏に、暗いものがよぎる。
呆然と目を見開いていたからか、一つ、涙がつたう。それを誤魔化すように、ギュッと瞼を閉じて、思考を重ねた。
(俺は、こんなところでワケもわからず死ぬのか?何をするでもなく、したいこともなく、迷いを抱えたまま!
そんな…
イヤだ…。
イヤだ!!!
俺はまだ、生きていたい!!!)
その時だった。
ガッツの頬に、何かが触れる。
驚いて目を開くと、そこには不定形の物体は姿はなかった。
代わりに、黒く輝く、細身の甲冑のようなものが、ガッツのすぐ眼前に立ち、それが彼に触れていたのだ。
「な、何が…。」
甲冑は、顔の造りらしいものこそあるものの、無機質であった。だが、ガッツの目にはそれが一瞬微笑んだように映った。
そしてそれは、フッ、と消えた。
立ち尽くすガッツ。
死に直面し、震えている。
その顔からは、生気が抜けてしまったようであった。
「ちょ、ちょっと桃ちゃん急かしすぎだよ。ゆ、ゆっくりで大丈夫だからね…。」
「鬼ヤバぁ…何コレ…すっごい美味しい…。」
タピオカミルクティーを、トロける笑顔で吸い続ける宇宙人が、そこにはいた。
「うわぁ、こんな美味しそうにタピる人初めて見たよ…いただきまーす!」
そう言って、桃はジャネットのキマり顔を連写しまくり、インスタに上げまくる。
それを微妙な表情で見守る百合子と、全く意に介さないジャネットという、カオスな構図が出来上がっていた。
「あぁ…アタシ…ちきう好きかもぉ…。」
ストローでタピオカを一つ一つチューチューしながら、ついジャネットは心の声を漏らした。が、それを聞き逃すJKではない。
「レナちゃん面白ーい!なんか宇宙人みたい。」
瞬間、ジャネットはタピオカを喉に詰まらせた。
「だ、大丈夫レナちゃん!もう!桃ちゃんが変なこと言うから!」
「えぇー私のせい?!ごめんて!」
「んっ、ぐ、だ、大丈夫!大丈夫だから!」
ジャネットは苦しそうに胸を叩く。だがその顔には、自然と笑みが浮かんでいた。
ここは人通りの少ない、夕暮れの暗い路地裏。
大きな通りのすぐ近くではあるが、一つ二つ奥に入れば、古い住宅が並び立つ静かな場所であった。
ジャネットは周囲を見回し、コソコソと帰路に着いていた。
家屋と家屋の間に、スッと手を伸ばす。すると彼女の身体は徐々に消え、異次元空間へと転送された。
「たっだいまー。あ、アニキ帰ってたんだ。…どしたの、なんか疲れてない?」
楽しげなジャネットと対照的に、ガッツは艦長席に座りつつも、気怠げな姿勢で天井を見つめていた。その様は、宇宙帝王、と呼ぶにはあまり相応しくなさそうであった。
「あぁ…肉体労働をナメていた…。慣れていないから、か、身体が…。」
筋肉痛であった。科学の力に頼りきりであったガッツは、汗水流しての、ましてや工事現場での過酷な労働など、初めての経験だったのである。
「まぁ、そもそもうちの家庭環境で『働く』なんてことなかったもんね。お疲れ、アニキ。ん、やっぱちきう産の方が美味しいな…。」
ジャネットは、ミクから手渡された宇宙産ミルクティーを口にして呟いた。
「そういうお前は、何やら楽しそうだな。構わんが、ほどほどにしておけよ。」
虚ろな目で、頬杖ついてガッツは怠そうにジャネットに語りかける。
「バッ、そんなことないし!ア、アニキこそ、ちゃんと国作りのこと考えてるワケ?!もうっ!アタシ、シャワー浴びてくる!」
問いかけられたガッツは、口をつぐんだ。
正直なところ、わからない。
勢いで家を飛び出してここまで来たものの、果たして自分は、本当に国作りがしたいのか。何故辺境の星で労働に勤しんでいるのか。
ドーバー家は正真正銘、帝王の家系である。
ガッツの父、エンベリーア=ドーバーは、母星において悪政を敷いて民を苦しめていた独裁者を打倒し、すぐさま星を治める皇帝となった。
その後は善き政治を行ない、民を想い、慕われていった。
それを良く思わない周辺の星々からの侵略を度々受けるも、自ら前線で指揮を執り全て退け、逆に相手の星々を吸収。
そんなことが幾度となく繰り返され、ドーバー家は一代にして、銀河を束ねる王の血筋となったのである。
しかし、ガッツは苦悩した。
物心ついたときはまだ、父は一介の傭兵団、その団長止まりであった。
それが、自分が歳を重ねるごとに、異常とも言える速度で大きくなっていくのだ。
周囲からの期待。
自分への不安。
突然訪れる、何不自由無い生活。
感じる違和感。
遠くなる、父の背中。
彼は、逃げ出した。
「ドーバーの血」から。
そしてここにいるが、なんだかよくわからない。
目を閉じて、振り返る。
自分は、一体何がしたい?
一体何故、ここにいる?
虚しさだけが、ガッツを襲う。
その時だった。
ブラックナックル号の天井から、ミシミシと異音が鳴り響く。そしてその後、ガンガンと叩き始めたではないか。
何かが、いる!
中に入ろうとしているようだ!
「な、何だ?!何が起こっている…?!ミク、アナライザーを!」
「外壁より、生体反応を確認。生体、と言っていいのかも怪しいほどのデータ不足です。正体がつかめません。」
「何だと?!今まで何の反応も無かったはずだ、そんなことがあってたまるか…くそっ!破られる!!」
宇宙人にもわからない謎の生命体は、ブラックナックル号の外壁を一点突破し、猫が一匹倒れるくらいの穴を空け、内側へと入り込んで来た。
そしてガッツが見たものは、黒く淀んだ、泥の様に形を定めていない、軟体生物、と呼べるのかもわからないような、異様な物体であった。
ドボドボと、外壁から降り注ぐそれは、わずかながら動きを続けている。
「な、何なんだコレは…?!ミク、分析結果はどうだ!」
ガッツは慌てて、護身用のビームガンを手に取り、構える。しかしその正体がわからない以上、迂闊なことはできない。引火する可能性だってあるのだ。
「こ、これは…!過去に数度しか目撃事例が無い、幽幻生命体です!存在が不確かであったため、宇宙学名すらありません…!」
「ワケがわからんな…そんなものが何故ここにいる…!」
幽幻生命体。
その存在は、銀河連邦において2度ほどしか報告がされていない。
回収やデータの解析はおろか、映像に納めることもままならず、突然現れ、人知れずどこかへ消える。
そして目撃者が1名、精神干渉を受けたとされており、その者は意識を失い行方不明。今も消息はつかめていない。
「ちょっとちょっと何の騒ぎ?!ブラックナックル壊れ…ひぇぇぇ何よコレェェェェ!!」
異変に気づき、頭と身体にバスタオルを巻いてブリッジに現れたジャネットは、その異形を目にして尻餅をついた。外れそうになるバスタオルを、とっさに手で押さえる。
「部屋に戻ってろジャネット!ここは俺が何とかするから!」
相変わらずビームガンを向け続けるガッツは、振り返らず、妹を逃がそうと必死に食い下がった。
相手は正体不明、何が目的で、何をしてくるかわからない。危険すぎる。
「そ、そうさせてもらいまぁーす!」
ジャネットは逃げ出した。
ガッツは遠くなる妹の足音を確認すると、ジリジリと異形に近づく。蠢くそれと、会話ができるとは思えない。しかし、何を考えたのか、ガッツは問いかける。
「おまえは、何だ?」
返事があるはずもない。
ごうごうと音を立て、不定形の物体が揺らめく。
ガッツは恐れた。
恐れのあまり、咄嗟にビームガンの引き金を引く。
放たれた一筋の閃光は異形に直撃するも、何の効果も現れていないようだった。
仮にも母星の科学の結晶、並みの宇宙怪獣くらいなら一発で気絶させることができるはずだ。
それが効かないのであればおそらく、もう手の打ちようがない。
ガッツは思った。
転送。
自爆。
何かしらの被害を出さざるを得ない方法しか思いつかない。
死。
ガッツの脳裏に、暗いものがよぎる。
呆然と目を見開いていたからか、一つ、涙がつたう。それを誤魔化すように、ギュッと瞼を閉じて、思考を重ねた。
(俺は、こんなところでワケもわからず死ぬのか?何をするでもなく、したいこともなく、迷いを抱えたまま!
そんな…
イヤだ…。
イヤだ!!!
俺はまだ、生きていたい!!!)
その時だった。
ガッツの頬に、何かが触れる。
驚いて目を開くと、そこには不定形の物体は姿はなかった。
代わりに、黒く輝く、細身の甲冑のようなものが、ガッツのすぐ眼前に立ち、それが彼に触れていたのだ。
「な、何が…。」
甲冑は、顔の造りらしいものこそあるものの、無機質であった。だが、ガッツの目にはそれが一瞬微笑んだように映った。
そしてそれは、フッ、と消えた。
立ち尽くすガッツ。
死に直面し、震えている。
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