となりの芝生が青いのは神様が結んだ縁だから

ゆうひゆかり

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あやしい人と、おばあちゃんのあみぐるみと、(六)

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「おばあちゃん、ぶん太のあみぐるみって作れる?」

なんとはなしに言う私。

ただの思いつきだった。

おばあちゃんは

「そうねぇ、考えてみようかしら」

ってあまり気の乗らない声で呟きながら台所へ立った。

遅れて聞こえてきたコンロに火がつく音。

お茶でも淹れるのかな。

ヤカンの底があぶられる音は遠く。

畳の痕がついたら嫌だなと思いながらも座布団を枕に寝転がる。

うとうとしてたら陽が落ちかけてた。
 
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